2017年02月11日 公開

親子で世界にひとつだけの手作りスクイーズを作ってみよう!

ぷにぷにの感触がなんだかクセになるスクイーズ。実は100円ショップで手に入る材料でも簡単に手作りすることができるのをご存知ですか?子ども達に人気のスクイーズの紹介とともに、簡単にできる「スクイーズの作り方」動画と可愛い作品をご紹介します。

ぷにぷにの感触がなんだかクセになるスクイーズ。実は100円ショップで手に入る材料でも簡単に手作りすることができるのをご存知ですか?子ども達に人気のスクイーズの紹介とともに、簡単にできる「スクイーズの作り方」動画と可愛い作品をご紹介します。

そもそも「スクイーズ」って何のこと?

 (37033)

スクイーズとは、もちもち・ぷにぷにとした独特な感触のおもちゃのことで、その語源は英語の形容詞「squishy」(=ぐにゃぐにゃの)からきています。以前は地方の土産物店の片隅などで無数の突起が突き出たヨーヨーのような形状のものを見かける程度でしたが、現在はスイーツなどのリアルな食べ物の形をしたものが多く、その大きさも握力のトレーニングに使えるものからキーホルダーサイズのものまでさまざまです。

触って癒されたり、本物のスイーツのように可愛くラッピングしたり、金具を付けてストラップにしたり……と工夫しだいでいろいろ楽しむことができ、小・中学生を中心に大流行中です。

100円ショップで手に入る材料で、簡単にハンドメイドできるので、作り方がわかる動画と作品を紹介します。

手作りスクイーズに必要な材料とは?

photo by Mie.S (59388)

メイク用スポンジ、食器洗いや掃除用メラニンスポンジ、梱包用ハート形のスポンジなどが使えます。
via photo by Mie.S
スクイーズ作りに必要な材料は(1)スポンジ(2)絵の具。木工用ボンドやシリコン接着剤、デコレーション素材もあると便利です。詳しく紹介します。

土台はスポンジ

スクイーズの作り方に決まった定義はありませんが、多くの場合、土台にメイク用やキッチン用のウレタンスポンジ、お掃除用のメラミンスポンジなどを使います。不要になった低反発のクッションや枕を利用して作る人も多いようです。作りたいものに合った感触、大きさのものを用意しましょう。もちもちとした食感にしたいなら、メイク用スポンジを利用するのがオススメです。

化粧品コーナーにメイク用スポンジ、掃除用具コーナーにメラニンスポンジ、ラッピングコーナーには梱包などに使うハート形のスポンジがあります。なるべく目が細いものを選ぶと良いです。

メラニンスポンジを切って形作るにはカッター、メイク用パフをカットするには、布切りばさみが使いやすいですよ。全て100円ショップで購入できます。

色付けは接着剤+顔料やガラス絵の具で

着色は、完成して触ったときにパラパラと剥がれ落ちたりしなければ、何を使っても問題ありません。

スポンジの質感を消したい場合は「接着剤+顔料」や「ガラス絵の具」を塗る方法がよく使われます。乾くと、光沢が出て、とても中にスポンジが入っているとはわからない仕上がりになります。また、質感を出すのに、シリコン補修剤もよく使用されます。

デコレーション小物もそろえるとさらに楽しい!

photo by Mie.S (59389)

via photo by Mie.S
マニキュアや樹脂粘土、スイーツデコ用のパーツやストラップパーツなども100円ショップで購入できます。家にあるもので使えそうなものがないか探してみるのも良いでしょう。

キラキラしたもので飾るとより可愛らしくなりますよ。

3種類のスクイーズの作り方の方法を紹介

こちらでは、以下の3つの方法で作るスクイーズをYouTubeの動画付きで紹介します。

【1】接着剤(木工用ボンド)+顔料
【2】ガラス絵の具
【3】シリコン補修剤

それぞれ特徴とコツ、仕上がりの違いがあるので、自分にあった方法を研究してみてくださいね。

「ザッハトルテ」スクイーズの作り方

木工用ボンドとアクリル絵の具で彩色!

木工用ボンドとアクリル絵の具で彩色!

左がメラニンスポンジをカッターで切って土台にしたもの。右がメイク用パフで形が似たものをはさみでちょっと整えて使用したものです。
via photo by Mie.S
では【接着剤(木工用ボンド)+顔料】で作るスクイーズの作り方を説明します。作ってみたのは、オーストリア発祥のチョコレートケーキ「ザッハトルテ」。上手にできると、チョコレートの光沢がとってもおいしそうに仕上がります。

【材料】※どれも100円ショップで揃います。
メラミンスポンジかメイク用スポンジ、木工用ボンド(速乾がオススメ)、絵の具(アクリル絵の具か水彩絵の具)、マニュキア(金色)

好みでネイル用デコレーション、透明マニキュア、プラスティックのヘラもあると良いです。

【道具】※どれも100円ショップで揃います。
ハサミかカッター、筆、割ばしなど

・ウエットティッシュなどもあると便利です。

【作り方】
1.メラミンスポンジかメイク用スポンジをはさみやカッターでケーキ型にカット
2.木工用ボンドに茶色を混ぜ、隙間なく塗って乾かす
3.乾いたら重ね塗り
4.「2.3.」を繰り返す
5.乾いたら金色のマニュキアでデコレーション

