2017年10月19日 公開

これで今日からどんぐり博士!4つの種類と見分け方

子どもにとって地面に落ちているどんぐりは、まるで宝物!皆さんも子どものころに夢中になって拾った覚えがあるでしょう。ところで、いろいろあるどんぐりの見分け方をご存知ですか?日本に20種類以上あるドングリの中から代表的な4種類と見分け方をご紹介します。

子どもにとって地面に落ちているどんぐりは、まるで宝物!皆さんも子どものころに夢中になって拾った覚えがあるでしょう。ところで、いろいろあるどんぐりの見分け方をご存知ですか?日本に20種類以上あるドングリの中から代表的な4種類と見分け方をご紹介します。

もっともポピュラーなどんぐり:コナラ

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最初に紹介する「コナラ」は昔から里山で良く見られる樹木で、日本でもっともポピュラーなどんぐりの1つです。

特徴はまず、ほっそりとスマートな形。そしてもしついているなら「殻斗(かくと)」と呼ばれるどんぐりの帽子の部分を見てみましょう。コナラの殻斗は浅く、うろこ状の模様がついています。

また、樹木は樹皮に縦に亀裂が入っているのが特徴。葉は縁の全体がギザギザしています。

西日本でよく見られるどんぐり:アラカシ

File:Quercus glauca4.jpg - Wikimedia Commons (67583)

KENPEI/CC-BY-SA-3.0
西日本ではとてもポピュラーなどんぐり「アラカシ」。名前は葉が堅くてあらい感じがすることにちなんでいます。

アラカシは殻斗に横縞があるのが特徴です。コナラの実と比べると少し丸みを帯びた形をしています。

厚く濃い緑色の葉は半分ぐらいまでギザギザがあり、裏の葉脈がはっきりとしているのが特徴。一本の樹木に多くの実をつけるため、季節になると木の下はどんぐりで一杯になります。

白いろう状のもので覆われているどんぐり:マテバシイ

File:Lithocarpus edulis - Osaka Museum of Natural History - DSC07723.JPG - Wikimedia Commons (67586)

Daderot/ CC-Zero
「マテバシイ」はもともと九州や沖縄地方に自生していた種。縄文時代の遺跡からも発見されており、昔は食料源でした。公園や街路樹に植えられて、今では日本中でよく見られます。

このどんぐりの特徴は、実が鉄砲の弾丸のようで、白っぽいろう状のもので覆われていること。

殻斗はコナラと同じくうろこ模様です。コナラとの違いはどんぐりのおしりの部分。コナラは平らですが、マテバシイはへこんでいます。

立派なイガイガの殻斗を持つどんぐりの王様:クヌギ

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「クヌギ」のどんぐりは、イガイガの殻斗と丸っぽいだるま型の大きな実がとても特徴的です。立派な様相から、昔から子どもたちに大人気のどんぐりの王様。

また、樹木はその蜜を求めてカブトムシやクワガタムシが多く集まることでも有名です。

実はこのクヌギのどんぐりとそっくりなのが「アベマキ」。実際、実と殻斗だけでは識別するのは非常に難しく、葉の裏を見ることで見分けることができます。クヌギの葉は緑色で、アベマキは少し白っぽい色をしています。

どんぐりを拾ったら観察してみよう

どんぐりを拾ったらまず殻斗に注目!とげとげならクヌギ、しましまならアラカシ。

うろこ模様なら殻斗をとってどんぐりのおしりの部分を見ます。へこんでいたらマテバシイ、平らならコナラです。

どんぐりの名前がわかれば、拾ったときの楽しみ方が増えるでしょう。

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