子どもが手に取りやすいデザインと操作性で大注目! ソニーの新規事業創出プログラムから生まれた「MESH」は、子どもも大人もとりこにする魔法のブロックです。今回、子ども向けに開催されたワークショップをキッズたちに体験してもらいました。デジタルツール初体験のドキドキをお届け!
キッズが夢中になった「MESH」ワークショップ
グッドデザイン賞を受賞するほど洗練されたデザインと、シンプルな操作性はいかほどのもの? 編集部は3月25日(土)26日(日)の2日間にわたって二子玉川ライズで開催された『フィジタルフェス2017』を直撃! ワークショップで多くの子どもを夢中にさせた「MESH」の魅力に迫ります。
感覚的に理解できる。だから、すぐ楽しい!
MESHには、「LEDタグ」「人感タグ」「明るさタグ」などの計7種類があり、それぞれの役割が異なっています。それぞれのセンサーが反応することで、アクションを起こさせる「しかけ」を作ります。
子どもたちに分かりやすく「MESH」を説明するスタッフと、真剣にうなずく子どもたち。消しゴムサイズのタグ、操作用のタブレット。そして、コップや箱など、何かに使えそうなアイテムが山盛りのテーブル……ここからワークショップが始まります。
「直感的に理解できるよう、タブレット上のアプリでは、電子タグのアイコンを指でつなげるだけの簡単操作。リアルなタグとアプリ上のタグの連携関係をあっという間に飲み込み、サクサク操作していく子どもたちの柔軟さには驚かされます」(『MESH』を開発したソニー株式会社の萩原丈博さん)
スタッフから出された「お題」をクリアできるかな?
「振られたら効果音を再生する」
まずは、簡単なお題をスタッフが出してトライアル。光や動きなどを検知するインプット系のタグ。設定の結果として、様々な色に光るLEDタグのようなアウトプット系のタグ。これらのタグを使い分けて、子どもたちは思い思いの仕組みを作り出しました。
「えっと、このヒモみたいなのを引っぱってつないだらいいの?」
アプリ上の動きのルールを把握したら、あとは一直線です。インターネット? IoT(モノのインターネット)? 電子工作? 大人はキーワードから理解しようとしがちですが、子どもは瞬時にペアリングの仕組みを把握できちゃうんです。
お題を軽々クリア! そして創意工夫に……
↓
ボタンタグ+LEDタグ
「水色のブロックをかぼちゃ型の箱に入れて、振ったら効果音を再生する」
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動きタグ
「おもしろ~い! どんどんつなげちゃっていい?」
アプリ上でアイコンをドラッグ&ドロップした時の”ピキーン”という操作感は子どもたちにとっても快感につながる様子。
お題を軽々クリアしたら、あっという間に自習モードに突入しちゃいました!
生活に自然な「気づき」を与えてくれる
動きタグをモノにセットし、振って「音を鳴らす」、何か設定したことが起こった時に、通知として「光らせる」LEDタグ、「ボタンを押す」ことで、モノにしかけを起こすボタンタグなど、モノにも様々な情報をプラスオンできることが分かりました。
明るさの変化を検知できる明るさタグを組み合わせたら、「箱を開けたらメッセージが流れる、開けた人の顔が撮影される」などの仕組みも直感的に作れます。これができたら、センサーとの連動で日常を便利にしてくれる発明への最初の一歩!
このワークショップは、様々なモノにタグを貼り付け、より便利なモノにしたり、面白い仕組みを作ったり。いろんなドキドキの体験を子どもたちに提供! インターネットや工作の知識がなくても、楽しみながらさわることで、アイデアをひねり出すことができるようになりました。
体験を持ち帰ることで、家の中、世の中をもっと楽しく見られる視点を持つこと。これがワークショップのねらいです。
「机とランドセルにタグをセットしたら面白そう!」
「キッチンにあのタグ入れたら、ママも楽になるんじゃない?」
子どもたちの課題発見力、解決力が自然に養われる。それが「MESH」の最大の効果なのかもしれません。