ココアスポンジケーキの部分は、木工用ボンドの量を少なめにして、余ったスポンジで叩く様にして着色して質感を出し、乾いたら白と茶色のアクリル絵の具で中に挟んだチョコレートクリームを描いてみました。

上のチョコレートは、木工用ボンドをたっぷり目にして、プラスティックのヘラでこってりした感じにのせました。茶色を濃くしたい時には緑と赤など反対色になる絵の具を少し混ぜるとダークなチョコレート色がつくれます。

仕上げに金色のネイル用パーツもボンドで付けてみました。仕上げに透明のマニキュアを塗っておくと安心です。

この作り方の良い点は、木工用ボンドの量次第でツヤを調整できることと、簡単でどこでも手に入る材料でできることです。着色にはアクリル絵の具を使いましたが、水溶性絵の具でも問題ありませんでした。

【百均ハンドメイド】ザッハトルテスクイーズ【作ってみた】

とってもキュートな「ハート」スクイーズ

ガラス絵の具で彩色!

ガラス絵の具で彩色!

左は梱包用ハート形のスポンジをそのまま利用、右側はダイヤ型のメイク用スポンジをカットして土台にしています。右は最初に木工用ボンドを全体に塗って乾かしてからガラス絵の具を塗りました。さらにツヤを出したい場合はオススメです。
via photo by Mie.S
2番目は、100円ショップでも買える【ガラス絵の具】を使ったスクイーズの作り方を説明します。ガラス絵具は乾くとシールの用にはがして窓にステンドグラスのように貼って遊べる絵の具で、ガラスの瓶にも絵が描けます。透明感やツヤのある仕上がりが特徴ですが、スクイーズ作りに使った場合は、スポンジの質感を壊さず、もちもちした感触を楽しめます。

【材料】※どれも100円ショップで買えます。
スポンジ(メイク用スポンジ、梱包用スポンジ)、ガラス絵具(赤)、スイーツデコ用チョコソース、樹脂粘土(スイーツデコ用カラースプレー)、アクリル絵の具(茶、白、ピンク)、ピン、金具、接着剤(ボンド)
※トップコート用マニキュア、木工用ボンドもあると便利です。

【用具】※どれも100円ショップで買えます。
ハサミかカッター、ペン、筆、竹串(お弁当用のスティック、爪楊枝でも可)

【作り方】
1.樹脂粘土で製菓材料のカラースプレーを作る(すでにできたものも売られています)
2.スポンジにハートの形をペンで書き、ハサミやカッターで切って整える
3.ガラス絵の具をスポンジ全体に筆でムラなく塗って乾かす(竹串などに刺して作業するとやりやすいです)
4.ガラス絵の具を重ね塗りして再び乾かす
5.スイーツデコ用チョコソース(木工用ボンドと茶色の絵の具でも代用可能)で飾り付けし、その上から1.をちりばめる
6.アクリル絵の具で顔を描く(透明マニキュアか木工用ボンドでカラースプレーや顔の上を保護する)
7.本体上部にピンに接着剤を塗って刺し、ストラップ用の金具を取り付ける

スクイーズとしてもストラップとしても楽しめるハートのスクイーズを作りました。ガラス絵の具の光沢が本当にキュートな作品です。

【DIY】ハートのスクイーズの作り方

オリジナルの【フェイクスーツ】スクイーズの作例

コーティングドーナツのスクイーズ

コーティングドーナツのスクイーズ

メイク用スポンジをカットし、ガラス絵具を薄い茶色から焦げ茶色に重ね塗りしてドーナツ部分を色付け。スイーツデコ用ソースを上にかけて、カラースプレーとマニキュアで飾りました。
via photo by Mie.S
リバーシブルドーナッツクッキーのスクイーズ

リバーシブルドーナッツクッキーのスクイーズ

丸い形の化粧用スポンジをそのまま生かし、真ん中までくり抜きます。茶色に色付けしたアクリル絵の具の木工用ボンドでドーナツ部分を色付け、最後にガラス用絵具とスイーツデコ用チョコソースでデコレーションします。
via photo by Mie.S
裏側はコーティングドーナッツに

裏側はコーティングドーナッツに

木工用ボンドにピンクで着色し、ガラス絵具で飾り付けし、マニキュアやネイル用のビーズでデコレーション。つやつやしてかわいらしい仕上がりに。
via photo by Mie.S
チョコケーキスクイーズ

チョコケーキスクイーズ

木工用ボンドに着色、ガラス絵具で基本を塗り、デコ用ソースやマニキュアなどでデコレーションしました。同素材のスポンジでぽんぽんと彩色するのもかわいいです。
via photo by Mie.S
超簡単!ホットケーキスクイーズ

