2020年06月24日 公開

小学生でもOKなTOEFLも!?おさえておくべき英語関連検定7選

子どもの進路を考える上で、将来の受験や留学、就職などに役立つ英語関連検定や資格は多数あります。小学校入学前から受けられるものもあり、今はまだ早く試験でも、内容を知っておくと目標が立てやすいですよ。おすすめの英語関連検定を厳選してご紹介します。連載【小1から英検チャレンジ】vol.28です。

子どもの進路を考える上で、将来の受験や留学、就職などに役立つ英語関連検定や資格は多数あります。小学校入学前から受けられるものもあり、今はまだ早く試験でも、内容を知っておくと目標が立てやすいですよ。おすすめの英語関連検定を厳選してご紹介します。連載【小1から英検チャレンジ】vol.28です。

英検以外でジュニアに適した英語資格試験3選

 (157600)

就学前(未就学児)や小中学生でも挑戦できる英語検定があります。

今回は英検以外の3つの試験をご紹介します。ちなみに下に行くほど難易度が高くなりますよ。

1:英語に初めて触れる児童におすすめ!英検Jr.

【試験内容】画面を見て適切な解答を選ぶ。
【テスト結果】合否はなし。スコアで表示されます。

小学校以下の児童を対象にした英語テストです。
テストの内容はBRONZE・SILVER・GOLDの3つのレベルに分かれています。

小学校での外国語活動にもマッチした内容なので、英語が初めてという子どもに最も適した試験です。オンラインを用いて自宅で試験を受けられるので気軽に取り組めます。

詳細は以前書いた記事をご覧ください。

2:TOEFL Primary® Step 1・Step 2

【試験内容】リーディング・リスニング
【テスト結果】合否はなし。スコアで表示されます。

日本だけではなく世界中の英語を母語としない小中学生を主な対象に作成されています。

試験はStep1とStep2の2レベルに分かれています。学習をはじめてまだ日が浅いようでしたらStep1からの受験をおすすめします。内容は小中学生の日常生活・学生生活に沿っているので取り組みやすいのではないでしょうか。

スピーキングテストも別に受けることもできます。出題形式はコンピューターを使ったCBTで、7~10問を約20分で答えます。スピーキングスキルをアップしたいなら、ぜひ挑戦してみてください。

3:TOEFL Junior® Standard

【試験内容】リーディング・リスニング
【テスト結果】合否はなし。スコアで表示されます。

TOEFL Junior® Standard は英検で表すと3級~準1級レベルの英語運用能力を測るテストです。世界の中高生を主な対象に作成された問題で、海外の中学・高校の授業や、友達との会話などを題材に「読む」「聞く」の2技能において「どれだけ英語が使えるか」を測ります。

英語初心者には難しいレベルですが、順調に英語の勉強が進んでいるならぜひチャレンジしてみるとよいと思います。特に中高での留学(短期留学や親子留学含む)を考えている場合には良いでしょう。

英検のように中学受験や高校受験でTOEFL® Junior Standardのスコアが活用される学校も増えています。

このあとは、子どもが早くから受験するにはあまり適していませんが、入試や就職などに有利になるため、今後意識しておきたい英語関連検定4つをご紹介します。

高1から受験可能。大学受験に役立つTEAP

 (157601)

【試験内容】2技能(リーディング・リスニング)か4技能(リーディング・リスニング・ライティング・スピーキング)を選択
【テスト結果】合否はなし。スコアで表示されます。

TEAP(Test of English for Academic Purposes)は上智大学と公益財団法人 日本英語検定協会が共同で開発したテストで、高校生を対象とした大学入試を想定して開発されています

難易度の目安としては、英検準2級~準1級程度となります。

英検のように大学入試においてTEAPのスコアを利用する大学も増えています。例えば上智大学のようにTEAPスコア利用型入試を設けている大学ではTEAPまたはTEAP CBTのスコアを英語の得点として入学試験に利用できるなどの優遇措置があります。

TEAPはスコアの有効期限に注意!

