英国で暮らし始めて5年。 異文化に囲まれる毎日で感じているのは、乳幼児・学童期に受けた英語教育や、世界で通用する生活習慣の大切さです。「海外で働いて今思う」シリーズ、今回の記事では筆者の実体験を元に、乳幼児・学童期にオススメしたいテーブルマナーの身に着け方をご紹介していきます。
テーブルマナーは生活習慣の代表
こうした習慣の多くは、実際にその国に行ったり、外国の人と接したりするまで知る機会がないのも事実。そのため、いざという時に勝手が分からないということもしばしば……オリンピックを控え、日本国内でも海外の生活習慣の知識が必要な場面が増えているのではないでしょうか。
英語と共に小さい頃から慣れておきたい外国の生活習慣。今回はその中でも食事に関する習慣、テーブルマナーについてお話しします。
テーブルマナーって?
——と言うと堅苦しいですが、本来は 生活に組み込まれている作法です 。日本に当てはめるなら、汁椀とご飯茶碗の配置、食事では初めに汁物をいただく、迷い箸や二人箸をしない…
…などなど。毎日の一部になってしまえばそれほど小難しくはないかもしれません。
テーブルマナーは楽しい食事のため
厳しいルールではなく、思いやりの表し方としてテーブルマナーを考えてみると、少し身近なものになるのではないでしょうか。
知っててよかった!テーブルマナーが活きたシーン
フォーマルな食事会が多い!
これらの食事会は比較的アットホームな雰囲気で行われますが、それもテーブルマナーが身に付いているからこそ。和やかな空気を壊さないためにも、最低限の作法は必要だと感じています。
日本とは正反対の作法も
使うシーンが多く、日本のものとも全く異なる欧米のテーブルマナー。次章からは、自宅でお子さんと始められるテーブルマナーの身につけ方をご提案します。
①キッズ用の洋食器を揃えよう
もちろんセットのものでなくても、大きさや形を揃えることで、欧米の食卓と同じ雰囲気を作ることができます。
②洋食の配膳は洋食らしく!
例えばパンとサラダと卵の朝食では、パンは左手前のパン皿に、サラダと卵は中央のメイン皿に、ジュースはテーブルの奥に…と並べ、子供用のナイフとフォークで頂いていました。夕食が洋食の場合は、ご飯も茶碗ではなくお皿に盛るという徹底ぶり。でもこれがご飯を頂く練習になったことは確かです。
また、お誕生日などの特別な食事を、前菜、メイン、デザートとコース風に出してあげるのはいかがでしょう。特別な雰囲気も出ますし、お子さんも楽しんでテーブルマナーを覚えてくれると思います。
③テーブルセッティングをお子さんの仕事に
テーブルセッティングは和食や和洋折衷の食事でも実践できるのが利点。特に和食は洋食に比べて食器の数が多いので、パズルのように楽しみながら覚えることができます。
家族みんなで外国の文化を楽しもう
テーブルマナーは、一緒に食事をする家族や仲間と心地よい時間を過ごすためのもの。教える・しつける、という側面以上に、まずは家族で洋食を楽しむ方法として取り入れてみてください。
テーブルマナーは関連書籍も豊富
この他にも、お子さん自身が読んで楽しめる絵本のマナー本などもあります。