2023年02月06日 公開
ランドセルを喜ぶ女の子

知っておきたい、ランドセル選びのコツとポイント<体験談あり>

ランドセル選びはいつから始めるのか、何を基準に選ぶのか、後悔しないランドセル選びのためのチェックポイントを7つ紹介します。年長の娘のランドセル選びを終えた私の体験談も含め、ぜひ参考にしてみてください。

ランドセルを喜ぶ女の子

小学校入学に向け、早々と始まるのがランドセル選び。
「ラン活」という言葉も定着してきましたが、「いつから始めればいいの?」「何を基準に選べばいいの?」と迷ってしまいませんか?
後悔しないランドセル選びのためのチェックポイントを7つ紹介します。
年長の娘のランドセル選びを終えた私の体験談も含め、ぜひ参考にしてみてください。

ランドセル選びはいつから?どこで?

手帳とピンクのペン

ランドセル選びはいつから始めればいいのか、どこで購入すればいいのか解説します。

ランドセル選びを始める時期

ランドセル選びの開始時期は年々早期化していると言われています。
(社)日本鞄協会ランドセル工業会「ランドセル購入に関する調査 2022年」によると、検討を始める方が最も多いのは入学の1年前の4月。4月以前に検討開始する方が増えており、6月以降は減少傾向にあるようです。
購入のピークは5月から8月。ピークは分散化しているそうですが、購入時期も年々早まっています。
カタログの申し込みも、早いところでは年中の夏頃から受付を始めています。
年中の終わりくらいから検討を始め、夏休みが終わる前には購入というのが、平均的なスケジュールと言えそうです。

早く検討・購入をするメリットは、選択肢が広がることです。
人気のランドセルや限定モデルなどは、売り切れてしまう可能性もあります。そういったランドセルを購入したい方は早めに動いた方が安心かもしれません。早割を導入しているメーカーもあります。
こだわりがなければ、特に大手メーカーでは秋以降もランドセルを販売していますので、そこまで焦らなくても大丈夫です。
ピークを過ぎるとアウトレットなどでお得に購入できることもあるので、選択肢は少なくなりますが価格面を重視する方はそれを狙うのも一つの手です。

ランドセルの購入場所

ランドセルの購入場所は大きく分けると、実店舗とオンラインストアの2つに分けられます。
実店舗は、実際に目で見て比較できたり背負ったりできる安心感がありますね。
イオンやイトーヨーカドーなどの大手量販店や百貨店では、いくつかのメーカーやブランドのランドセルを一度に見ることができるのがメリット。自社ブランドのランドセルを販売しているところもあります。
百貨店では売り場の専門スタッフが常駐していることが多いので、説明を聞いたり相談したりできます。大手量販店ではスタッフが常駐していない場合もあるので、気軽に見たい方におすすめです。
ある程度メーカーや工房が絞れている方は、限定モデルや最新のものも手に入りやすい直営店に行くのもいいかもしれません。

オンラインストアでの購入は、家にいながらじっくり比較検討して選べるのが良いところ。
実際に触れられないのがデメリットですが、素材のサンプルを送ってくれたり、ランドセルの貸し出しをしてくれるところもあります。ネットで買いたいけれど実際に見ないと不安という方は、そうしたサービスを活用してみてください。

ランドセル選びでチェクしたい7つのポイント

カラフルなランドセル

ランドセルを選ぶ際にチェックしたいポイントを7つ紹介します。
ポイントの中でどこに重きを置くかが重要であり、それは各家庭・お子さんによって変わります。この中から何を重視するのか考えてみてください。

色・デザイン

子どもが選ぶ基準ともなるのがランドセルの色。(社)日本鞄協会ランドセル工業会の調査によると、「子どもの好きな色かどうか」がランドセルの購入理由のトップです。男の子は黒、女の子は紫とピンクが2022年の人気色でした。
ピンクひとつとっても、薄いピンクから濃いピンクまでランドセルによって色合いはさまざま。ヘリや糸の色などを変えられるものもあります。ここに刺繍などの装飾が加わるので、デザインの選択肢はかなり豊富。
どんな色やデザインがいいのか、6年間使うことを考えながら決めたいところです。

デザインの大きな違いでいうと、カバーで全面が覆われていて留め具が下にくる全かぶせと、カバーが2/3程度までしかない半かぶせのデザインがあります。おしゃれな半かぶせのランドセルはまだまだ少数派なので、周りと被りにくそうです。ただし、市販のランドセルカバーが付けられなかったり、子どもの背面に留め具がくるため防犯面が心配という意見もあります。

重さ

ランドセルの重さの平均は1,100〜1,300kgです。軽いものでは1,000kgを切るものもあります。
できるだけ軽い方が良いと思いがちですが、軽ければ軽いほど良いというわけではありません。
実際の重さ以上に重要なのが、背負った時に感じる重さ。ランドセルは背負い心地によって重く感じたり軽く感じたりします。重さは数字だけでなく、背負った時の感覚も大事にしましょう。ただし、子どもは気に入ったランドセルだと「軽い」という傾向があるそうなので、そのことも頭に入れておいてくださいね。

サイズ

主流のサイズは、A4クリアファイル対応のものと、A4フラットファイル(A4を2穴でとじるファイル)対応のものの2パターン。名の通り、A4クリアファイルが入るサイズか、ひと回り大きいA4フラットファイルが入るサイズかの違いです。
最近はA4フラットファイル対応のものが多くなっているほか、タブレット端末の収納も考えられたものが増えてきています。
入れるもののサイズや持ち歩きの有無は学校によって変わるため、事前にわからない場合は大容量のものを選んでおいた方が安心ですね。

素材

ランドセルの素材は大きく分けると、人工皮革と天然皮革の2種類あります。
人口皮革の代表的なものが(株)クラレが製造するクラリーノという素材で、ランドセルの約7割ががこの素材で作られています。軽くて水に強く、色の種類も豊富です。
牛革などの天然皮革は、高級感があり、耐久性が高いことがメリット。コードバン(馬のお尻の革)はさらに耐久性が高いのですが、値段が高くなります。

価格

ランドセルの価格は幅広く、安いものは2万円台から、高いものでは10万円以上まであります。(社)日本鞄協会ランドセル工業会の調査によると、2022年最も多かった購入金額帯は、65,000円以上、平均は56,425円でした。
年々ランドセルにかけるお金は高くなっていると言われています。

修理補償

ランドセルは6年という長い期間使うもの。大切に使っていても、修理が必要になる可能性もあります。6年間の修理補償がついているものをおすすめします。
今はほとんどのランドセルにこの補償がついていますが、その内容はメーカーごとに違いがあります。どんな修理が無料なのか有料なのか、修理中に代わりのランドセルを貸してくれるのかどうかなど確かめておくと、万が一の際にも安心です。

安全性

小学生の必須アイテムともなっている防犯ブザー。多くのランドセルに、ブザーを取り付けられるところが設けられています。いざというとき手が届きやすいのが、ランドセルの肩ベルトに付けられるタイプです。
もう一つ、ランドセルで子どもの安全に関わるのが反射材。光反射材がついていると、暗い道でも安心です。反射材が無いものでも、反射シールや光ランドセルカバーなどで代用することもできます。

わが家のラン活 体験談

わが家では娘がこの春小学校に入学するため、ランドセルを購入しました。いつから動いて、何を優先したのか、わが家の体験談をお話しします。

ランドセル購入までのスケジュール

年長への進級が近づく頃になると、ママたちの間でちらほらランドルの話題が出始めました。私はそこまでこだわりがなかったので、その頃は実際に買うのはまだまだ先かなと思っていました。
ところがそのくらいの時期になると、娘が通う幼稚園の配布物にランドセルのカタログが混ざるようになってきたのです。出かけた先でもランドセル売り場を見かけることが増え、「早くランドセル欲しいな〜」「これが良いかな〜」と娘が言い始め、自然とランドセル選びが始まりました。年長の春には周りでも購入した子が増えてきて、娘もますます欲しがるように。
そんな娘の様子もあって、4月頃には私もカタログをしっかり見始め、年長の5月に購入しました。

わが家が決めたランドセル選びのポイント

ランドセル

私の周りには上に兄弟のいるママが多かったので、実際に購入したランドセルや重視した点などを聞いて参考にしました。
軽いのが一番というママや耐久性重視で決めているママなど、やはり基準はいろいろ。
私はこれというこだわりもなく違いもよくわからなかったので、とりあえずいろいろ見てみようとお出かけついでに百貨店のランドセル売り場に足を運びました。大手メーカーからブランドもの、百貨店オリジナルのものまで、多くの商品を一度に見られるのはやはり便利。その場で店員さんからいろいろと教えていただけたので良かったなと思います。その時見たものでいくつか候補があったので、後日またその百貨店に訪れて購入しました。
わが家が優先したのは娘の希望。私は娘とは違う色が良いなと思っていたのですが、この先もし後悔しても娘が自分で選んだものなら文句もあるまいと思ったからです。ただし、大きくなっても好きでいられるもの(奇抜すぎないもの)と、あまりに値段が高いものは避けてもらいましたが。

ランドセル選びを終えて

わが家が購入した5月末時点で、既に売り切れていたものもありました。夏頃にはもう周りでもランドセルの話は出なくなっていたので、それまでに購入した家庭が多かったのだと思います。
娘の今好きな色を選んだので、入学するまでにまた好みが変わってしまうのではないかと少し心配しましたが、今のところ大丈夫そうです。時々ランドセルを取り出して、嬉しそうに背負っています。私も今のところこうすれば良かったという後悔はなく、あとは実際に使ってみてどうなるかですね。

親も子どもも納得のいくランドセル選びを!

笑顔で振り向く小学生

ランドセル選びのチェックポイントはいろいろあるものの、何を優先するかは家庭によって違ってきます。ランドセルは本当にたくさんの商品があるので、ある程度軸を決めてから選ぶ方がスムーズです。機能性などの面から親がある程度メーカーなどを決めて、その中から子どもに選ばせるのも良いかもしれません。
必要な機能が揃っていることはもちろん、何より実際に使う子どもが楽しく小学校へ行けるランドセルを選びたいですね。

<参考URL>
・日本鞄協会ランドセル工業会 ランドセル購入に関する調査 2022年 https://www.randoseru.gr.jp/graph/

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この記事のライター

かすみ
かすみ

東京都在住、2016年生まれ女児の母。大学卒業後は料理教室、食品マーケティング会社に勤務。出産を機に専業主婦となったものの、子どもと2人きりの日々から抜け出したく、地域のママ向けフリーペーパーの製作に携わるように。そこからライター・デザイナーとして活動中。