2019年11月17日 公開

東京・西町インターナショナルスクールとは?特徴や学費も紹介!

元麻布の名門校として知られる西町インターナショナルスクール。少人数制できめ細やかな指導が特徴で、英語力だけでなくさまざまな体験型授業、スポーツ、他校との交流などを通して世界の架け橋となる人間力を磨くことができます。同校の学費や受験、カリキュラムの特徴などをご紹介します。

元麻布の名門校として知られる西町インターナショナルスクール。少人数制できめ細やかな指導が特徴で、英語力だけでなくさまざまな体験型授業、スポーツ、他校との交流などを通して世界の架け橋となる人間力を磨くことができます。同校の学費や受験、カリキュラムの特徴などをご紹介します。

西町インターナショナルスクールとは?

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学校概要

西町インターナショナルスクールは、元麻布の一等地に建つ幼小中一貫の名門校です。1949年の設立と歴史も古く、幅広い国籍の生徒を集めるきめ細やかな少人数制で、受験の倍率が高いことでも知られる人気の学校です。

日本語の修得にも力が入れられており、体験型授業や各種スポーツ活動も盛ん。日本の学校と交流する機会もあり、バランス感覚のある人格者が目指されています。

キャンパスは1校のみ(東京都港区元麻布)

公園や大使館に囲まれた閑静で学習に適した環境に、体育館や講堂、幼稚園、小中学校の校舎、メディアセンターなどが建てられています。キャンパスは麻布のみですが、群馬県に生徒たちが毎年、宿泊研修に行く施設も持っています。
住所:東京都港区元麻布2-14-7

WASC認定校、CIS認定校

インターナショナルスクールは義務教育の対象外となるケースが多い中、西町インターナショナルスクールは国際的な評価団体であるWASC(米国西部地域・学校大学協会)やCIS(インターナショナルスクール会議)認定校であるため、教育課程の修了後は日本や海外の高校に進学し、大学進学を目指すことができます

男女共学、幼・小・中等部あり(5~15歳が対象)

西町インターナショナルスクールは特に宗教を持たない、幼稚園(5歳)から中等部までの共学の学校です。5歳からのプレスクールでも倍率は毎年約3倍と高く、小学校からではさらに倍率が上がります。プレスクールに入学できれば、小学校での再受験は不要です。

学校の歴史と特色

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1949年に松方種子氏によって設立

西町インターナショナルスクールは、1949年、松方種子氏によって設立された老舗のインターナショナルスクールです。松方種子氏は、父方の祖父に第4代、第6代総理大臣を務めた松方正義、母方の祖父に実業家の新井領一郎をもつ人物です。

松方種子氏自身は17年間をアメリカで過ごしており、戦後、帰国して、日本の復興には文化の違いを理解し、国境を越えて活躍できる子どもたちを育てる教育が必要だと実感したことが設立のきっかけとなったようです。学校は松方家の邸宅からスタートし、この邸宅は現在も同校の象徴として残されています。

多国籍な生徒構成

学校は38カ国以上の国籍を持つ約460人の生徒で構成されています。多国籍の生徒たちと交流することで、単一の文化の範囲を超え、グローバルな視点を持った国際人として成長します。

西町インターナショナルスクールのカリキュラムの特徴は?

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西町インターナショナルスクールでは、米国を中心に英国やカナダ、オーストリアなど世界の国々のカリキュラムを取り入れています。多国籍の生徒が互いの違いを理解し、尊重して信頼関係を築きながら、日本語と英語の両方の修得を目指します。

主な学習目標は以下。

  1. 優れたコミュニケーション能力を持つ生徒
  2. 深い思考力のある生徒
  3. 自主的に学習をすすめる生徒
  4. 協調性のある生徒
  5. 質の高い成果を生み出す生徒
  6. 世界大使
多言語・多文化に接する経験を通し、人々の架け橋となり、高い成果をもたらす人物像が目指されています。

全生徒に日本語教育を実施

日本語は日本人の生徒はもちろん、外国人の生徒も毎日学んでいます。日本語クラスはレベルごとに実施されています。

毎年開催されるフードフェア

西町インターナショナルスクールの雰囲気を知る上で、ぜひ参加したいのが毎年秋に開催される西町インターナショナルスクールのフードフェア。同校の保護者が中心となり、寄付を目的に運営されるイベントです。

世界各国のフードやドリンクのほか、ゲームやアクティビティも開催されるので、お子様連れでも楽しめる内容。学校で開催され、入場無料、誰でも入場できるので、学校を見学する貴重な機会となります。学校生活の雰囲気をお子様が自分の肌で感じられるのも、モチベーションアップにつながりますね。

※2019年は10月12日を予定していましたが、台風19号の影響で11月23日(土)に延期されました。

他学校との交流が盛ん

松方家とゆかりのある群馬県の黒保根村の黒保根小学校と共同で田植えや稲刈り、運動会、もちつき、ホームステイ交流を続けるなど、定期的に日本の学校との交流の機会がもたれているのも特徴。国内の他のインターナショナルスクールとの交流もあり、英語力を磨きながら同世代のさまざまな子どもたちと親交がもてる、開かれた学校です。

日本人の割合は?卒業生の進路は?

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日本人は3割程度

両親ともに日本人の生徒は全体の約3割程度。3割は片方の親が日本人、3割は両方の親が外国人という割合です。

約5割の生徒がアメリカンスクール・イン・ジャパンに進学

卒業後の生徒は約6割が国内のインターナショナルスクールに進学しています。そのうち約半数がアメリカンスクールで、そのほか、横浜国際高校、聖心インターナショナルスクールなどが選ばれています。また、3割はアメリカなど英語圏の高校に進学。国際基督教大学高等学校など日本の高校に進学する生徒も約6%います。

学費や授業料、費用はどのくらいかかる?

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2019-20年度の学費・授業料は下記の通り(※すべて一括払いのみ)

 

 

志願(受験)時にかかる費用
出願料 20,000円
入学時にかかる費用
入学金 300,000円
施設費用 600,000円
毎年かかる費用
授業料 2,302,000円(幼稚部から9年生)
教育拡充費 200,000円

 

西町インターナショナルスクールの受験内容は?

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願書はオンラインで申し込むことができます。書類審査に通ると、グループでの模擬授業形式で英語と算数の力が試されるほか、親子別々で面接が行われます。親の面接は1時間程度で、家庭での教育方針やお子さんの得意・不得意について質問されます。特に小学校からの入学の場合、英語での授業についていけるよう勉強しておく必要があります。

9月と2月にオープンキャンパスを開催

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歴史があって立地もよく、教育の質が高い
ことから、入学へのハードルは決して低くはない西町インターナショナルスクール。しかし、お子様の将来を考えれば得られるものは大きいといえるでしょう。

入学を狙うなら、倍率が上がる小学校からより、プレスクールからチャンスを狙うのがおすすめ。フードフェスタのようなイベントのほか、9月と2月にオープンキャンパスが開かれているので、東京都内など近隣にお住まいであればぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。説明会では校長先生によるプレゼンテーションもあるため、教育理念について詳しく知ることができますよ。オープンキャンパスは学校を詳しく説明するため大人限定となっています。お子様は同伴できないので、家族で計画して参加しましょう。

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この記事のライター