2018年10月13日 公開

アメリカの学童保育⁉プログラムが選べるアフタースクールとは

小学校入学以降、共働き家庭に必要な学童保育ですが、アメリカにも同様のシステムがあります。一時帰国の際に娘が実際にお世話になった、東京の区立小学校の放課後預かりと比較しながら、アメリカの公立と私立小学校のアフタースクール事情をお伝えします。

小学校入学以降、共働き家庭に必要な学童保育ですが、アメリカにも同様のシステムがあります。一時帰国の際に娘が実際にお世話になった、東京の区立小学校の放課後預かりと比較しながら、アメリカの公立と私立小学校のアフタースクール事情をお伝えします。

働く両親の味方!アメリカの学童保育とは?

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両親ともに働く家庭で、小学校に通うお子さまがいる場合は、「学童保育」または「子どもを夕方まで預かってくれるシステム」が必要不可欠ですよね。

日本の学童保育では、学校内や地域の専用施設、私立の民間施設で子どもを預かってくれますが、アメリカではどのようなシステムがあるのでしょうか。

日本とアメリカでの利用経験や周囲の事情をそれぞれ比較して、お伝えします。

【体験談】日本の学童保育

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一時帰国をした際、筆者の小学1年生の娘がお世話になった東京の区立小学校には、通年で申し込む学童保育のほかに、一時利用できる放課後預かりシステムがありました。登録制で、その日ごとの出欠を提出すれば無料で利用でき、両親が働いていることが申し込み条件にありません。

娘は通年の学童には入れませんでしたが、そちらの放課後預かり制度を活用。数日お世話になりました。地域によって呼び名もシステムも異なるようですが、今回は筆者の娘がお世話になった、都内の区立小学校での内容をご紹介します。

基本的には通年利用の学童保育の子どもたちと区別されず、同じ教室で同じスケジュールで動きます。それぞれ宿題をする時間があり、本を読んでもらえる日や、外遊びをする日などがありました。

学校の校舎内に学童に通う生徒用の教室があり、授業が終わったらその教室に集合し、帰宅時間に保護者が迎えに行くか、自分で帰宅する点も同じです。

違う点はといえば、通年学童保育でおやつが出るのに引きかえ、放課後預かりの生徒にはおやつが出ないことくらいでしょうか(無料でしたので、当然といえば当然です)。

筆者が子どもの頃に通っていた小学校には、通年学童保育しかなかったので、とてもよいシステムだなと思いました。

学校内でお友だちと安全に遊ぶことができますし、習い事の時間まで学校にいて、そのまま習い事に行って帰宅するという使い方をしている子もいました。しかも、無料で利用できるなんて……ありがたすぎますよね。

アメリカの公立小学校の学童保育事情は……!?

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では、アメリカの公立小学校の学童保育事情はどうなのでしょうか。

筆者が住むハワイの公立の小学校にも、日本の学童保育のようなものがあります。A+(エープラス)と呼ばれるシステムです。利用料は1カ月110USドルほど(2018年2月現在)。基本的には両親が共働きであることが条件ですが、利用者数に上限があり、人数が多い小学校だとウェイティングになることもあります。

また、小学校によって違うようですが、A+にいる間に習い事もできます。別途費用はかかるものの、料理、語学、STEMクラス(理科のようなもの)、サッカーなどスポーツから選べます。

基本的に、アメリカは一人で登下校が禁止されているので、保護者が迎えに来るまで学校で過ごします。

アメリカの私立小学校では……

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次に、アメリカの私立小学校の例もご紹介します。

学校によってシステムは違いますが、放課後に有料の「アフタースクールプログラム」があり、月謝または、1日の利用料を支払うと決まった時間まで預かってもらえます。だいたい、5時半くらいまでのところが多いです。

学校が、2時半前後に終わった後、娘の学校の場合はクラスルームではなく、外のプレイグラウンドに集まり、そこでアフタースクール専任の先生たちがお世話をしてくれます。おやつを食べたり、映画を観る日があったり、ストーリータイム(本読み)の時間があります。

そのほか、スポーツ系、アート系、音楽系、サイエンス系など、あらゆる種類のプログラムが用意されていて、その授業料を支払えば、習い事のように受講することも可能。こちらは、他校の生徒も利用できるようです。レッスンが終了時に保護者が迎えに行き、一緒に帰ります。

アメリカでは習い事もすべて親が送迎しないといけませんので、学校の帰りに学校で習い事をしてきてくれると、親としてはとても助かります。

習い事もできる…けれど費用も高い!?アメリカの学童

アフタースクールのプログラム(習い事)に預かり保育も兼ねている私立小学校と、自由時間が基本ですが、希望すればプログラムも受講できる公立小学校。どちらがよいともいえませんが、働く親にとってはどちらもありがたいシステムに違いありません。

費用に関してですが、筆者の経験と周囲の事情をかんがみると、アメリカの方が何に対してもお金がかかる……というのが正直な印象です。アメリカの学費はとにかく高く、プリスクールと呼ばれる、小学校の前に通う幼稚園の学費も月に10万円くらいかかります。

その後は、公立の学校を選べれば比較的少なく済みますが、大学になるととんでもない金額の授業料がかかるケースも多いです。

日本の方が、子どもの教育費に政府からの補助金が多く出ているような気がします。
日本にいると当たり前に思うことがほかの国では当たり前ではない……というようなことも、たくさんあるのかもしれませんね。

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この記事のライター