2016年09月29日 公開

海外で働いて今思う:知っておくべき世界のこと

英国で暮らし始めて5年。 異文化に囲まれる毎日で感じているのは、乳幼児・学童期に受けた英語教育や、世界で通用する生活習慣の大切さです。「海外で働いて今思う」シリーズ、今回の記事では、2020年東京オリンピックに先駆け、世界についてお子さんと学ぶ方法をご紹介します。

英国で暮らし始めて5年。 異文化に囲まれる毎日で感じているのは、乳幼児・学童期に受けた英語教育や、世界で通用する生活習慣の大切さです。「海外で働いて今思う」シリーズ、今回の記事では、世界についてお子さんと学ぶ方法をご紹介します。

世界のこと、どれくらい知っていますか?

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筆者の住んでいるロンドンは、 世界中からさまざまな人がやってくる街です。ある統計では、ロンドンの人口のうち英国人はたったの4割。ヨーロッパだけでなく、中東やアフリカ、そしてアジアから来た人たちが、 当たり前のように共存しています。そんなロンドンに住んでいると、英語や西洋文化を知っているだけでは足りないのではないか、と思うことがあります。

そんな時役に立っているのが、子どもの頃に読んでいた地図絵本や外国を題材にした映像作品などです。街角で民族衣装をまとった人とすれ違った時、日本やイギリスにはない習慣を見た時、初対面の人に出身地を聞いた時……異なる文化に出会った時に「あ、これ知ってる」と思えるのと、びっくりしたり無神経な態度を取ってしまうのとでは、大きな違いがあります。

もちろん全てを覚え、身に付けたわけではありませんが、記憶の片隅にあるだけでも心構えが変わってきますし、何よりコミュニケーションの幅が広がります。「世界にはこういう場所があって、こんな人たちが暮らしているんだ」という気づきは、お子さんの豊かな感性を養うのに大切なプロセスではないでしょうか。今回は筆者の体験を交えつつ、世界を知る手がかりとなるいくつかのトピックをご紹介します。

世界の国々を知ろう!

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オリンピックと関連付けるなら、一番入りやすいのは国について。世界には192の国と地域がありますが、それぞれの国名や国旗、場所など、お子さんの目をひくものが必ずひとつはあるはずです。

筆者が小さい頃大好きだったのは国旗の絵本。色とりどりの国旗は見ているだけでも楽しいですが、国名でことば遊びをしたり(オーストラリアとオーストリアなど)、場所を覚えて当てっこゲームをしたり、1冊で色んな楽しみ方をした思い出があります。

他にも、大きな地図や、より知育に特化した地図を元にしたパズルもあります。気になる国や好きな国旗が出てきたら、一緒に詳しく調べてみるのもいいかもしれませんね。

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地球の自然を知ろう!

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砂漠ってどんなところ?海にはどんな魚がいるの?アマゾンってなに?ーー日本にはない自然に興味を持ったら、まずは図鑑に聞いてみましょう。イラストを使ったもの、写真が載っているもの、DVD付きなど、さまざまなタイプのものが出版されています。

一方、大人も一緒に楽しめるのはネイチャー系の写真誌。筆者の家では、その筆頭である「ナショナル・ジオグラフィック」と科学雑誌「ニュートン」を定期購読していました。幼少期は文章はほとんど読めませんでしたが、ダイナミックな写真や詳細な図解だけでも十分に楽しめました。毎月新しいものが来る、大人のものを読んでいる、といった要素も、子ども心には魅力的でした。

また、 ネイチャー系のドキュメンタリー作品も家族全員で楽しむことができます。筆者が小さい頃に放送していたNHKの「いきもの地球紀行」は、現在でも視聴に耐える素晴らしい作品です。ディスカバリー・チャンネルやBBCなどの外国作品も、DVDなどで簡単に手に入れることができます。

人々の暮らしを知ろう!

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国と自然を知ったら、そこに住む人々が気になりますよね。お子さんに様々な文化を知ってもらう第一歩には、地図絵本がおすすめです。どんな人が住んでいるのか、どんな服を着て、どんな言葉を話しているのかーー。 地球と人間のさまざまな関係性を、かわいらしいイラストでわかりやすく教えてくれます。さらに興味が出てきたら、子ども向けの百科事典も頼りになります。

また、先に挙げたネイチャー誌やドキュメンタリー作品にも、人にフォーカスしたものがたくさんあります。筆者の家では、「せかい不思議発見」を家族で観るのが週末の習慣でした。遺跡や世界遺産といった歴史から現代の人々の暮らしまで、クイズ形式で知ることができる貴重な番組ではないでしょうか。

大切なのは知ること、そして興味を持つこと

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オリンピックや大きな大会では世界中の人たちがその国に集まります。普段その国では見かけないような肌や目の色の人、服装の人、喋り方の人たちが、スポーツの祭典を、楽しみに集まります。

お子さんの世界への好奇心を育てるには絶好の機会です。この地球にはどんな人たちがいて、どんな暮らしをしているのか。地図を見たり実際の映像を観るうちに、きっとさまざまな疑問が出てくるでしょう。そこから生まれる対話はお子さんだけでなく、お父さんお母さんにもかけがえのないものになるはずです。

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