「子どもはほめて育てよう」とよくいわれますが、じゃあ、いつほめればいい? ほめ方は? ほめてばかりじゃしつけにならない……と迷ってしまうパパママも多いでしょう。そこで、マザーカレッジを主宰する子育てコーチングのプロ、江藤真規さんにほめ方のコツを伺いました。
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ほめるときは具体的に!
さらに、言葉でほめるだけでなく、子どものいいところ、できたことを「見える化」すると、子どもはどんどんやる気になっていくそう。
たとえば、描いた絵を壁に貼ってあげる、幼稚園でもらった賞状を額に入れてあげるなど、ちょっとしたことでも子どもは「認められた」と感じ、それが自信につながっていきます。
頑張っている姿を写真に撮るというのも有効だとか! お手伝いしているところ、スイミングスクールの様子、勉強している姿などを写して、ピンボードなどに貼ってあげるのもいいでしょう。
「ほめるのは照れくさいし、苦手で……」という人でも、この方法ならできそうですね。
子どもの変化をほめよう
「この頃、ちゃんと絵本を片付けてくれるようになったから、ママ助かるよ」「お着替えが早くできるようになったね!」というように、ちょっとした生活習慣をうまくほめれば、しつけにもつながります。
なかなかほめることが見つからない、という場合は、「身近な人に聞いてみると、自分が見えていなかったことも発見できることがありますよ」と江藤さん。四六時中一緒に過ごしているママより、子どもと接する時間の少ないパパやおじいちゃんおばあちゃんの方が、ちょっとした変化に気づきやすい、ということもあるかもしれませんよ。
達成感をもたせよう
そして、それをクリアしたら「よし、やった!」という達成感が生まれます。
この「達成感」が大人になったとき、とても重要な力になる、と江藤さんは言います。だから、目標を達成したらしっかりほめて、「頑張って終わらせたんだ!」という感覚をもたせてあげることが大事なんだそう。
たしかに、「目標→努力→達成」というサイクルを幼いうちに身につけておけば、自分でどんどん能力を伸ばしていけそうですよね。
子どもを一人前として扱ってみよう
また、テレビなどで見るヒーローやアイドルに憧れを抱いている子どもも多いので、そういう子には「ヒーロー○○みたいだね!」と言うのも効果的だそう。
子どもの自尊心をくすぐるようなほめ方を工夫するといいんですね。
「ほめすぎ!?」というくらいほめると、子どもは伸びる!
でも、その「ほめまくる子育て」が、娘二人の東大現役合格というすばらしい結果につながったわけですから、「ほめ力」のパワーはやっぱりすごいですよね!
みなさんもぜひ、自分たち親子に合ったほめ方を見つけてください。
江藤真規さん主宰「マザーカレッジ」
子育てコーチングお悩み解決!よりよい子育てを学ぶ「マザーカレッジ」
東京都生まれ。教育コーチングオフィス「サイタコーディネーション」代表。マザーカレッジ主宰。お茶の水女子大学卒業後、東京電力株式会社に入社。結婚後に退職し、娘二人を出産後、夫の仕事に伴い、アメリカ合衆国に7年間滞在。帰国後は主婦業の傍ら、英語講師として100人以上の親子に英会話を指導。2006年、長女が東京大学医学部に現役合格。2008年、次女が東京大学文学部に現役合格。自身の子育ての経験からコミュニケーションの重要さを実感し、コーチングの認定資格を取得。2010年に「マザーカレッジ」を創立し、家庭におけるコーチングの指導、母の社会的役割を広げる活動や講演、執筆活動を行っている。現在、東京大学大学院教育学研究科博士課程在学中。主な著書に『勉強ができる子の育て方』『思春期の女の子の育て方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『“ほめすぎる”くらいほめると本当に子どもは変わる!』(PHP研究所)、『「心が折れない子ども」の育て方』(祥伝社)など多数。