2005年、50歳のときに『おもちのきもち』で講談社絵本新人賞を受賞して絵本作家デビューした「かがくいひろし」さん。2009年に急逝されましたが、この短い間に書かれた16冊の絵本はどれもユーモアに富み、かわいらしいオリジナルキャラクターが大活躍の人気絵本です。
おもちは何を考えているんだろう?『おもちのきもち』
著者 :かがくいひろし(作)
出版社 :講談社
2005年、美術の教師として学校の講師をしていたかがくいさんが50歳のときに講談社絵本新人賞を受賞。絵本作家としてのデビュー作となった『おもちのきもち』。
床の間に大切に飾り付けられているかがみもち。お正月の餅の準備をしているお家で、伸ばされたり、ちぎられたり、味付けのために汚されたりした兄弟たちを見て、かがみもちは逃げ出します。一体どうなってしまうのでしょう。
「かがみもち」の気持ちがわかる、ユーモアたっぷりの絵本です。
いろんなものにおふとんを『おふとんかけたら』
著者 :かがくい ひろし(作)
出版社 :ブロンズ新社
ソフト(クリーム)さん、タコさん、トイレットペーパーさん……みんなにお布団をかけてあげたら、どうなるかな?
登場するのは、お布団とは結びつかない意外なものばかり。一体何が起こるでしょうか。
みんなの掛け布団の柄にも注目です。
梅干しのおじいさん『うめじいのたんじょうび』
著者 :かがくい ひろし(作)
出版社 :講談社
しわしわの梅干し「うめじい」の、何回めだかわからないお誕生日。あさづけきゅうり、たくあん、らっきょうづけなど、なかなか渋いメンバーたちがうめじいを囲んでお誕生日を祝います。
かがくいさんが、絵本作家としてデビューする前年に書かれたこのお話は、すでにかがくいさんのスタイルが確立されており、暖かい眼差しとユーモアのある言葉が楽しい絵本です。
みんなで楽しい『おしくら・まんじゅう』
著者 :かがくいひろし(作)
出版社 :ブロンズ新社
紅白のおまんじゅうが、いろんなものと「おしくらまんじゅう」します。こんにゃくや納豆、そして……?
跳ね返されたり、ねば~っとしたり、泣かせてしまったりと、それぞれの特性を生かして描かれたおしくらまんじゅうの様子に、大人も子どもも大笑いしながら楽しめます。テンポのいい言葉で書かれているので、リズムをつけて軽快に歌いながら読んでみましょう。おまんじゅうや押されているキャラクターたちの表情がまた、なんともいえず面白いです。
大人気!「だるまさん」シリーズ
著者 :かがくいひろし(作)
出版社 :ブロンズ新社
赤ちゃん向けファーストブックの大ベストセラー「だるまさん」シリーズです。白い背景に赤いだるまさんのシンプルな絵ですが、だるまさんの表情や動きがとにかく楽しく、赤ちゃんに大人気。
『だるまさんが』は、だるまさんが……「ぷしゅー」「びろーん」などの言葉が続いて、だるまさんの姿が変わっていきます。
『だるまさんの』は、だるまさんの……「手」「目」など体の部分を一緒に覚えていけます。「〇〇ちゃんにもここにあるね」とお話ししながら読んでみましょう。
『だるまさんと』は、「いちごさん」「めろんさん」などフルーツのお友だちが登場します。だるまさん・めろんさんと一緒にお子さまと「ぎゅっ」としたり、コミュニケーションをとったり真似をしながら楽しめます。
ユニークなかがくいさんの世界を楽しみましょう
文章の軽快なリズムとユーモアあふれる展開にやみつきになりますよ。お子さまと一緒に、楽しくリズムをつけて読んでみてくださいね。