2023年02月15日 公開

小学校入学までにやって良かった7つと失敗ポイント【準備体験談】

小学校入学に向けて我が家でやって良かったこと、失敗したことの体験談をまとめました。これから入学準備の参考になれば幸いです。

気が付けば卒園までカウントダウン!というシーズンに入りましたね。
クラスアルバムの作成を始め、先生やお友達へ渡すプレゼント選びや、謝恩会の準備等…意外とこなさなければいけない事が多くバタバタと過ぎていくこの時期…同時進行で進めなければならないのが「入学準備」です!

必要な学用品等の一覧は小学校説明会にてプリントが配られますが、入学後にガラッと変わる新生活に向けて、今のうちに準備できることや親子で取り組める事が更にわかると心強いですよね!

今回は私自身が子どもと取り組んだ入学準備の中で、入学前にやっておいて良かったこと・失敗したことを体験談としてまとめました。
少しでも小学校生活がスムーズにスタートできるよう、参考になれば幸いです。

小学校入学前にやっておいて良かった7つのこと

まずは、入学前にやっておいて後々「やっておいて良かった!」「為になった!」と思えたことをご紹介します。

通学路を確認しながら交通ルールを学ぼう!


入学するにあたって、必須科目となるのが「通学路を覚える」ことです。
既に学校までの道を往復し、練習している親子も多いのではないでしょうか。
今まで外を歩く時は一緒に付き添っていた子どもが、一人で道路や信号渡るなんて…もの凄く成長を感じますが、その反面 危険も伴うので親は心配ですよね。

我が家では通学路を覚えるだけではなく、一緒に歩きながら親と子それぞれの視点で危険ポイントを探したり、交通標識やルールについて学びました。
例えば「道路にある白い+やTのマークは道路の形を表しているから、色々な方向から車が来る可能性があるよ」「ガードレールがない場所は車が近く感じて怖いね」「ここは駐車場の出入り口だから、道路ではないけど急に車が来る時があるよ」という具合に、プラスαの言葉添えをしながら、登下校の練習をしていました。
子どもの知りたがった標識はその場で検索して調べて見せたり、クイズ形式であてっこをしながら一緒に歩くことによって、子どもから見える街並みの景色そのものが大きく変わったように感じました。

放課後はお友達同士で公園や児童館へ行ったり、自転車での移動が始まったりと…
通学以外にも行動範囲が急激に広がる小学校一年生は、特に交通事故リスクが高い年齢です!
標識やルール等の交通知識が広く持てると、通学路以外の場所での事故防止にも繋がりそうですよね。

▼小学生が一人で通学できる?こちらの記事もおすすめです。

アナログ時計に親しんでおこう!

入学して一発目の保護者会で担任の先生から言われたのが、まさにこれでした!
今はスマートフォンを始めデジタル時計が主流になったいる家庭も多く、「アナログ時計を自宅に置いていない」というおうちも多いそう。
二学期から時計の授業が始まるのですが、アナログ時計を見慣れている子とそうでない子では理解に差が生まれやすいそうで、早いうちから慣れておくことが大切とのお話でした。

我が家では元々100円ショップで買ったアナログ時計を教材として使用しており、好きに回しながら長針と短針の速さを観察したり、「3時は?」「5時は?」と声掛けをしながら時計を合わせてもらう遊びの中で、スムーズに時間がわかるようになりました。
(ちなみに、二学期までに「〇時と〇時半」がわかるようになれば大丈夫です!)

また、少し時計を読むことに慣れた頃…お出かけの場ではキッズ腕時計が大活躍で、「この時間まで電車に乗るよ」「5時まで遊んだら帰るよ」と声掛けをしながら外で使用していました。
キッズ腕時計は文字盤が時間帯によって色分けされていたり、1分ずつ表示があったりと…アナログ時計初心者の子どもにもかなり分かりやすく時間を教えてくれる仕様になっています。
常に時間が可視化できるのが、我が子には合っていたようです。

時計に特化した知育絵本や動画等…アナログ時計の導入になるものは身の回りに意外とあります。
特に知育絵本は一日の生活の流れに沿って時計を合わせていくような内容の物が多く、普段の生活の中でも時計を意識する良いきっかけに繋がりそうです。
おうちにアナログの目覚まし時計がある場合は、毎日子どもが時間を決めてセットするなんていうのも…自己管理意識が育まれて良いですね。

