0歳の赤ちゃんへの読み聞かせに、どんな絵本を選べばいいのか悩んでいるパパママへ…子育て経験の中で0歳児が本当に喜んだおすすめの赤ちゃん絵本をご紹介します。ママ絵本作家のほんえすんによる、パパママを助けてくれる絵本を紹介する連載『絵本はお友だち』Vol.12です
0歳からの読み聞かせはいいこと尽くし!
(詳しくは、ぜひこちらの記事をご覧ください!)
0歳児の能力を引き出す!知育に効果的な絵本の選び方 – Chiik! – 3分で読める知育マガジン –
そこで今回は、私の子育ての経験の中で、0歳児だったわが子が本当に喜んだ絵本を、ピックアップして紹介いたします。
4カ月の赤ちゃんも反応した、いないいないばあの絵本
いないいないばあ あそび
著者:きむらゆういち(作)
出版社:偕成社
出版社のもとに「自分も赤ちゃんの頃、読んでもらっていました!」という読者はがきが届いているとのことなので、もしかすると親子二代で愛読している方も多いかもしれません。
ことりのピイちゃんやこいぬのコロ、かいじゅうさんなどのキャラクターたちが手で顔を隠していて、ページをめくると「ばぁっ!」と顔を出す。
赤ちゃんが大好きな「いないいないばあ」を、しかけを使って再現した絵本です。
我が子が最初に反応を示したのは、この絵本でした。
これは本当にうれしくて、「もっといろんな絵本を読んであげたい!」と思ったのでした。
なお、きむらゆういちさんの『あかちゃんのあそびえほん』シリーズは、現在14作出版されています。
その中で、0歳の赤ちゃんへのファーストブックとしてまずおすすめなのが、こちらの『いないいないばあ あそび』と、『ごあいさつ あそび』です。
著者:きむらゆういち(作)
出版社:偕成社
好みや趣向がわかるので、ファーストブックにぴったり
しましまぐるぐる
著者:柏原晃夫(かっしー)(絵)
出版社:学研
それは、幼い赤ちゃんでも楽しめるように、「起承転結」という物語になっているのではなく、繰り返しや言葉遊び、擬音などで構成されている絵本です。
以前は、日本では赤ちゃん向けの絵本は優しい色使いで描かれたもの主流でした。
しかし、視覚が発達段階にある赤ちゃんははっきりとした色使いで描かれたものの方が反応を示すとも言われていて、原色使いの赤ちゃん絵本も増えています。
はっきりとした色使いで描かれた絵本の中で、うちの子たちが特に反応を示したのはこの『しましま ぐるぐる』です。
原色で描かれた「しましま」と「ぐるぐる」が交互に登場する楽しい絵本です。
その「しましま」や「ぐるぐる」の中に、カエルやアリ、くまなどの小さなキャラクターがちょこんと佇んでいて、それを見つけるのがまた楽しい!
何度も繰り返しページをめくっては、「ここにいる!」「あった!」と喜んでいました。
読みながら特に反応を示したキャラクターがテーマになった絵本を、次のステップに選ぶといいですよ、とのことです。
(例えばアリに反応を示したのなら、虫の絵本を選ぶ、など)
乳児時代の親子の触れ合いを思い切り楽しめる絵本
だるまさんが
著者:かがくい ひろし
出版社:ブロンズ新社
親子でたっぷりとスキンシップしながら、同じものを見て一緒に笑う。
この体験が、赤ちゃんの心を豊かに育てていくのです。
「赤ちゃん」「スキンシップ」「笑顔」このすべての要素を兼ね備えた絵本というと、やっぱりこちらの『だるまさんが』です。
お子さまを膝の上に乗せて、一緒に絵本を見て左右にゆ~らゆら揺れながら「だーるーまーさーんーが!」と読んでから、ページをめくる!
これをママやパパにやってもらって笑わない赤ちゃんはいないんじゃないかな?というくらい、「テッパン」の絵本です。
うちの子たちも本当に大好きで、何度も何度もこんな風に読んでは大笑いを繰り返していたのですが、残念ながらこの絵本は、読んでいるときの写真はありません……。
なぜなら、膝の上に乗せてゆらゆら揺らしながら読んでいたので、写真を撮れなかったのです!
あんなに嬉しそうに笑っていたから、今思うと誰かに撮ってもらっておけばよかったな、とちょっと後悔です……。
『だるまさん』シリーズは全部で3作出ており、他の2作『だるまさんの』『だるまさんと』も同じように親子で触れ合いを楽しめる絵本です。
ぜひ、チェックしてみてくださいね。
ただ読むだけじゃないもったいない!「だるまさん」シリーズ! – Chiik! – 3分で読める知育マガジン –
【番外編】乳児期に読みたかった!最新の赤ちゃん絵本
その中で、特に気になる2作をご紹介します。
もいもい
著者:市原淳(作)、開一夫(監修)
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
出てくる言葉の9割くらいは「もいもい」で、出てくる絵のほとんどはうずまきのような目のような?不思議なモニュメントのようなもの。
大人が読むと「???????」とクエスチョンマークが頭の中で大渋滞を起こすほと理解不能な本ですが、これが赤ちゃんの目を釘付けにするのだとか!
すごい! これは試したい!! と思ったものの、この絵本が出版されたのが2017年の7月。うちでは下の子もすでに3歳10カ月になってしまっていました。
この絵本を親子で読んで、赤ちゃんの不思議な頭の中を体験してみたかった……!
うちの子たちは間に合わなかったけど、これからの赤ちゃんにはぜひ楽しんでいただきたいと思います。
『もいもい』をはじめとする『あかちゃんといっしょに作ったあかちゃんのための絵本』シリーズの開発秘話を、Chiik!で詳しく紹介しています。東京大学あかちゃんラボの開教授にインタビューしているので、ぜひこちらもご覧ください。
『あかちゃんが選んだ絵本』開発秘話を開教授に聞きました! – Chiik! – 3分で読める知育マガジン –
お?かお!
著者:ひらぎみつえ(作)
出版社:ほるぷ出版
赤ちゃんは、生後6か月ごろから表情を読み取ることができるようになってくるのだそうです。
この時期にいろんな表情を見ることで、共感能力が育っていくのだとか。
この絵本はいろんな表情を楽しめるだけでなく、しかけを動かしながら自分で表情を変えることができます。
自分の行動によって「絵本の人」の表情が変化することを知ったとき、赤ちゃんはどんな反応をするのか……見てみたかった!
そして、いろんな表情に変化させながら一緒に顔遊びしたかった!
本書が出版されたのは2017年4月。
やっぱり、間に合いませんでした……。
ぜひ、私の分まで、楽しんでいただきたいです……。
『お?かお!』の作者であるひらぎみつえさんのインタビューも、よろしければぜひご覧ください。
子育てが楽しくなる!大人気しかけ絵本『お?かお!』著者インタビュー – Chiik! – 3分で読める知育マガジン –
赤ちゃん時代ならではの絵本の楽しみ方を
今しかない今の時期に、赤ちゃんにぴったりの赤ちゃん絵本を親子で思い切り楽しんでくださいね!
ぜひ参考にしてみてください。