2018年10月06日 公開

ピアノは何歳から習わせる?子どもに絶対音感をつけたい場合は?

子どもの習い事人気ランキングの常連といえば、ピアノ教室。でも、何歳までにレッスンをはじめたらいいのか迷ってしまいますよね。絶対音感をつけるには何歳までにはじめるべきなのか、また、ピアノを習わせることで得られるメリットや、必要な準備をまとめました。

子どもの習い事人気ランキングの常連といえば、ピアノ教室。でも、何歳までにレッスンをはじめたらいいのか迷ってしまいますよね。絶対音感をつけるには何歳までにはじめるべきなのか、また、ピアノを習わせることで得られるメリットや、必要な準備をまとめました。

ピアノを習わせるのは何歳からがいい?

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子どもにピアノを習わせたいと考えるパパママのなかには、「何歳から習わせたらいいのか?」と疑問を抱いている方も多いはず。ピアノを習うにあたり、適した年齢はあるのでしょうか?

ピアノを弾く指の力が育つのは3歳頃から

ピアノ教室や音楽教室でレッスンを受けるには、まずは自分ひとりでじっと座っていられることが大前提になります。先生の話をよく聞き、指示通りにできるかどうかも大切なポイントです。

ピアノの鍵盤は電子ピアノの鍵盤よりも重いもの。最初は弾きづらくても、練習するうちに指の力がついていきます。指先が器用になり、指の力が育ちはじめている4歳以降がピアノのレッスンには向いていると言えるでしょう。

個人講師の教室の場合、受け入れている子どもの年齢はそれぞれ異なりますが、大手のピアノ教室を例とすると3歳頃から「幼児クラス」として子どもを受け入れていることもあります。幼児クラスでは、音楽に触れてリズムをとる楽しさを学ぶという内容のレッスンが大半です。

本格的に音を聞きわけたり、鍵盤に触れるのは4~5歳くらいからスタートするというのが一般的と言えます。

絶対音感を身につけさせたい場合は遅くても5歳までに

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適切なトレーニングをすることで、絶対音感は誰でも身に付けられる可能性があることが最近わかってきました。習得するにはある程度の時間が必要になるため、小さいうちからレッスンを受けるほうがいいでしょう。

特に、お子さまに絶対音感を身に付けて欲しい場合、音を聞く力、聞きわける能力が目覚ましく成長する4~6歳頃がおすすめ。遅くても5歳までにピアノレッスンをはじめることで、絶対音感が身に付きやすくなります。

ただし、絶対音感にこだわらず、音を聞き比べてどちらが高いかなどを認識できる、相対音感であれば大人になってからでも習得できます。

ピアノを習わせる4つのメリットと効果

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音感・リズム感が養われる

音感があると、他の楽器を習得するときにも役立ちます。絶対音感を身につけることで、IQそのものが高くなるという研究も。また、ダンスや球技などのスポーツをするときにも必要となるリズム感を養うことができます。

外国語習得に役立つ

一流の歌手や音楽家は、英語の発音もきれいですよね。音楽を通して耳を育てることは、外国語の習得にも役立つといわれています。耳がいいと、音楽のように正確に音を聞き取り、それを発音することができます。音の違いだけでなく、リズムや抑揚の違いなどを脳内ですばやく処理し、記憶する能力が高まるので、その後の外国語の読み書きの習得にもメリットがあります。

記憶力アップにつながる

楽譜を覚えて演奏する行為を繰り返すことで、記憶力アップも見込めます。また、ピアノを習うことは脳科学的にもいいとされています。ピアノは右手、左手、足とすべて別の動きをしながら音楽を奏でます。右手を使うことで論理や言語をつかさどる左脳が、左手を使うことで直観や感情をつかさどる右脳が刺激され、脳をバランスよく使うことで左右の脳をつなぐ脳梁も発達します。このように脳のさまざまな部分を刺激し、活性化させることで、記憶力をはじめ情報処理能力などが高められるといわれています。

忍耐力が養われる

新しい曲を学び、練習して上手に弾けるようになることは、忍耐力や「やり抜く力」を養う訓練にもなります。左右の手指と足で違った動きをすることは、指先が器用になるだけでなく、集中力が養われる効果も期待できます。

音楽は、感動する心や道徳的な心を育てる情操教育にも取り入れられています。音楽による情操教育についてはこちらの記事もご覧ください。

ピアノの教室選びのコツ

ピアノ教室では3、4歳から幼児クラスが設けられており、幼児クラスはグループレッスンが中心。個人レッスンが受けられるのは小学生以降~というケースが多いようです。ピアノ教室を選ぶときは、まず大きく大手と、ピアノ講師による個人の教室にわかれます。