更にレベルアップしたい子は「5とびの呪文」を覚えてみましょう。
「5 10 15 20…」と60まで書いた紙を目の付きやすい場所に貼って、口に出して唱えると…いつの間にか文字盤の数字部分も読めるようになりますよ♪
意外とリズム感で覚えられる暗記なので、良かったら試してみてくださいね。

「4つのお部屋」でひらがなと数字を覚えよう


入学して間もなく始まるのがひらがなと数字の筆記練習です。
特にひらがなは文字数が多いので、心配な方も多いかと思いますが…ドリルやプリントで順を追って行っていくので、全てのひらがなが読み書きできなくても大丈夫です!
まずは自分のお名前が書けることに重点を置いてサポートしてあげましょう。

また、学校ではあいうえお順ではなく、子どもが書きやすい順番に教わるようです。
「く」「つ」「し」等の一画で書くことができる簡単な文字から始まり、徐々に複雑な文字へと進んでいきます。

文字や数字の筆記練習用ノートのマスには基本的に「十字リーダー」といわれる点線が付いています。

この点線を基準に手本文字の書き写しを行っていくのですが…我が子はそれが苦手で、文字のスタート地点もゴール地点も基本的に無視!
当然書きあがった文字もかなり芸術的なものでした。

そこで、まずは一画一画のスタート地点とゴール地点を意識する訓練をしました。

十字リーダーの点線で分割されたそれぞれを「4つのお部屋」と称して、空間認識をさせていきました。

例えば、「4つの部屋」の一部屋に★を描き、何も書いていない隣のマスを使って、「星はどのお部屋にある?」と質問ます。
(この時お部屋に番号を振ると、今後ひらがなを教える際も便利なので我が家では①左上→②右上→③左下→④右下と決めていました。)
「1番!」と、正解を答えられたら、実際に同じように★を描いてもらいましょう。
これを繰り返して各お部屋への意識ができたら、次は★を点に変え、「点は何番の部屋のどのあたり?」と少し細かい質問に変えてみましょう。

こうして部屋から点へ、点と点を結ぶ線へとレベルアップさせ、ひらがなの一画一画を空間認識しながら丁寧に書いてもらう事を意識させていきました。

「く」がきれいに書けました

書けないひらがなもある状態で入学したのですが、先ほども書いたように順を追って授業で取り組んでくれるので、そこはあまり壁には感じませんでしたし、基礎を固めたのが功を奏したのか 今では漢字の筆記も問題なく取り組めています。

書店や百円ショップでも手頃な教材が揃いますので、子どもに合いそうなものを選んで活用するのも良さそうですね!

▼入学準備向けドリルも発売されています。

▼おすすめの練習方法はこちらの記事にもあります。

遊びの中で楽しく文章に強くなろう!

入学して意外と大切だなと感じた文章への慣れでした。
例えば足し算・引き算はしっかり理解しているにも関わらず、文章題になると上手に解けないという話を周りでよく耳にしました。
文章題は単純な計算問題とは違い、文中で行われている状況を想像しながら式を構成するという読解力や想像力もセットで必要となります。
「どちらが何人多い」等、問われ方も様々なので、合わせた形で回答に反映するとなると、文章をしっかり最後まで読み上げる力が必要となります。

そして算数以外の場でも自分の目標を書いたり、植物の観察をしたり、ちょっとした所で常に必要とされるのが文の読み書きなのです。

そんなことを実感した時、「幼児期に絵本をたくさん読むといいよ!」というアドバイスを幼児期に多方面から頂いたことを思い出しました。
入学に向けて意識していたわけではないのですが、結果 絵本を通して子どもと触れ合っていた経験が、入学後に活きているのではないかと思います。
特に我が家の本読みは、途中で登場人物の気持ちを考えてみたり、「自分だったらどうする?」と投げかけてみたり、「○○ってどういう意味?」と単語の意味を聞かれたり…会話をしながら本を読むことが多く、なかなか一冊の本が終わらないのですが、そこもまた文章と向き合う力に繋がったのではないかなと思います。

学年が上がっても文の読み書きは常に必要とされます。
絵本読みは親子のコミュニケーションも取れますし、入学準備に留まらずオススメの習慣です。

もう一つ、我が家では爆笑必須のゲームがあります。
「いつ・どこで・だれが・なにをしたゲーム」です。
準備するのは紙四枚と筆記用具のみ!