超簡単!ホットケーキスクイーズ

丸い形のメイク用スポンジをカットなしでそのまま重ねて使用。薄い黄色や白、茶色などを混ぜたガラス絵具を塗り重ねていきます。バターも余ったカットを薄い黄色に塗って接着剤で固定するだけ。3枚重ねてしまっても、外せるようにしても良いでしょう。シロップを垂らしたり、ホイップクリームやフルーツをつけてパンケーキにしてもかわいいですね。
via photo by Mie.S
一番簡単!食パンのトーストスクーズ

一番簡単!食パンのトーストスクーズ

こちらも肌色のメイク用スポンジをノーカットでそのまま使用。トースト色になるようにガラス絵具を塗り重ね、最後に周囲を耳に見立てて茶色く塗れば完成です。白いスポンジを使ってトーストしていない食パン、顔を描いたりジャムを乗せた食パンも簡単に作れます。おままごとにも最適。
via photo by Mie.S

プニプニ感がたまらない「あざらし」スクイーズ

シリコン補修剤で形を作る!

シリコン補修剤で形を作る!

あんまりかわいくない顔になってしまいました・・・。バランスが命!最初に水性ペンなどで下書きしてから描くと良いかもしれません。また、顔など後で付けた部分が大きすぎてしまったのですが、プラスティックのヘラなどを利用してきれいに整えると良さそうです。
via photo by Mie.S
3番目はシリコン補修剤を使ったスクイーズの作り方をご紹介します。

【材料】※全て100円ショップで買えます。
メラニンスポンジ、シリコーン(窓やタイル用補修材)、水、ハンドソープ、油性ペン(アクリル絵の具でも代用可能)

【用具】※全て100円ショップで買えます。
ハサミかカッター、容器(ボウルなど)、割り箸、爪楊枝など

【作り方】
1.スポンジにアザラシの形を描き、カッターやハサミで整えて土台をつくる
2.水とハンドソープを10:1で混ぜ合わせた液を作ってよく混ぜる
3.シリコーンを2.の中に投入する
4.粘土のようになったシリコーンで<1>を包み成形する
5.一晩乾燥させたら目などをペンで描く

窓や風呂場で使うシリコン補修剤はホームセンターなどでも購入可能です。少量鹿使わないのであれば、チューブタイプで専用器具のいらないものを買いましょう。匂いがあまりしないタイプのものがオススメです。

シリコンを使うメリットは、独特の食感が楽しめ、スポンジだけでは出せない様々な形が作れるのがポイントです。

注意点はハンドソープを水にしっかり溶かしておき、それを自分の手にも塗っておくこと。そうするとべたつきを防ぎます。ベビーオイルを使うのも良いようです。

ちょっと難易度が高いので、親子でやる場合は、大人が最初にコツをつかんでから子どもにも教えてあげるようにしましょう。

また、乾くのに1〜2日以上の時間が必要です。シリコンに細かい埃などのゴミが付着してしまわないように気をつけて乾かしましょう。

DIY Seal Squishy Stress Ball Tutorial

シリコンでショートケーキクイーズ

シリコンでショートケーキクイーズ

メイク用スポンジを4枚重ねた上に、シリコン補修剤をヘラで塗って乾かします。完全に乾く前に、パールやネイル、イチゴのデコレーション素材(ダイソーなど100円ショップで揃います)と生クリームのホイップができるデコレーションソース(シリコンを使っても)で飾り付け。あらかじめカットして組み合わせられるようにしてもいいですね。
via photo by Mie.S

粘土と組み合わせた「マカロン」スクイーズ

photo by Mie.S (59435)

樹脂粘土や紙粘土とスポンジでマカロンスクイーズストラップ
via photo by Mie.S
おまけに紹介するのは樹脂粘土や紙粘土とスポンジを組み合わせたマカロンスクイーズ。ムニムニ、ぷにゅぷにゅの触感はでないのですが、スポンジ部分がクッションになって、触り心地はなかなか素敵です。

大さじにベビーオイルを綿棒で塗ってそこに粘土を入れて形を作り、周囲を爪楊枝などで刺してディテールを整えたら、メイク用スポンジを丸く切ってクリームに見立て、間に挟みます。

粘土が乾く前にストラップパーツを取り付け、最後にデコレーションしたらできあがり。もちろんマカロン部分もスポンジを使って作っても◎ですよ!

動画を親子の手づくりスクイーズのきっかけに

オリジナルスイーツショップを作ろう

オリジナルスイーツショップを作ろう

トングやレースペーパー、木製ボックスなども全て100円ショップで。さらにデコレーションして<スイーツデコ>として飾ったり、親子でおままごとしたりしても楽しめます。
via photo by Mie.S
今回は3つの方法で作るスクイーズ作品の作り方を動画付きでご紹介しました。

親子で一緒にお気に入りの作品を見つけて、それを参考に世界にたった一つだけのスクイーズを作ってみてくださいね。土台をカットするまでが難しいので、そこまでは大人がするなど上手に役割分担してみるとよさそうです。

たくさんできたら、スイーツショップやケーキ屋さん、ドーナツ屋さんなどを作ってみるのも楽しいですよ。落としても壊れないので、お子さまのおままごと、ごっこ遊びにも喜ばれます。

一からの手作りに自信がなかったら、型や材料がセットになったキットもいろいろ販売されているのでチェックしてみてくださいね。

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター