2017年9月20日 公開

日本の幼稚園と違って◯◯がない!?【フランスの幼稚園】事情

夏の長いバカンスを終え、9月から学校の新学期がはじまるフランス。オムツが取れた2~3歳の子どもたちは、人生ではじめての【エコール(学校)】に通うことになります。今回は、日本とフランスの幼稚園の違いについてご紹介します。

制服がない

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日本の多くの幼稚園では、幼稚園指定の制服がありますよね。しかし、フランスの幼稚園では制服がありません。子どもたちはそれぞれ自由な服装でやって来ます。学校指定の体操着もありません。なので、体育の授業時は各自身動きしやすい服装を用意します。

幼稚園教諭は教育のプロ!

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幼稚園をはじめ、フランスの学校の先生たちは教育のプロとしての意識が高いです。

フランスでは、幼稚園は国民教育省の管轄にあたり、0~2歳の子が通う保育所・託児所と小学校の中間に位置する、就学前教育を行う機関とされています。幼稚園で教える先生たちは、小学校の先生と同じ国家公務員にあたり、プロフェッショナルなのです。

規律教育がない

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フランスの先生は、日本に比べると、教師としてのプロ意識が高いように感じましたが、その分、実践する「教育」の範囲は日本のそれより狭いといえます。

日本の幼稚園では、先生が子どもに対し、手洗いや歯磨き、トイレや掃除といった生活面や規律に関する教育をする場面もありますが、フランスではまずありえません。先生はあくまで「教育」をする者であって、それ以外のことはしません。生活や規律においての指導は、家庭などほかでされるべきものだと認識されています。

たとえば、昼食の時間は別の担当者がいますし、掃除はそもそも学校で子どもがすべきものではなく清掃の担当者がいます。

フランスで「先生」とは、子どもに対する「教育」に専念する人なのです。

先生が学校に来ない!?

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フランスに生活していて困ることは、【ストライキ】が頻繁にあること。電車や飛行機などの交通機関でのストライキもあれば、幼稚園の先生によるストライキもあります。

事前にストライキをすることを知らせてもらえるとはいえ、働くパパママは仕事を休まざるをえなくなることもしばしば。

日本で生まれ育った筆者は、先生までストライキなんて「迷惑極まりない」と感じてしまうのですが、回りのフランス人を見ていると迷惑と思いつつも同時に「共感」している様子。フランス人の夫もストライキには慣れっこのようで、仕方がないといっています。先生たちがストライキを通じて勤務形態や賃金の改善等を主張することは、彼らの正当な「権利」であるから、それを行使することは当然認められるべきという考えがあるのです。

普段、不満ばかり主張しているフランス人が、「ストライキに対しては寛大だな」と思っていたのですが、小さいときからストライキされることに慣れているというのも、もしかしたらその理由のひとつなのかもしれません……。

国民性があらわれる幼稚園

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日本とフランスでは、同じ先進国の幼稚園といえども、結構な違いがあります。集団主義的な日本、個人主義的なフランス、それぞれのお国柄が幼稚園にあらわれているといってもよいかもしれませんね。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

早野沙織 早野沙織  在仏3年目、フランス人旦那と二児(2歳と0歳男児)とアルプス地方グルノーブル市在住のママライター。慶応義塾大学法学部卒業。現地から日本ではあまり知られていないフランスの地方・育児事情をお届けします!