ルールはとても簡単で、四枚それぞれの紙に相手に見えないように「いつ(おやつの時間、真夜中…等)」「どこで(保育園、山の頂上…等)」「だれが(先生、パパ…等)」「なにをした(踊った、くしゃみをした…等)」のシチュエーションを記入していきます。
この時、それぞれの用紙を別々の人が担当できるとベストですが、もし親子二人でやる場合は2つずつ担当を振り分けるなど工夫をしてみると良いでしょう。
全ての用紙を書き終えたら、「いつ」の人からから順番に書いた内容を発表していきます。

すると「真夜中に、山の頂上で、先生が、踊った」というようなユニークな文章が出来上がります。
楽しい情景を想像して子どもは大喜び!!
そして、ただ楽しいだけではなくきちんと担当した係に合った言葉を入れないと文章が出来上がらないため、自然と言葉の構成力が身につく素晴らしいゲームなんです。

「誰かにエピソードを伝えたり みんなの前で発表ををする時には、このゲームを意識してごらん」と声掛けしてあげると、子どももイメージしやすいのではないでしょうか。

▼小学校入学前の学習習慣作りにはこちらの記事がおすすめです。

おうちの生活時間割を準備しよう!

入学すると自ずと持ち物や生活リズムも少しずつ変わってきます。
慣れるまでは親も子も大変ですよね。

その混乱を避けるべく、我が家では入学に向けておうちの時間割「やることリスト表」を準備しました。
朝の支度から夜寝る準備までのタスクを札にして、こなせたらひっくり返すというシンプルなものですが…
可視化することで今何をするべきか子どもにもわかりやすいようで、大きな混乱なく新生活を迎えることができました。
親からの「あれしなさい!これしなさい!」の催促を減らせるのも嬉しいですよね。

子どももひっくり返すと花丸マークがあるので、達成感があるようです。

ポイントとして、やることリスト表があること自体を忘れぬよう、目の留まりやすい場所に設置すると良いですよ。

我が家は手作りでしたが、ネットでも色々なタイプの物が出ていますので、ご興味があれば参考にしてみて下さいね。

ランドセルが通る導線を確認しよう!

玄関からランドセルを収納する場所までの導線も一度確認しておくと良いでしょう。
ランドセルは重くかさばるもの。背負うのに不慣れな子どもが学校へ行く時・帰って来た時に当たる箇所に物がないかや、躓きそうなものが無いか予め目を通しておくと安心です。

また、子どもが自分で時間割を揃えたり、上着をかけたりすることを想像しながら、それぞれの収納の場所や高さも同時に確認してみて下さい。
高すぎるようなら手の届きやすい場所に収納を作ってあげると、今後学校の準備や片付けが親子共々楽になります♪

幼稚園から小学校に上がるとランドセルを始め、教科書や鉛筆削りなど、収納する物の内容もガラッと変わっていきますので、おうちのスタイルに合った生活導線を整えましょう。

また、教科書を置く本棚のスペースの目安として…
入学後のは国語・算数・生活・道徳・図工・音楽・書写の教科書(ものによっては上下巻)とノート・ドリルが配布されます。
学校によって内容が異なる可能性がありますが、一般的に一番大きなサイズのものでもA4程度なので、A4が入る大きさの収納を15cm幅分ほど空けておけくと全ての教科書類が入りきるでしょう。

▼ランドセル置き場のアイディアにはこちらの記事がおすすめです。

入学式以外の日も記念写真を撮ろう!

入学写真といえば満開の桜をバックにランドセルを背負う姿が印象的ですよね。
ただ、桜の満開シーズンが入学式当日と重なるとは限りません。
そしてお天気が良いとも限りません。
我が家は桜の満開シーズンの中で天気の良い日を狙って近所の桜並木で撮影をしました。

入学式当日よりもリラックスした表情で青空の写真が残せましたし、ゆっくりと撮影の時間が取れたので、重い腰を上げた甲斐がありました。
今年の桜開花予想も既に気象庁で発表されているので、撮影日の目安にチェックしてみてはいかがでしょうか。

桜にこだわらず、お気に入りの場所や親戚・お友達と一緒に…等等、色々な写真を入学式当日以外に残すのも素敵ですね。

ランドセルがこんなに大きく見えるのも、今だけですよ~。

お名前シールやネームワッペンの準備は必須!

