2018年09月20日 公開

アイビーリーグとは?世界の超エリート学生が集まる私立大学8校

アイビーリーグとは、アメリカの名門私立大学8校の総称です。世界最高レベルの学習環境・出身者に著名人が多いことから、世界中の優秀な学生が集まっています。世界の大学のなかでも最難関レベルとされるアイビーリーグは、どのような大学で構成されているのでしょうか。

アイビーリーグとは、アメリカの名門私立大学8校の総称です。世界最高レベルの学習環境・出身者に著名人が多いことから、世界中の優秀な学生が集まっています。世界の大学のなかでも最難関レベルとされるアイビーリーグは、どのような大学で構成されているのでしょうか。

アイビーリーグとは?その概要と来歴

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アイビーリーグはアメリカ合衆国北東部にある、名門私立大学8校を指します。もともとアイビーリーグは、大学のスポーツ連盟の名称として使われていました。構成大学は以下のとおりです。

・ブラウン大学
・コロンビア大学
・コーネル大学
・ハーバード大学
・ペンシルベニア大学
・プリンストン大学
・イェール大学
・ダートマス大学

コーネル大学以外の7校は、独立戦争(1783年設立)以前の設立、コーネル大学は南北戦争(1865年終結)直後に設立と、歴史も長く伝統ある名門大学ばかりです。

世界トップレベルの頭脳が集結

アイビーリーグ8校は、世界最高レベルの教育環境によって、業界のリーダーや成功者を多く輩出してきました。

毎年約60,000ドルかかるとされる学費をまかなえる財力・優秀な頭脳を持つ「選ばれしエリート学生」たちが集結するアイビーリーグ。ほかの難関大学との違いは、学生たちに既得権層の家庭の子息が多いことです。

また世界中のなかでも最も力のある学閥に所属していることもあって、大学やその学生、卒業生は、政界・財界・官界・学界・法曹界すべてにおいて多大な影響力を持っています。

各大学の特色

個性を大切にする大学・入学に、家柄も関係する大学、ノーベル賞受賞者を多く輩出する大学……。アイビーリーグ8校はそれぞれ特色があります。各大学の特徴を見ていきましょう。

ブラウン大学

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米国ロードアイランド州、プロビデンス市に本部を持つブラウン大学の設立は、1764年。ほかのアイビーリーグに比べて、人種や宗教を問わず生徒を受け入れていることが特徴です。成績が優秀であることはもちろん、入学するまでの取り組み・個人の才能も評価するため、個性的な人材が集まる大学として知られています。

約60カ国の学生たちが、自分の学びたいカリキュラムを深く自由に学習。卒業生には7人のノーベル賞受賞者をはじめ、俳優・作曲家・建築家・小説家など多くの著名人がいます。

コロンビア大学

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1754年設立と、全米のなかで5番目に古い大学です。本部は米国ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタン区。入学試験が非常に厳しい難関校として知られており、合格率は約6.8%です。

教育学・建築学・民族学・生命科学・工学・歴史学・哲学・芸術学などたくさんの科目から、自分が目指す将来のビジョンに合わせて選ぶことができます。卒業生には著名人も少なくなく、米国大統領やノーベル賞受賞者、アカデミー賞受賞者、医学博士、スポーツメダリストなど各界のリーダー・成功者を輩出してきました。

コーネル大学

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ニューヨーク州イサカに1865年に設立されたコーネル大学。ノーベル賞全部門で受賞者を出しており、受賞者は現在50人です。美しい景観のキャンパス・質の高い学食・マンモス図書館など快適な学習環境が世界から評価されています。

ホテル経営学・機械工学・生命科学・物理学・建築学・造園学・コンピュータ工学・医学・農学分野においては世界最高峰の教育環境と言われほど。教育プログラムは4,000とアイビーリーグのなかでもっとも多く、学生のライフスタイル・就きたい職業などに合致したプログラムを選択できます。

ダートマス大学

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1769年、ニューハンプシャー州ハノーバー市に設立されたダートマス大学は、学生間の絆の深さ・少人数教育で知られています。総学生数約5,700人に対して教員数は900人以上で、大学としてはかなりきめ細かい指導が受けられると評判です。

世界の富裕層の子息が集まっており、卒業生・在校生からの寄付金額はアイビーリーグのなかでもトップクラス。政治家・プロ野球選手・世界銀行総裁・歴史学者・俳優など、卒業生は幅広い分野で活躍しています。卒業後に大学への支援を行うことも多く、ダートマス大学への愛情と卒業生としての誇りを感じられるでしょう。

ハーバード大学

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「世界最高レベルの大学と言えば?」、この質問に「ハーバード大学」と答える人は多いのではないでしょうか。1636年、マサチューセッツ州ケンブリッジに設立されたハーバード大学は、アメリカ最古の高等教育機関です。

合格率は、なんと約5.2%。学力がずば抜けていることはもちろん、人柄・秀でた個性・入学前まで功績を認められた者のみが入学できます。各国の選ばれしエリート中のエリートのみが、入学を許される大学です。