大手ピアノ教室のメリット・デメリット

大手ピアノ教室や音楽教室のピアノコースを選ぶ最大のメリットは安心感でしょう。全国に多数のピアノ教室を展開し、そこでの指導経験に基づいたカリキュラムや教本に従ってレッスンが進められます。教室がショッピングセンターなど通いやすいところにある場合が多いのも特徴です。講師はピアノの技術を持っているだけではなく、幼児クラスのレッスンの進め方についても指導を受けているので、子どもの扱いにも慣れていることが多いです。

デメリットを上げるとすれば、安心できる分、レッスン代などの料金が比較的高めであること。また、全国的にカリキュラムが定まっているため、人によってはレッスンの進捗が遅い、あるいは早いと感じるかもしれません。

個人のピアノ教室のメリット・デメリット

個人のピアノ教室のメリットは、講師の経歴などにもよりますが、場合によっては料金が安く抑えられること。長く継続していくには、料金は重要な問題ですね。また、大手のピアノ教室は講師よりもブランドで選びますが、個人の教室では、よりその講師の技術や人柄によって選ぶことができます。講師の采配によるところが大きいので、そのクラスのペースによって柔軟にレッスンを進められるのも魅力です。

デメリットは、「教室選びが難しい」ということ。選択肢が広いだけに、いざ選ぼうと思うと迷ってしまいます。講師は、ピアノの技術が高いことは言うまでもありませんが、子ども好きであるか、子どもへの指導経験がどれだけあるかということも重要な要素になります。特に幼児の場合、先生との相性がやる気にも直結するので、知り合いのお子さんが実際に楽しく通っているなど、口コミや評判をよく確認しておくといいでしょう。

ピアノをはじめるときに必要な準備や心構え

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自宅にピアノや電子ピアノを用意する

ピアノをはじめるなら、まず自宅にピアノや電子ピアノを用意する必要があります。新品の購入費用は、グランドピアノで約200万円~、アップライトピアノなら約50万円~。電子ピアノならモノにもよりますが、約2万円~と考えておけばいいでしょう。

電子ピアノに比べ、アップライトなどのピアノでは鍵盤の重さがあり、打って響くという本物の楽器としての感触があるのでおすすめです。より音楽を表現できるため、楽しく演奏できるでしょう。ただ、子どもがピアノを習いはじめても、成長につれて「もうやめたい」「他の習い事がしたい」ということもあるかもしれません。その意味では、入門としてまずは安価で、スペースをとらない電子ピアノからはじめるというのもひとつの手段。鍵盤が軽いことは、まだ手が小さく、指の力も発育途中の小さな子どもには弾きやすいというメリットにもなります。ただし、電子ピアノを購入する場合は鍵盤数をチェックしておくことを忘れずに。ピアノは88鍵ですが、電子ピアノは商品によって鍵盤数が異なります。

最近の電子ピアノは、音色や鍵盤タッチなどの機能がより洗練されています。おすすめの電子ピアノについては、こちらの記事も参照ください。

子どものやる気を確かめる

ピアノをせっかく習うなら、長く続けて、演奏が楽しめるようになってほしいですよね。とはいえ、ピアノの練習には忍耐力も必要。何より、子どもの「ピアノがやりたい」という気持ちがなければ、いくら脳などの発育によくても、続けることはできません。

子どものやる気を確かめたら、親御さんなど周りの大人も積極的に関わり、家族でピアノに取り組んでいくなど、環境を整えることもポイントです。

ピアノを習うときの親の心構えについてはこちら。

発表会の会費もチェックしておこう

ピアノを習うには、楽器代と月謝、楽譜など教材費の他にも、発表会などの費用があることを確認しておきましょう。発表会の参加費は、1万円前後が平均的。そのほか、当日の衣装を用意する必要もあります。子どもがドレスアップして挑戦する発表会は、親子にとっても特別なイベントになりますよ。

まずはレッスンの見学・体験からはじめてみよう

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絶対音感を身に付けたいのであれば、耳の発達がめざましい4~6歳頃にはレッスンをスタートさせてみてください。単純にピアノを習わせたいという場合には、年齢よりも子どもの興味や、やる気を確認しながらタイミングを見計らうことが大切。プロのピアニストを目指しているのではなくても、ピアノを習うことでさまざまなメリットが期待できることを考えれば、小学生になってからの7歳以降でも遅くはないでしょう。子どもの自主的な意欲が高いほうが、当然ですが上達も早いはずです。

大手のピアノ教室では体験入学や見学を受け付けていることも多いため、まずは行ってみてはいかがでしょうか。

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この記事のライター

コバヤシ トモコ
コバヤシ トモコ

奈良県出身/フリーライター/週末釣り部/海と釣りが好き/ 優しいダンナ君と優しい中学生の双子男子のステップファミリー