入園児に苦悩した「名前つけ」が、入学に向けてまたまたやってきます。
入園時と同様、小学校も基本的に持ち物全てに記名が必要です。
そして、入園時と違うなと感じた点は、「細かいものが多い!」ということ。

筆記用具・クレヨン・色鉛筆・絵具・算数セット…と、とにかく大量に小さいお名前シールを使用するので、これからシールを用意する場合は念頭に置いて選ぶと良いかと思います。


布物に張り付けるネームワッペンも、この時期は種類も豊富ですし、早めに揃えておくと安心ですね。

また、手軽に外付けできる目印テープは名前を書いておけば突発的に必要になった持ち物への名前つけにとても便利です。
傘や遠足のリュック使えるので、我が家では重宝しています。
パッチンと留める布とボタンのタイプもありましたよ。
いずれも100円ショップや手芸屋、ヨーカドー等のショッピングモールで手に入れることができます。

入学前にやって失敗したこと

続いて入学前にやって「失敗した」「後悔した」と感じたエピソードも紹介していきたいと思います。

張り切って可愛い文具を買ってみたけれど…

この時期店頭には可愛い入学グッズが並びますよね。
子どもの好きそうな物があると親もついつい手に取ってしまいがちですが、私はここで失敗してしまいました。
心早まって購入した文具が、学校の規定違反のものだったのです。

「キャラクター物は使用不可」「サイズ規定に合わないものは使用不可」「学校の指定の物を購入してください」等、
学校によって様々なルールがあるかと思いますので、入学説明会できちんと確認してからの購入をオススメします。
同じ学校に先輩ママがいる場合は予め聞いておくのも良いですね♪

ネットの買い物で「安く買えてラッキー♪」と思ったら…

とても便利なインターネット通販。
店頭で買うより安いことも多く、私自身も重宝していますが…ここにもいくつか失敗があったので紹介させていただきます。
まずは体操服のズボン。
安さに飛びついたのですが、数回洗濯をしたら毛玉だらけになってしまいました!!
そして、上履き。
長く使えるよう若干大きめのサイズを選んだのですが、記載のサイズよりもかなり小さめな作りで、子どもにも「きつくて履きたくなーい!」と言われてしまい、そのまま使われることなく…今も押し入れの中に眠っています。

体操着等、長くしっかり使うものは購入時に素材や口コミをしっかりチェックすれば良かったと、かなり反省しました。
まさに安物買いの銭失いですね。
また、上履きのようなサイズ感・フィット感が大切なものは実際に履いて試すことができる店頭での購入をおススメします。

ネットでの買い物は良い面も悪い面も持ち合わせていることに気を付けながら、上手に活用し分けることが大切だと思いました。

学習面に気を取られて生活面のフォローが足りなかったかも…


授業についていけるかが不安で、学習面ばかりを気にかけていた入学準備期間…。
いざ入学して、子どもの持ち帰る話を聞いてみると…
「先生には敬語で話すよう注意されちゃった」「自分もお友達もみんな○○(苗字)さんって呼ぶお約束なんだよ」等、勉強以外のことばかり。
幼稚園・保育園とは空気感がガラッと変わった集団生活に対し、戸惑ったり驚いたりしている様子でした。
思い返せば学校の習慣的なことは殆ど説明しておらず…
チャイムで時間が管理されていること、日直や当番が振り分けられること、先生に対する礼儀の意識…振り返れば事前に説明やフォローができる部分は山ほどあったのですが、すっかり抜けていたのです。
これには、もっと学校の基本的な様子をもっと説明してあげれば良かったと反省しました。

今くらいの時期から「作業を時間で区切る癖をつける」「おうちの中で小さな当番を与える」といった風に、家庭で取り組めることを始めると、習慣がついてスムーズに学校生活を送れそうですね。

▼小学校入学前にぜひ確認しておきたい記事はこちら

ポジティブな気持ちで新生活に向き合おう

色々紹介しましたが、何よりも大切なのは「親子ともに楽しい気持ちで準備する事」です。
新生活はワクワクもドキドキも付き物ですが、まずは親が「学校ってこんな風に楽しいよ!」とポジティブな想像を膨らませてあげることで、自ずと子どもも新生活に希望が持てるのではないでしょうか。

今回ご紹介したのはあくまでも一親子の例ですが、十人十色 お子さんに合った様々な準備の形があるかと思います。
この体験談を目にして親子で楽しんで取り組めそうなものがあれば、是非 試してみてくださいね!

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター

ちばまり
ちばまり

飲食業界→水族館→アクセサリーデザイン…と不思議な経歴を経て、現在は男の子を育てています。「経験は宝」と、自身のこれまでを重ねながら…キャンプや工作、科学実験等…親子で日々 色々なことにチャレンジしています! さぁ、どんな好奇心の種が育つかな…?