多くのパパママが夜泣きの次にぶち当たる子育ての壁、それはイヤイヤ期かもしれません。「でもね、親の言葉がけ次第で意外とスムーズにいったりするんですよ」と語るのは、マザーカレッジを主宰する子育てコーチングのプロ、江藤真規さん。そのコツをたっぷりとお伺いしてきました!
イヤイヤ期は変化球で切り抜けよう
でも、子育てコーチングのプロである江藤さん曰く、「そんな直球では、イヤイヤ期の子は動かないんですよ」とのこと。
ポイントは「何をやらせるか(what)」ばかりにこだわるのではなく、「どうやったらやりたくなるか(how)」を考えること。たとえば、「7時半までにご飯を食べたら、○○ちゃんの好きなイチゴを食べよう」と言ってみる。
どうしたら自分の子をその気にさせることができるのか、それを考えるのが親の知恵だ、と江藤さんは言います。
さらに、子どものタイプに合わせてかける言葉を変えるのが、イヤイヤ期にはすごく効果的なんだそう。
結果型・経過型・こだわり型―うちの子はどのタイプ?
タイプが違えば、当然、言われてうれしい言葉も違ってきますよね。親はほめているつもりでも、子どもはそう思っていないという可能性も……。
そこで江藤さんに、タイプ別に効果的な言葉がけを教えていただきました。
「結果型」の子は、競争心に火をつけよう
こういう子には「競争しよう!」「○○できるかな?」というように、競争心をあおるような言葉を投げかけると、「よし、やってやろう!」と乗り気になりやすいそう。たとえば「どっちが早く食べ終わるか、ママと競争しよう」などと言えば、朝の忙しい時間もゲーム感覚で切り抜けられそうですね。
「経過型」の子は、努力をほめてあげよう
だから、「できるようになってきたね」とか「○○してくれてありがとう」などと声をかけると、それまで駄々をこねていた子がケロッと機嫌を直したりするんだそう。「昨日より早く食べられたね」「お箸を持ってきてくれてありがとう」などと、ちょっとした行為をこまめにほめてあげると、スムーズに動いてくれそうですね。
「こだわり型」の子は、その子らしさを認めてあげよう
「ご飯にマヨネーズをかけるなんて面白いね」「ご飯より先に果物を食べたいんだね」というように、親の価値観やルールからちょっと外れていても、思い切って認めてあげると、意外と子どもも素直になってくれるかもしれません。大らかな目で子どものこだわりに寄り添ってみたら、自分の常識とは違う新たな世界が見えてくるかも!?
親もストレスをためず、上手に「イヤイヤ」と向き合う
そう考えると、親の意思に従わせるだけでなく、子どもの意思を尊重する大切さがわかりますよね。
しつけも必要だけど、しつけと子どもの意思をうまく両立させる、そのためにどうアプローチしていくか。そこが親の知恵の見せ所なんですね。タイプ別の言葉がけを上手に利用し、うまくいかなくても「じゃあ、次はこうしてみよう」と別の角度から攻めてみる。親もトライ&エラーの精神で楽しめば、余裕を持って子どもと向き合えそうです。