2016年10月12日 公開

どんぐりの食べ方とは?意外に知られていない、身近な秋の味覚

秋の楽しい遊びといえばどんぐり拾い!おままごとに使ったりコマなどを作って遊ぶのも楽しいのですが、実はどんぐりは食べることもできます。お子さまが外遊びや遠足などでたくさん拾ってきたら、一緒に秋の味覚を楽しんみてはいかがですか?

そもそもどんぐりって?

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日本全国で見かけることができるどんぐりですが、その種類は日本国内だけでも20種類以上にのぼります。

どんぐりというのは、ブナやクヌギ、コナラ、カシワといったブナ科の植物の果実(木の実/堅果)の総称。秋の食べ物の代表であるクリもどんぐりの一種です。木の種類が違えば、どんぐりの形や大きさ、殻斗(カクト/どんぐりの帽子の部分)も異なっています。

どんぐり図鑑などで、お子さまが拾ってきたどんぐりの種類を一緒に調べるのも楽しいですよ。

昔から食べられていたどんぐりは栄養価が高い!

どんぐりは低カロリーでビタミンCが豊富なヘルシーフード!
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どんぐりは縄文時代には貴重な主食のひとつとして食べられていました。稲作がはじまってからはお米が主食になりましたが、食糧難や飢餓に備えて非常食として蓄えられていたようです。

どんぐりは60%以上が炭水化物で主食に向いている食品ですが、クルミやピーナッツやひまわりの種などと比べると低カロリーでビタミンCとマンガンが豊富に含まれています。

最近は日本でも健康食品として注目を集めつつありますが、お隣の韓国ではどんぐりはとても身近な食材。日本語でどんぐり豆腐やどんぐりゼリーと呼ばれるトトリムクは、韓国ではとてもポピュラーな伝統料理です。

おいしいどんぐりの見分け方とオススメの種類

どんぐりにはいろいろな種類がありますが、渋みが強すぎてそのままではおいしく食べられないものもあります。

渋みの原因は「タンニン」と呼ばれる成分です。このタンニンの含有量が多いと渋くなるため食べる前にアク抜きが必要になります。食べるのであれば、タンニンの含有量が少ない種類がオススメです。

【渋みの少ないどんぐりの種類と特徴】
・スダジイ 果実は三角錐の形。果実全体が殻斗(カクト)で包み込まれているのが特徴。
・ツブラジイ 果実は丸くて小さい。スダジイを丸く小さくしたような感じ。
・マテバシイ 果実は弾丸型で細長い。殻斗(カクト)はウロコ状
・イチイガシ 果実には縦に縞模様がある。殻斗(カクト)には横縞があり、ビロード状の毛で覆われている。

これらのどんぐりは生食でもほんのりと甘く、下処理をする手間が省けるので調理するにもお手軽です。

逆にタンニンの含有量が多いのは、コナラ、ミズナラ、クヌギ、アベマキ、カシワ、アカガシ、アラカシなどになり、食べるためには下処理が必要になります。

食べる前にまず下処理!どんぐりの処理方法

どんぐりを食べる前に、選別作業とアク抜きをしましょう。

どんぐりの選別作業

浮かんできたどんぐりは虫に食われているか、腐っているので取り除きます。
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どんぐりは虫に食われていたり、中身が腐ってしまっているものもあります。まずはどんぐりを水に浸して、選り分けましょう。

水に浮かんでいるどんぐりは、古かったり虫に食べられていたりするものなので取り除きます。水を捨て、沈んだどんぐりだけを取り出して使いましょう。

どんぐりのアク抜き作業

タンニンの含有量が多いどんぐりの場合は、食べる前の下処理としてアク抜き作業が必要です。選別作業が終わったどんぐりを以下の手順で処理しましょう。

どんぐりはペンチやハンマーを使って殻をむきましょう。
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【どんぐりの下処理方法】
1. どんぐりをペンチやハンマーで割り、殻と薄皮をはがす。
2. 沸騰したお湯で10分前後ゆでる。
3. お湯を切ったどんぐりをよく水洗いしてザルにあげて水気を切る。

この段階で食べてみて、まだ苦味があるようなら、2~3の工程をもう1度繰り返してください。

別名「縄文クッキー」!どんぐりクッキーの作り方

どんぐりクッキー
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どんぐりクッキーは、縄文時代の遺跡からクッキー状の食料が発見されたことから「縄文クッキー」とも呼ばれています。作り方は普通のクッキーとほぼ一緒なので、たくさんどんぐりを拾ってきたら作ってみましょう!

