2018年11月05日 公開

恐竜シリーズ絵本で興味を深掘りする楽しさに出会える!

恐竜への興味が湧いてきたら、シリーズ絵本を読んでみませんか?恐竜には詳しくなりたいけど種類が多くて難しい……。そんなときは、何かコアになるものを選んでシリーズで読み続けるのがおすすめです。恐竜の生活や暮らしていた時代について楽しみながらぐっと詳しくなれますよ。

恐竜への興味が湧いてきたら、シリーズ絵本を読んでみませんか?恐竜には詳しくなりたいけど種類が多くて難しい……。そんなときは、何かコアになるものを選んでシリーズで読み続けるのがおすすめです。恐竜の生活や暮らしていた時代について楽しみながらぐっと詳しくなれますよ。

宮西達也さん作:深イイ話ばかりの「ティラノサウルスシリーズ」

おまえうまそうだな (絵本の時間) | 宮西 達也 |本 | 通販 | Amazon (116518)

タイトル:おまえうまそうだな
  著者:宮西 達也(作) 宮西 達也(絵)
 出版社:ポプラ社
代表的な恐竜というと、筆者の子どもたちから真っ先に声があがるのがティラノサウルスかもしれません。

本来、ティラノサウルスは獰猛な肉食恐竜なのですが、宮西達也さんの描くティラノは少し違います。イラストもキャラクター風でお話も友情、愛情、優しさと勇気の詰まったピュアなストーリーばかり。凶暴なものはイヤ!というパパママもご安心ください。

このシリーズは、既刊14冊。毎回違った恐竜とティラノサウルスの出会いが描かれており、1冊ずつ読み進めるうちに親子で随分恐竜の種類を覚えていました。

なかでもどれか1冊!と言われれば、まずは宮西ティラノらしさの詰まった『おまえうまそうだな』を選びます。また『わたししんじてるの』には、たくさんの種類の恐竜が出てきます。どの作品もやや長めなので、時間をたっぷりとって読み聞かせてくださいね。

恐竜博士・黒川先生による冒険物語「恐竜トリケラトプスシリーズ」

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タイトル:恐竜の大陸 恐竜トリケラトプスジュラ紀にいく
  著者:黒川みつひろ(作・絵)
 出版社:小峰書店
ティラノサウルスとくれば、お次はトリケラトプス!

トリケラトプスを物語の中心に据えているのが、こちらのシリーズです。草食恐竜・トリケラトプスの一団が、毎回仲間たちと冒険の旅に繰り出します。みどり豊かな新天地を求めてさまよったり、肉食恐竜と戦ったり、他の恐竜と助け合ったりと、さまざまな出会いや出来事が待ち受けています。

おすすめポイントは、肉食恐竜めがけて体当たりするトリケラトプスがなんといっても強くてカッコイイところ。イラストが、色鮮やかで可愛らしいのに、迫力満点なところ。そして、恐竜の長い名前をうまく愛称にしているところです。

例えば「ダスプレトサウルスのダス」「プテラノドンのプテラぼうや」という風に、覚えにくいカタカナ言葉が、あっという間に子どもにも親しみやすいキャラクターになるのです。

巻末にある恐竜の詳しい解説や、黒川先生の後書きも見逃せません。生息地や骨格などの情報から作品の補足説明やお話のこだわりなど、著者のあふれんばかりの恐竜愛に、親子ですっかりファンになってしまいました。

イグアノドンの成長を描いた本格作品「きょうりゅうペペのぼうけんシリーズ」

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タイトル:きょうりゅうペペのぼうけん(1) おなかがすいた
  著者:ヒサクニヒコ
 出版社:そうえん社
ペペシリーズは、7匹の末っ子として生まれたイグアノドンのペペが、親に守られながらも大きくなり、やがて仲間を率いて独り立ちするまでの冒険物語です。

何より、この面白さは、主人公のペペが体も心もどんどん成長していくこと!成長に伴う役割の変化も見てとれ、群れで暮らすイグアノドンの生活が手に取るように伝わってきます。挿絵も丁寧で、トンボやカタツムリ、キノコなどがこの時代にあったのか~と、子どもが見つけて感激していました。

もうひとつのペペシリーズの売りは、ハッピーエンドばかりでなく、自然の驚異や仲間の死など、恐竜世界に生きる厳しさをもテーマにしていることです。火山の噴火や大雨は、ペペたち恐竜の生活にどんな変化をもたらすか?など学びの多い作品でした。明日に向かって懸命に生きるペペはとても力強く、親子でハラハラドキドキしながらも勇気をもらえるお話です。

なお、他のシリーズはそれぞれ独立完結していますが、ペペシリーズは1巻からお話が続いていきますので、順番に読み進めることをおすすめします。

すべてのやんちゃな恐竜好きっ子に贈る、NY発「きょうりゅうたち」シリーズ

きょうりゅうたちのおやすみなさい (世界の絵本コレクション) | ジェイン ヨーレン, マーク ティーグ, Jane Yolen, Mark Teague, なかがわ ちひろ |本 | 通販 | Amazon (114933)

タイトル:きょうりゅうたちのおやすみなさい
  著者:ジェイン・ヨーレン(文)、マーク・ディーグ(絵)、なかがわちひろ(訳)
 出版社:小峰書店
最後は、海外の作家さんによる恐竜絵本の紹介です。きょうりゅうたちが風邪ひいたらどうする?ごはんの時間になったらどうする?「もう寝なさい」って言われたらどうする?けんかしちゃったらどうする?という人間の子どもたちに身近なテーマを、面白おかしく登場する恐竜が表現してみせます。

牛乳をぶくぶく泡立てて飲んだり、鼻水のティッシュをぽいぽい床に捨てたり、寝たくなくて駄々をこねたり大騒ぎしたり……!わが子だとイライラっとするような瞬間も、可愛い恐竜がユーモアたっぷりに演じているとなんとも憎めません。こちらの絵本は息子たちの大のお気に入りで、毎度大笑い。

恐竜というよりも子どものしつけの本に近いかもしれませんが、1冊に10匹ほどの恐竜が登場。同じ恐竜は出てこないので、シリーズで50匹以上に出会えます(マイナーキャラクターも多数です!)。人間と恐竜のサイズ感もよくわかるなど、恐竜好きには見どころ盛りだくさんのシリーズです。

シリーズ絵本にどっぷりはまって恐竜に親しもう

登場人物を知っているだけ、またはその著者のイラストに親しんでいるだけでも、少し難易度の高い絵本も次々と読破してしまう子どもたち。シリーズ絵本は読書の手助けをしてくれ、気が付けばぐっと恐竜に詳しくなれるという深掘りの面白さも教えてくれました。お気に入りのシリーズや恐竜を見つけて、じっくり興味関心を深めてみてくださいね。

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター

福岡すみれ
福岡すみれ

東京都在住、3人のやんちゃな男の子のママです。外遊びが大好きな息子たちと日々いろいろな公園を巡りつつ、3度の食事(とおやつとお酒)を何よりも楽しみに過ごしています。