小学校4年生の娘が英検準1級に合格。小学生が理解できる教材が無いので勉強方法に苦労しました。小学生のうちに準1級を狙うためのあれこれを模索します。連載【小1から英検チャレンジ】vol.33です。
2級に合格してから約1年。
この1年の間取り組んでいた勉強についてまとめてみました。
英検準1級ってどのくらいのレベル?
大学中級程度
エッセイ形式の実践的な英作文の問題が出題されます。
「実際に使える英語力」の証明として高く評価されています。
社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用することができる。
このレベルの英語力を証明できるのが「準1級」です。
長文読解の内容も難しいです。
過去の問題を見ても環境問題・社会的な問題・国際的な内容など多岐にわたる内容で、日本語で文章を読んでも理解できないのではないかと思います。
【最重要】事前の作戦を立てる
小学生が自分で準1級に向かって黙々と勉強することはないかと思います。少なくとも我が家では無理です。
そろそろ準1級…と受験を意識し始めた頃、とりあえず過去問を購入してどのように対策をすべきか考えてみました。
過去問を見てみてすぐに思ったこと。
大人である私自身は全く歯が立たない。
すなわち、教えられない!ということです。
しかし、親の計画なしには合格には絶対にたどり着けません。
過去問題集を眺めてみて更にわかったことが3つあります。
1:語彙・長文問題には期待しない
小学生は語彙が圧倒的に足りません。
語彙の問題だけではなく、長文の内容も社会的な内容や時事的なものに変わってくるので日本語でも理解が難しい場合が多く、ミヤピーも語彙・長文問題に関しては計41問中半分くらいしか得点できないようでした。
語彙が苦手ならば「パス単」(旺文社)などの単語本をやり込む・・という対策を取る方が多いでしょうが、以前パス単を書い与えても漢字が読めなくて全く進まないという悲しい現実にぶちあたりました。
2:リスニングで点を稼ぐ
今までの英検でもリスニングで点を稼いできました。
語彙・長文問題(リーディング)は全41点。
リスニングは全29点。
英検はCSEスコアという得点方法が採用されています。
リーディングもリスニングもライティングはそれぞれ750点満点に換算されます。
なのでリーディングとリスニングの1点の重みが大幅に増えます。
試しにやってみてもらったところ、初めての問題で29点満点中22点取れました。
2級とは違う形式の問題があり、それに戸惑ったようですが問題の形式に慣れれば十分に得点源になると思いました。
CSEスコアに関しては以前の記事をご覧ください。
これを知れば合格が近づく!「英検CSEスコア」対策【小1から英検チャレンジ】Vol.13 – 知育と子どもの教育が3分でわかる|Chiik(チーク)マガジン
3:ライティングで得点できるように鍛える
2級のライティングは約80~100Wordsの英文を書く必要がありました。
それが、準1級では120~140Wordsの英文を書かなくてはなりません。
内容に関して説得力のある英文を書く必要があるのですが、最大の問題がここで発生しました。
私がライティングの良し悪しがわからないのです・・・。
何がおかしいのかを指摘することができません。
ライティングは16点満点ですが、CSEスコアはリーディング・リスニングと同じ750点が割り当てられています。ライティングが1点違うだけで合否に大きく左右しそうなことが容易にわかります。
かなり頭を悩ませました。
【結果】何をしたか
我が家は参考書や単語本などの対策本を買うことはせず、過去問しかやってきませんでした。
それらの対策本を与えてもどうせ読めない漢字があったりしてさっぱり進まないのです。
しかし、今回はライティング次第で合格できるのではないかと見込みを立て、
従来どおり過去問をやりながら初めてライティングの対策本を購入しました。
対策本は3冊購入しましたが、結果として旺文社のライティング問題集だけ取り組みました。
英検で得点できる英作文の形を丁寧に教えてくれます。
ライティングの問題文に対する解説もわかりやすく書かれているので私でも理解できました。
理解したのは日本語で書かれた部分のみですが・・・。
他の本は日本語での説明も私にはわかりませんでした(汗)
英作文をみてもらう先生を見つける
・英検の基準にあっているか
・足りない要素はどこか
など細かく添削していただき、それを何度も見返したり音読したことが英作文の実力を伸ばしていったと思います。
英作文は音読する
学校の国語の授業で教科書に載っている作品などの音読をしています。
毎日の宿題なので毎日毎日音読しています。
娘は当然日本語が母国語なのですが、音読を繰り返していると日本語の質がぐんと上がってくるのを感じました。
いろいろな表現が巧みになってきたと思います。自分の声が耳からも入って非常に効果的です。
添削済みのライティングや、ライティングの参考書に掲載されている模範回答を音読させました。
音読というのは大変効果的な勉強法で、英語を英語として理解するためには必須なのではないかと思います。
黙読しているだけだとついつい日本語に翻訳しながら考えてしまいがちですが、音読することで英語の語順をたたきこみやすくなると実感しています。
テレビでニュースを見る
しかし、準1級で扱う話題についていけているのはテレビからの情報が大きいです。
NHKのニュース
我が家では毎朝のNHKニュースを流しっぱなしにしています。
また、夕食時にも夜のNHKニュースを流しています。
世の中で起きていることに関心を持ち、よりたくさんの知識を得るためにも音声だけではなく映像からも知ることができるテレビからの情報は重要です。
民放のニュースの場合、バラエティ色が加わったり、タレントのコメントが入ったりするときもありますが、事実を知識として知ってもらいたいのでできるだけNHKのニュースを見ています。
英検の長文読解の問題にも役立ちますし、英作文や2次試験の面接でもたくさんの話題を知っていると切り口が増えますのおすすめです。
準1級になると時事的な内容も取り上げられますので知識をインプットさせるのにもテレビは効果的です。
あまり良くないかも知れませんが、夕食を食べながらニュースを見るというのを習慣にしています。
ミヤピーも夕食ができる頃になるとテレビをつけてニュースをセットしています。習慣化すればこちらのものですが「アニメが見たい!」「バラエティが見たい!!」と要望されても涼しい顔でニュースを見続けます。ニュースを見ながら子どもに感想を聞いたりして、一緒にその話題について話すようにします。
最後はとにかく親が継続すること。一番のポイントはそこです!
お互いに頑張りましょう!
次回もお楽しみに。