小学校でも英語が「教科」となり、大学入試では4技能が求められるようになるなど、日本の英語教育は変化の時を迎えています。子どもに英語を学ばせるだけでなく、自分も英語の学びなおしをしたいと考える親も増えているようです。今回は、「親子で一緒に英語を学ぶ」メリットやコツについて解説します。
親子で英語を学ぶメリット
その中でも、「子どもに英語を学ばせる」だけではなく、「親子で英語を学ぶ」方法を選ぶことで、どのようなメリットがあるのでしょうか。
親も子も英語力が上がりやすい
でも、親子で英語を学び、普段の会話や生活の中に英語を取り入れれば、教室の外でも英語に触れる機会が作れます。
英語を使う相手が身近にいることは、英語力の向上に大いに役立つでしょう。
親子のコミュニケーションになる
英語のアニメを観て感想を言い合ったり、英語のゲームで遊んだりすることで、親子のコミュニケーションを深められます。
「新しい言葉を覚えた」「英語がわかった、通じた」という感動を、親子で共有できるというメリットは大きいですね。
生活に英語が定着する
子どもがお気に入りの単語やフレーズを家庭で使ってみたり、「〇〇は英語でなんて言うんだっけ?」と質問し合ったりすることで、子どもは英語を身近なものだと感じられるでしょう。
一緒に学ぶことで、やる気を引き出せる
親が一緒に英語を学ぶことで、子どもの学習意欲は維持されやすくなりますし、親も子どもの成長に気づきやすくなります。
そのため親が子どもを褒める機会も増え、英語学習の好循環を作ることができるのです。
親子で一緒に英語を学ぶコツ
子どもと一緒に学ぶ!親は教えない!
わからないことがあったら、子どもと一緒に調べてみましょう。親が子どもと同じ目線で学ぶことで、子どもは「お勉強」というプレッシャーを感じることなく、楽しく英語と触れ合えます。
子どもに先生役になってもらう
一緒に学んだ内容について、子どもに「〇〇は英語でなんだっけ?」などと質問してみます。
復習にもなり、親に頼られることで子どもの自尊心も満たされるため、英語学習を続けるモチベーション維持につながりますよ。
おうちでできる親子の英語学習
英語のDVDを一緒に観る
HuluやNetflixといった動画配信サービスを利用して、英語で視聴できる番組を選ぶという方法もあります。
英語のCDや動画を流して一緒に歌う
「英語の勉強」という意識を持つことなく、楽しんで英単語をおぼえることができます。
赤ちゃんのうちは、英語のCDをかけ流しにしておくのもいいかもしれませんね。
フラッシュカードを使う
アルファベットや数字、身近な単語や時間、色など、いろいろな種類のフラッシュカードが市販されていますよ。
フラッシュカードを使って英語に親しもう。やり方や効果も紹介!

英語の知育アプリを使う
子どもの年齢に合ったアプリを選んで、親子で遊んでみましょう。無料でも十分学べる英語アプリがたくさん提供されています。
海外の優秀知育アプリを外出先のピンチ時に上手に活用しよう!

声かけをお互い英語で行う
“Good morning.”(おはよう)”Good night.”(おやすみ)などのあいさつや、”Wake up!”(起きて)”Hurry up!”(急いで)といった短いフレーズなら、生活に取り入れやすいですよ。
親子で一緒に学びたい英会話フレーズ
〇〇 is ready. (〇〇の用意ができたよ。)
“Breakfast is ready. Wake up!”(朝食ができたよ。起きて!)のように、したくができたことを知らせるときに使いましょう。
Could you…, please?(~してくれますか?)
“Could you close the window, please?”(窓を閉めてくれますか)のように、何かを頼むときに使用します。
”Could you”の代わりに”Can you”でも良いですし、難しければ命令文に”please”をつけるだけでも良いでしょう。
Here you are.(はい、どうぞ)
おもちゃや本を渡すときなどに、”Here you are.”と一言添えてみましょう。
How was 〇〇?(〇〇はどうだった?)
返事は”It was fun.”(楽しかったよ)、”Good.”(まあまあかな)や、”Nothing special.”(いつも通りだよ)、といった言い回しが使えます。
I’m 〇〇.(私は〇〇です)
“I’m 5 years old.”(私は5歳です)、”I’m busy.”(私は忙しいです)、”I’m happy.’”(私は幸せです)など、〇〇の部分の単語を増やしていくことで幅が広がります。
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親子で英語を学ぶ、おすすめの方法は?
「家族割」のある英語教室に通う
たとえば、駅前留学でおなじみのNOVAは、レッスン料が入会した家族の人数に応じて最大30%オフになることも。
長く通うことが多い英語教室ですから、割引制度は積極的に使っていきたいですね。
家族で共有できるオンライン英会話を活用
最近では、幼児英語や子ども向けのコースを設定する会社も増えてきました。
もともと通学に比べるとレッスン費は安価なことが多いのですが、購入したレッスンを親子で共有できるスクールなら、いっそうお得に利用できます。
たとえば、スピーキング力の向上に役立つ「カランメソッド」を行っていることで有名なイングリッシュベルでは、購入したレッスンを家族ごとに振り分けることが可能です。
一度に多くのレッスン数を購入した方が、1レッスンあたりの単価は安くなります。そのため親子で学びたい場合は、家族でレッスンを共有できるかどうか確認しておくと良いでしょう。
親子で楽しく英語を学ぼう!
親がバイリンガルだと、どうしても親が先生、子は生徒の立場になってしまいがちで、「一緒に学ぶ」のは難しいこともあります。
絵本を読んでいてわからない単語が出てきたら、子どもと一緒に調べてみましょう。ただ単語の意味を親から教えられるよりも、きっと子どもの意識に残りやすいはずです。
また、育児で使われるフレーズは繰り返して使うものが多いため、英語に苦手意識があっても比較的覚えやすいという良さもあります。
子どもが0歳のときには”Let's change your diaper.”(おむつを交換しましょう)、1歳になったら”Come to Mommy.”(ママのところにおいで)、2歳になったら”Is it yummy?”(おいしい?)、3歳なら”Can I have that?”(それを貸してくれる?)など、毎日子どもに使う表現を英語で口にすることで、自然と使えるフレーズが増えていくでしょう。
親子での英語学習は、お互い「楽しく」参加することが大切です。ぜひ無理のない範囲で取り組んでみてくださいね。