2017年7月22日 公開

夫の海外赴任に子連れで同行してよかったこと~シンガポール編~

ワーキングマザーが増えている現代、夫の海外赴任が突然決まったらあなたはどうしますか?単身赴任してもらうべきか、家族が一緒について行くべきか……。迷いに迷って、自分の仕事を辞めてシンガポールへ子連れ同行した筆者の体験から、同行してよかった点をご紹介します。

子連れに優しい国で安心して暮らせる

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シンガポールは、駅や建物がかなり整備されているので、子連れでのお出かけで困ることはほとんどありません。日本の地下鉄のような公共の移動手段、MRTの駅には必ずエレベーターが設置されており、スムーズな移動ができます。

赴任当初は、1人で子ども2人を連れて外出するのは少し勇気がいりましたが、移動に困ることがないので、どこへでも気軽に外出ができ、むしろ日本よりアクティブに行動できています。

また、外食文化のシンガポール。子どもが一緒にお店に行くことが当たり前の文化なので、レストランやフードコートには必ずといってよいほど、ベビーチェアが用意されており、お店の人は嫌な顔もせず、とってもフレンドリーな対応をしてくれます。

街中はとてもクリーンで犯罪率も低いので、子連れでも安心して外出でき、ママの不安やストレスも少なくて済む素敵な国です。

回りの人への優しさ、気遣いを学ぶことができる

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環境的に子連れに優しいだけでなく、そこに住む人々も、本当に子どもに優しく、誰かが困っていたらすぐに手を差し伸べてくれるのもシンガポールの良いところです。

子どもと手を繋ぎながら、畳んだベビーカーを持ってバスに乗ろうとした時のこと。一人の女性がさっと、ベビーカーを運んでくれ、バスに乗っている間も、ずっとベビーカーを持っていてくれて感動しました。

子連れで電車に乗れば、すぐに誰かが席を譲ってくれますし、ベビーカーでエレベーターを利用する時には必ず誰かが私たちが降りるまで開くボタンを押していてくれます。

外国人の私たちにも、気軽に“Take care!”と声をかけてくれて、とても幸せな気分で、生活することができています。

子どももそういう場面を体験してから、自ら率先して、ほかの誰かのために小さな気遣いをするようになりました。

親が何度も「〇〇しなさい」と口うるさくいうよりも、実体験による学びが一番効果的だと実感しました。

家族との時間が増えて絆も深まる

Free Images - Pixabay (58595)

シンガポールは小さな国で、オフィスはシティエリアに集中しています。住む場所にもよりますが、筆者の夫の通勤時間は15分程度。MRTに乗って2駅なので、必然的に帰宅時間が日本より早くなりました。

日本企業も変わりつつありますが、まだまだ【長時間労働が美】【終わらない仕事は残業して片づける】という文化があります。シンガポーリアンも勤勉ではありますが、そこまで残業をしたがらないので、結果的にオフィス全体の帰宅時間も日本より早めです。

日本では子どもの就寝後に夫が帰宅することが多かったのですが、赴任後は家族一緒に夕食を食べられるように。さらに、寝るまでの間に、夫が子どもと遊んだり、本の読み聞かせをする時間ができ、子どももパパの帰りを楽しみに待つようになりました。

週末も家族で過ごすことが基本の文化なので、私たちもプールに入ったり、動物園に行ったりと、家族での時間が増え、親子の絆が深まったという副次的効果もありました。

世界の広さを肌で感じることができる

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多民族国家のシンガポールでは、街を歩けば、マレー系、インド系、中国系の方々がいます。また、駐在員も多いため、欧米人、韓国人など、多種多様な人種の人々を目にします。

日本では外国人と接する機会がほとんどなかった子どもたちも、話す言葉も違う、肌の色も違う、着る服も違う人々を毎日自分の目で見ることになるわけです。五感で刺激を受けて、世界の広さを肌で感じることができているようです。

レストランでは、サーブするときは英語、店員同士の会話は中国語。多言語を使い分ける、それが当たり前という人々がいることに、子どもたちは驚き、「かっこいいなぁ」という憧れを抱いたようです。

多種多様な人種の中にいるからこそ、自分は日本人であるということ、そのアイディンティティの重要性を子どもながらも感じたことが、これからの成長過程でよい影響を与えるのではないかと思っています。

世界トップレベルの幼児教育を受けられる

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海外で生活しているのならば、子どもに語学力を身に付けさせたいと誰もが思うもの。

幼少期から早期教育・バイリンガル教育を取り入れているシンガポールには、英語と教育水準の高さを目当てに、近隣国から留学してくる子どもも多いほど。

幼少期から、英語と中国語のバイリンガル教育が基本。幼稚園の年少時でも宿題が出たり、算数の足し算をしたり、年中・年長では宇宙や人体の科学の勉強をしたり、英語でプレゼンテーションをしたりと、とても日本の幼稚園では考えられないレベルです。

日本では親が働いていれば保育園、働いていなければ年少から幼稚園に入れるのが一般的ですよね。より教育的要素を求めるために、仕事を辞めて、習い事のある幼稚園や教育熱心な幼稚園に入れた方も少なくはないでしょう。

シンガポールでは、働く女性が多く、保育園と幼稚園の大きな垣根がありません。0歳から入れる幼稚園や夜7時まで預かってくれる幼稚園があり、親が働いていてもいなくても、高水準の幼児教育を受けさせることができます。

外国籍でも入園ができるので、筆者の子どもも、2歳過ぎからローカル幼稚園に入りました。家では日本語、幼稚園では英語と中国語のトライリンガルの環境の中で、多国籍・多文化を肌で感じて、多くの刺激を受けることができているようです。

それは今後の成長過程で必ずやプラスになることと思っています。

仕事を辞めても子連れ同行して、よかった!

よかった点のみをご紹介させていただきましたが、本当によかった点しか思いつきません。

安心、安全な国で日本とほぼ同じような環境で生活ができ、大きなトラブルもなく過ごせているからでしょう。

ワーキングマザーが仕事を辞めて駐在妻となることは、自分のキャリアにとってデメリットとなる点もありますが、別の視点から見ると自分の人生、子どもの人生にとって、確実にプラスになったと思います。

日本にいては学べない多くのことを得ることができたのは確かです。【海外で生活したこと】そのこと自体が、今後のキャリアにもよい影響を与えることになるはずですから。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

nanaoshio nanaoshio  2人姉妹のママ。大学卒業後IT企業に勤務しながら2人姉妹を出産。バタバタのワーママ生活をから一転、夫の海外赴任に帯同するために退職。シンガポールで子育てしながら、皆さんのお役に立てる情報を紹介していきます。