クリスマスに加え、大みそかや新年にもさまざまなイベントがある日本の年末年始 。でも、同じ季節でもイギリスでは過ごし方が少し違うようです。あまり知られていないイギリスの年末年始についてご紹介します。
年の瀬の主役はクリスマス!
イギリス人にとって、クリスマスは家族で過ごす大切なイベント。イブには教会のミサに行き、当日はクリスマスディナーを食べながらゆっくり過ごします。
また、11月最終週の「ブラックフライデー」から始まるクリスマスセールも年末年始の醍醐味。12月26日はプレゼントの箱(Box)にちなんだ「ボクシングデー」で、こちらも家族で買い物に出かけるのが主流です。
大みそかは花火でカウントダウン
クリスマスが家族のイベントなら、大みそかは若者のイベント。ロンドンでは朝まで地下鉄やバスが運行され、ナイトクラブで新年を祝います。
一方、テレビで 特別番組が放送されるところは日本と同じです。チャリティー番組からコメディ、クラシックコンサートなど、ラインアップも馴染みのあるものが多いです。
お正月はとてもあっさり
その代わり、イギリスのクリスマスと日本のお正月には似ている部分がいくつかあります。例えば、遠方に住んでいる家族が帰省してくるのはクリスマス。年に1度、家族がそろって団らんする大切なひと時です。また、1年のねぎらいと新しい年を祝う年賀状の役割は、クリスマスカードが担っています。12月に入ると、メリークリスマスとハッピーニューイヤーと書かれたクリスマスカードを送り合う習慣があります。
1月1日は祝日になっていますが、2日からは平日。クリスマスから続いたお祭りムードもなくなり、街は日常に戻っていきます。
冬休みはクリスマス前から!
大人も、多くの人がクリスマスを家族と過ごすために同じ時期から休みを取ります。ただ、カレンダー上では25日のクリスマスと26日のボクシングデーの2日間だけが祝日なので、クリスマスが終わってから仕事に戻る人もいます。
一方、新年にお祝い事がないため、冬休みの終わりは日本よりも早いのが通例。1月2日が平日であれば、学校も会社もここから始まることがほとんどです。ただこちらも、家族との過ごし方で柔軟に変えているケースが多いのが特徴かもしれません。
ロンドンでは文化の違いも
また、1月1日を祝う習慣がない代わりに、中国のお正月(旧正月)が浸透しています。 特にチャイナタウンでのお祝いはとても有名。大きな龍が練り歩くパレードにはたくさんの観客が詰めかけ、異国情緒の中でニューイヤーを祝います。日本がクリスマスを取り入れているように、イギリスも各国の年末年始の行事を取り入れているんですね。
イベントも目白押しです
日本とはちょっと違うイギリスの年末年始。気になったらぜひこの季節に訪ねてみてください。