どんぐりクッキーの材料と作り方

【材料(クッキー約10個分)】
どんぐり 100g
小麦粉 60g
ベーキングパウダー 小さじ1/2
砂糖 30g
バター 20g
卵白 大さじ1~2

使う粉にどんぐり粉を混ぜるだけで、基本は普通のクッキーの作り方と同じです。
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【作り方】
1.皮をむいたどんぐりをフードプロセッサーかブレンダーで粉末にする。
※どちらもなければすり鉢ですり潰す。
2. どんぐりの粉と小麦粉とベーキングパウダーをさっくりと混ぜる。
3. 卵白を軽く泡立てる。
4. オーブンは160度に設定して温めておく。
5. ボウルに室温に戻したバターを入れ砂糖を加えて、泡立て器でよくかき混ぜる。
6. そこに軽く泡だてた卵白を入れ、さらによくかき混ぜる。
7. 2の粉を入れたら、ヘラでざっくりと切るように混ぜ合わせる。
8. クッキングシートを引いた天板に、7の生地を手で適当な大きさに丸めて並べる。
9. 160度のオーブンで15~20分程度焼き上げたらできあがり。

お子さまたちに好きな形を作ってもらうのも楽しいですよ!
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お子さまと一緒に、まずは公園や山に行ってどんぐりを拾うことからはじめてみましょう。「拾ったどんぐりでクッキーを作ってみようよ!」と声をかけたら、いつものどんぐり拾いがより楽しくなりそうですね。

クッキー作りの工程では、できあがったクッキー生地をお子さまに好きな形にしてもらいましょう。

もっとある!どんぐりを使ったその他のメニュー例

どんぐりクッキー以外にもどんぐりを味わう方法はいろいろあります。どんぐりが余ったらぜひトライしてみてください。

煎りどんぐりの作り方

アクのないどんぐりなら煎るだけでもおいしく食べられます。
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アクの少ないどんぐりが手に入ったら、殻付きのまま煎りどんぐりにしてみましょう。

フライパンで、皮が少し焦げて殻に裂け目ができるくらいまで、弱火でじっくり煎りましょう。火傷しないように、少し冷ましてから殻をむいてくださいね。

香ばしさと自然な甘さがある、素朴な味が楽しめます。

どんぐりコーヒーの作り方

麦茶のようなあっさりとした味わい。
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1. 下処理が終わったどんぐり(アクの少ないものは殻をわって中身を取り出した状態)を1~2時間天日干しにする。
2. フライパンで弱火でじっくりブラウン色になるまで乾煎りにする。この時焦がしすぎないように注意する。
3. 煎ったどんぐりをブレンダーで挽く。
※ブレンダーがなければハンマーで叩きわって細かくする。
4. 鍋に水と挽いたどんぐりの粉を入れて煮出す。目安は水1カップにつきどんぐりの粉大さじ1程度。
5. 漉しながらカップに注いでできあがり。

ほんのり甘い麦茶のような味わいが楽しめます。コーヒーっぽい香ばしさが欲しい場合は、煎る時間を長めにしてくださいね。

どんぐり豆腐(トトリムク風)の作り方

柔らかめのゼリーのような食感。
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1. 下処理が終わったどんぐり(アクの少ないものは殻をわって中身を取り出した状態)をブレンダーに入れ、ひたひたになる程度の水を加えて撹拌し、ペースト状にする。
2. 布で漉す。カスは捨ててOK。
3. 残った液体を鍋に入れて30分程度おいておくと、デンプンが下に沈むので、うわ水は捨てる。
4. 残った液体を鍋で弱火で15〜20分加熱し、かき混ぜながら焦がさないように煮詰める。
5. 熱いうちにバットなどに移し、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やす。
6. 冷やすとゼリーのように固まりますので、適度な大きさに切って食べてくださいね。

ゼラチンや寒天粉などなくても固まります。とくに味付けをしてないので、ほんのり甘いナッツのゼリーのような味わいです。

わさび醤油でもおいしくいただけますし、韓国風に甘辛酸っぱいソースをかけるのもいいですね。お好みでたれやソースをご用意ください。黒蜜をかけるとデザートになりますよ。

せっかく拾ったどんぐり、おいしく食べてみよう!

どんぐりの種類やどんぐりを使ったレシピを紹介しました。

秋になるといろんなところでたくさん見かけるどんぐりは、実はおいしく食べることができるうえに栄養価も高い実だったんですね!

どんぐりを拾ったらどんぐりアートなどで楽しむのもいいですが、たくさん拾ったときは、一度どんぐりクッキーなどに挑戦してみてはいかがでしょうか?ぜひこちらのレシピを参考にしてくださいね。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

宮本ちか子 宮本ちか子  フリーランスエディター、ライター&コーディネイター。ネパールのポカラ在住。広島県の瀬戸内海の島育ち。東京での会社員時代は、マーケティング会社の編集部でマーケティング情報誌や、社内報、会社案内などの編集、ライティングを担当。その後ネパールのポカラにて宿を15年間経営。ネパール人夫と娘の3人家族。現在は、フリーランスライター、仕入れサポート、プライベートガイドとして活動中です。