TEAPのスコアには2年間の有効期限があります。翌年・翌々年の大学入学試験には利用できますが、その期限を超えてしまう場合は再度取得する必要があるので注意しましょう。

海外の学校に留学したいときや移住に役立つ検定

 (157602)

TOEFL®(トーフル)

【試験内容】リーディング・リスニング
【テスト結果】合否はなし。スコアで表示されます。

TOEFL®(Test of English as a Foreign Language)は、非英語圏の学生を対象に英語圏の大学や大学院に留学するための英語力を判定する試験です。

特にアメリカやカナダなど北米の大学に進学を希望する場合は、留学生の入学試験にTOEFL®を取り入れている場合が多いです。

試験内容は科学や環境などアカデミックなものが中心となります。授業内容を英語で理解し、ついていけるかどうか大学が判断する基準にする必要があるからです。

IELTS(アイエルツ)

試験内容:ライティング、リーディング、リスニング、スピーキング
テスト結果:合否はなし。スコアで表示されます。

IELTS(International English Language Testing System)は海外留学や海外移住を申請する際の英語力の証明となります。世界140カ国で実施されている国際的に通用するメジャーな検定なので世界中で受験者が増えています。

TOEIC®は国内での就職・転職での英語力の目安に

 (157603)

【試験内容】リーディング、リスニング
【テスト結果】合否はなし。スコアで表示されます。

TOEICは「Test of English for International Communication」の略で、英語を母国語としない人のコミュニケーション能力を計る試験です。

満点は990点。860点以上の場合はAランクとみなされ、十分な英語でのコミュニケーションが取れるという指標となり履歴書での表記で有利になります。履歴書に記載できるのは一般的に500点以上くらいからが多いです。

試験日が年間10回あるので、チャンスが多いのも特徴の一つです。問題内容はビジネスに関連するものも多いですが、基本的には日常生活でのコミュニケーションが取れるかどうかを図るものなので、学生でも違和感なく学習に取り組めるでしょう。

社員に一定のスコアを義務付けている企業も

最近大企業を中心に社員に対して一定のTOEIC®スコアを求められることがあります。中には毎年スコアを維持する必要がある企業もありますので、TOEIC®対策塾は大人で大賑わいです。

英語関連検定情報は知っておいて損はなし

「英検」以外に子どもでも受けられる英語関連検定3つ、入試(中学・高校・大学受験)や海外留学、就職などに有利になる英語関連検定4つ、計7選をご紹介しました。

受験や就職において、英語力を公的に証明できる各種検定は今後も受験者が増えていくことでしょう。将来のために、何をどこから学習すると有利になるか。それぞれのロードマップを親も知っておくと、アドバイスをしてあげられる機会も増えてくると思います。

まだ先だから必要ない、と思われるかもしれませんが、必要になった時に調べていたのでは遅いということは多いです。知識として知っておくだけでも損にはなりませんよ。英語学習のモチベーションにもなります。

それでは次回もお楽しみに。

■執筆者プロフィール

ママミーヤ
フルタイムで働く1児の母。ワーキングママ×保育園児で塾に通うことなく小学校受験をパス。英語学習は子どもが0歳の頃から聞き流しを開始。小1で英検5級・4級に、小2で3級・準2級に、小3で2級に合格。現在準1級を目指し英語学習を継続中。連載【小1から英検チャレンジ】では、自宅でできる子どもの英語学習法を紹介しています。小学校受験の経験を綴ったコラムはコチラ→連載『お受験』はじめました!
実録!小1から英検チャレンジ

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター

ママミーヤ
ママミーヤ

フルタイムではたらくママ(時に数日にわたる徹夜あり)。 会社員から脱却し、フリーランスになるが前より忙しくなる誤算に悩む。 0歳から保育園に通う娘が一人。昨年、塾なしで小学校受験に挑戦して無事に入学。 0歳からの幼児教育・お受験の勉強を自宅で行うためのコツ・時間のやりくりなどをお伝えします!