小学校1年生のときに英検4級に合格した娘のミヤピー。受験させる前まで、英検は中学生以降にならないと受けられないと思いこんでいましたが、実際に学習をはじめてみると4級まではそこまで苦労しなくても合格できると感じました。ミヤピーが取り組んだ対策を紹介します。
「英検4級」のレベルは?
英検のWEBサイトを見ると「中学中級程度」とあります。出題形式や内容は、5級に比べてより実用的なものになります。問題数は5級が50問に対し、4級は65問に増え、試験時間も長くなります。ただ、5級と同じくライティングの問題はなく、全て解答は選択式です。
5級との違いの特徴は、身近なトピックを題材とした読解問題が加わることです。
ミヤピーが得点できなかった問題は?
娘のミヤピーの場合、5級合格のときよりも4級合格のときの方が全体の点は少し下がってしまいました。
一番落としたのはリーディングの大問、「語彙」の問題です。15点満点で9点しか取れませんでした。
大問1の空所補充は、英文の中に空所があり、文脈に適切な単語を選択肢から選ぶものです。文法や語彙力を測ることを目的にした設問なので、主語の人称によって変わる動詞の活用や、過去形になったときの動詞の活用が問われることが多いです。不定詞のあとに動詞の原形がくるなどの文法問題も入ってきます。
リーディングのその他の問題はほぼ解答できていたので、英文を理解はしているものの細かい文法を理解していないという弱点が明確にあぶり出される結果となりました。リスニングは1問間違えてしまいましたが、その他は全問正解しましたので、やはり英語を聞き分けられる耳は出来上がっているのだと思います。
かけ流しの効果かリスニングで大きく点を稼いでいるのは2級に合格した今も同じです。英語の音声には早くから慣れておくことを強くおすすめします。
【小1から英検チャレンジ】Vol.2 ”英語耳”を育てる「かけ流し」 – 知育と幼児教育が3分でわかる|Chiik(チーク)マガジン
実際に受かるのか?
5級の合格方法に関しては前回書きましたが、ある程度英語に耳が慣れた状態で学習をはじめれば4級まではスムーズに合格できると思います。
ミヤピーも5級のときより点数が下がったとはいえ、思ったより高得点で合格することができました。他の級でも同じですが、リスニングで点を稼ぐことが肝要です。
小1で英検5級に合格するカギは「過去問の音読」でした!【小1から英検チャレンジ】Vol.16 – 知育と幼児教育が3分でわかる|Chiik(チーク)マガジン
実際の問題はどんな感じ?
語彙の問題
5級に比べて難しくなります。疑問文や不定詞のルールなど、文法を理解していないと解答できない問題が増えます。
ミヤピーも過去形や疑問文のときの動詞の扱いなど文法問題で間違いを連発していました。中学生以上の英語教育を学校で受けている受験者との大きな差が生まれやすい問題です。
4級合格を果たしたミヤピーですが、語彙が不足しているのと文法をしっかり学習していないこともあり、未だに間違いやすい問題でもあります。子どもの英検学習でつまづきやすいのはココだと思います。
長文の問題
文章の細部の理解度を問う問題です。英文での掲示物やEメール、長文が問題として出てきます。
4級の場合は、文章の中に出てくる「時間」や「場所」を正確に理解できているかが問われることが多いように思います。
毎回問題の出題パターンは同じなので、どの問題がどんな意図を持って出されているのかを予め教えておくことは、対策として効果的でしょう。
【失敗!】ミヤピーの英検4級学習
5級の経験から「過去問に取り組むのが一番の学習だ!」と思い、過去問を英検のWEBサイトからダウンロードして取り組ませてみたのですが……。
ミヤピーの動きが止まっています!
どこで止まっていたかというと……
ミヤピー:「これなに??」
ミヤピーがひっかかったもの、それは……
Eメールの問題です!
ミヤピーはEメールの存在を知らず、Eメールの形式を見ても何を表しているのかがわからなかったのです。
小学校1年生、英語よりも社会のことを教えないといけないと気付いた瞬間でした。そこで、ミヤピーに使っていないパソコンを貸してあげてフリーのメールアドレスを取得。私とEメールのやり取りを何度かして、どういうものなのかを理解してもらいました。
ここまでやって、ようやくEメールの問題に合点がいったミヤピー。英語の勉強とかけ離れた指導をする日々でした。
効率よく学習をするために
4級の問題をよく見てみると、問題文の多くに「Where」「When」などの疑問詞が出てきます。なので、ミヤピーにはまずこの疑問詞を先にチェックして長文を読むように伝えました。
そのため、この頃は習慣として問題に出てくる疑問詞を先に四角で囲むようにさせていました。短い時間で確実に回答できるようにするために、こうしたコツを教えてあげることも大切だと思います。
長文にひるまないようにするために
家での学習で重要なのは英文に多く触れることです。わが家では「多読」とまではいかないかもしれませんが、できるだけ多くの本を読ませました。
英語の本をタブレット端末にダウンロードできるサービスもあるのですが、デジタルコンテンツの場合は音声付きのものも多いので一石二鳥。本物の英語の音声とともに楽しめるのがいいと思います。
近くの図書館で洋書も貸し出ししていたのでよく利用していました。CD付きの絵本や児童書もあり、こちらもよく借りていました。
ポイントは無理に読むことを強要しないことです。パラパラとなんとなく見ながら音声を聞き流していてもOKです。子どもが日本語を読めるようになる過程と同じです。
少し英文を読むことに慣れてきたら、音読にもトライ。音読することでよく読めるようになっていきます。また、かけ流しの音声と一緒に読むのもおすすめ。「かけ流し」以上の効果が期待できます。
英検4級受験前には、ぜひ1冊でも多くの英語の本の読書にチャレンジしてみてくださいね。
次回もお楽しみに。