世界大学ランキングでは、社会科学・公衆衛生・経済学・ビジネス・生物学・生化学・分子生物学・遺伝学・免疫学など多くの分野で、第1位を取得しています。

最先端の教育設備・研究環境が用意されているのではなく、ケンブリッジ街全体が、教育に力を注いでいるのも人気の理由のひとつです。図書館・美術館・博物館等の文化施設が充実しており、学生は校外でも学習・研究が、自由に行えます。

ペンシルベニア大学

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ペンシルベニア州フィラデルフィアにあるペンシルバニア大学は、1755年に設立されました。アメリカ合衆国建国の父と呼ばれる政治家・物理学者、ベンジャミン・フランクリンが設立者のひとり。1765年に北米初の医学部、1881年には全米初のビジネススクールを設置しました。

金融・会計学で名高いウォートンスクールと、法律の教育機関であるロースクールの人気が高い傾向にあります。28人のノーベル賞受賞者・多くの著名な経済学者を輩出しており、ペンシルバニア大学自体が経済界・学術界・教育界において大きな影響力を持つ存在です。

都市型大学ですべての教育施設が、キャンパス内にあります。

プリンストン大学

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1746年にニュージャージー州プリンストンに設立されたプリンストン大学は、リベラルアーツ教育で有名です。リベラルアーツ教育では、経済学・法学・数学などの専門教育以外に、一般教養を専門教育として扱います。

学生の人種構成は、約50%がヨーロッパ系。90カ国以上から優秀な学生が集まり、寮生活を送っています。高い学力と学ぶ意欲がある人には、返済不要の奨学金制度を設けており、多くの人に最高レベルを教育を受けるチャンスがあるといえそうです。

数学・社会学・人文学・経済学では、トップレベルの教育内容・研究を行っています。特に数学・物理での研究は世界一とされていて、ノーベル賞・物理学賞の受賞者も多く輩出しました。

イェール大学

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1701年設立されたイェール大学は、コネチカット州ニューヘイブン市に本部を置く、伝統と格式を重んじる名門私立大学です。由緒ある家柄・既得権階級に属する家庭などの子息も多く通っています。

全米大学ランキング、世界大学ランキングともに、医学・工学・神学・法学・芸術など、すべての分野で上位、あるいは第1位にランキングされている名門中の名門。卒業生には、大統領・数百人以上の国会議員・ノーベル賞受賞者など、世界の指導者・著名人も多くいます。

アイビーリーグの入学資格とは?

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アメリカの高校の成績は、成績平均値(GPA)で表されます。GPAの満点は4.0。アイビーリーグに合格した生徒のほとんどは、3.75以上のGPA。つまりほぼオールA(日本でいえばオール5、オール10)という成績を修めた者ということです。

このほかにスポーツ・芸術面などでずば抜けて良い成績・評価を受けた人は、3.75以下でも入学を許可されることもあります。

高校での成績が完璧であることが前提である、アイビーリーグの入学希望者。このなかで大学の目に留まり入学を果たすには、スポーツ・芸術面での目立った功績など大学側にとってメリット(宣伝材料になる才能ある人物)のある能力・才能を持っていることです。

そして英語圏以外の学生にとって大切なのは、「高い語学力」。ネイティブとの日常会話がスムーズにできるほどの高い英語力が必要になります。学問はもちろん、語学力・自分の一芸を磨くことも、少なくとも中学校卒業までには意識して進めておきましょう。

学費について

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学部授業料がもっとも安いとされるプリンストン大学でも、年間授業料は約45,000ドル。もっとも学費が高いダートマス大学は、約52,000ドルです。

アイビーリーグの平均の年間授業料は、約50,000ドル。日本円で考えると、年約550万円で、単純に4年間で約2,200万円かかることに。留学する場合、生活費なども入れるとかなりの高額になります。では、優秀でも経済的に困窮した家庭の子どもは入学できないかと言うと、答えはノーです。

学力・能力が高くても学費が払えない生徒には、金銭的支援プログラムのFinancial Aidがあります。Financial Aidは、以下の2種類です。

Merit-based……学力・能力に応じて奨学金が支給されます。
Need based……家庭の経済力に見合う奨学金が支給されます。

アイビーリーグを目指すなら「総合力」を磨こう

「将来、わが子をアイビーリーグに入学させて、グローバルに活躍させたい」と考えるなら、高校卒業時に学力・プレゼンテーション能力・コミュニケーション能力・運動能力などを最高レベルにまで育てる必要があります。

言わば人間としての「総合力」を磨くには、幼児期に自分で体験し考えて、行動することが大切です。この総合力を高めるには、家族での自然体験・友だちとの外遊びなど、「人と関わりながら全身を動かす」ように導いてあげましょう。

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この記事のライター

AOTANAOAO
AOTANAOAO

2015年よりライターと鞄・アパレル雑貨メーカーのWEBモデルの仕事をしています。Chiik!!では幼稚園入試、英語学童、インターナショナルスクール、親子で作れる知育玩具などの記事を執筆。 教育・健康・レジャー・ファッションなど、「日常生活がより豊かに楽しく送れる」ような情報記事を書いております。