2018年07月11日 公開

「早く寝て!」夜泣き対策に悩むママを救うジーナ式とは?

「ジーナ式」という言葉を耳にされたことはあるでしょうか?イギリスのジーナ・フォードさんが提唱した育児方法で、日本でも「カリスマ・ナニーが教える赤ちゃんとおかあさんの快眠講座」という本でその内容が紹介されています。赤ちゃんの夜泣きに悩むママにぜひ教えたいジーナ式についてまとめました。

「ジーナ式」という言葉を耳にされたことはあるでしょうか?イギリスのジーナ・フォードさんが提唱した育児方法で、日本でも「カリスマ・ナニーが教える赤ちゃんとおかあさんの快眠講座」という本でその内容が紹介されています。赤ちゃんの夜泣きに悩むママにぜひ教えたいジーナ式についてまとめました。

夜泣き対策ができるジーナ式とは?

カリスマ・ナニーが教える赤ちゃんとおかあさんの快眠講座 | ジーナ・フォード, 高木 千津子 |本 | 通販 | Amazon (103584)

商品名:カリスマ・ナニーが教える赤ちゃんとおかあさんの快眠講座
著者:ジーナ・フォード (著)、 高木 千津子 (訳)
出版社:朝日新聞出版
「ジーナ式」とは、イギリスでベストセラー本となった「カリスマ・ナニーが教える赤ちゃんとおかあさんの快眠講座」で紹介されている育児法のことです。

筆者であるジーナ・フォードさんが、ナニー(イギリス発の保育のプロ)として働いた12年間の経験を元に作り上げた育児プログラムは、夜泣き対策に悩む世界各国の母親を救っています。

ただし日本においては、一般的な寝かしつけの常識とは違った点も非常に多いため、ジーナ式を正しく理解するには少し時間がかかるでしょう。

重要なポイントを全4記事にわけてご紹介していくので、ゆっくり読み進めてみてくださいね!

今回は第1弾として、ジーナ式の肝である「スケジュール」についてご説明していきます。

ジーナ式のスケジュール管理が夜泣き対策に有効な理由

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Voyagerix / Shutterstock.com
ジーナ式では、新生児期~1歳までの赤ちゃんの成長具合や月齢(低月齢時は週数)に合わせて、授乳や睡眠のスケジュールを管理する育児法がメインになっています。

管理をするというと聞こえが悪いですが、赤ちゃんの寝過ぎ・飲み過ぎ・疲れ過ぎなどを防ぐために親がサポートをして過ごしやすい生活リズムをつくり、夜泣き対策をすることが目的です。

毎日決められたスケジュールで過ごせば、お腹から出てきて未知の世界に戸惑う赤ちゃんにも、体感的に「次はおっぱいの時間かな」「そろそろネンネかな」とわかってもらえるようになります。

ちなみに、実際のスケジュールや詳しいネンネの方法は、月齢(週数)ごとに細かい決まりがあるため、慣れるまでは本を参考にしながら進めていくのがオススメです。

ジーナ式で夜泣き対策をする4つのメリット

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Yuganov Konstantin / Shutterstock.com
ジーナ式のスケジュール法を実践していると、以下の4つのメリットが得られます。

1.ママ以外の人にも協力してもらいやすい

スケジュールどおりに育児をすれば、実母・義母・パパなど、普段はメインで育児をしていない周りの人にも協力を得やすくなります。

筆者宅でも1日のスケジュールを目立つところに貼り出した影響で、以下のような恩恵を受けられました。

●パパも育児の1日の流れを把握してくれるので、頼まなくても「次はお風呂の時間だよね」「そろそろ寝かせようか」と同じ目線で育児参加してくれる
●子どもを誰かに預けるときも、スケジュールどおりに動いてもらえばいいので細かな指示が必要ない
●家に人を招くときに、昼寝の時間は避けてきてもらうなど都合がつけやすい

2.19時以降はフリータイムを獲得できる

ジーナ式はどの月齢でも、19時就寝・7時起床が基本のタイムスケジュールです。

そのため、順調にジーナ式による夜泣き対策が進んでいれば、19時以降は子育てから離れて夫婦で会話をする、もしくは自分だけの時間を獲得できるでしょう。

1日の中で育児のゴール(休める時間)が決まっていると、心身ともに余裕が生まれます。

3.寝かしつけの必要がない

ジーナ式は、抱っこや添い寝で寝かせることをしません。

子どもが1人寝できるように、産まれたときから生活環境を整えて、1人でも眠れる習慣をつくっていきます。

そのため、ある程度ジーナ式による生活習慣が身についた子であれば、寝付くまで側にいる必要もなく、子どもをベッドに置くだけで良いです。

また、夜泣きをしてしまったときでも、ジーナ式で育てられている子は自力で再入眠できる確率が高くなります。

4.赤ちゃんの変化に気づきやすい

毎日スケジュールどおりに過ごしていると、ぐずったり泣いたりしたときに時計を見れば「この時間だから眠いんだな」「そろそろおっぱいが欲しいんだな」と予測がつくようになります。

逆に、いつもは落ち着いているはずの時間にぐずりがひどい場合は、「体調が悪いのかもしれない」と細かな変化にも気付けるようになるのです。

ジーナ式は、赤ちゃんの要求に先回りして叶えてあげるスケジュールが基本になっています。

余計な空腹や睡眠不足を防げば、無駄に泣いてしまう時間を減らし、赤ちゃんが泣いている本当の理由がわかるようになるのです。

ジーナ式で夜泣き対策をする4つのデメリット

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fizkes / Shutterstock.com
育児をする上でメリットの多いジーナ式ですが、一方で以下のような4つのデメリットも存在します。

1.子どもの生活習慣を整えるには根気がいる

ジーナ式は、実践してすぐに結果が出る簡単な育児法ではありません。

親もスケジュールを守りながら、子どもに生活リズムが馴染むまで根気よくサポートする必要があるのです。

「今日は眠いから二度寝しちゃおう」「起こさないほうが楽だから寝かせておこう」といったように、気分でスケジュールをコロコロ変えられないのです。

また、もちろん最初から1人寝できるわけはないので、泣いてしまった場合には数分ごとに様子を見に行って、本に記載されている正しいネンネの方法を教えてあげる必要があります。

ジーナ式の生活習慣が身につくまでには、最低でも1カ月~2カ月は時間がかかると思って、根気よく続けるようにしましょう。

2.周囲からの理解を得にくい

日本では、赤ちゃんの要求に応じて、時間を決めずに授乳をしたり寝かしつけをしたりする育児法が一般的です。

そのため、ジーナ式についてよく知らない人からは、理解を得られないケースが多いでしょう。

筆者もジーナ式をはじめた当初は、実母や友人に以下のようなことを言われた経験があります。

「せっかく寝てるんだから起こさなくていいんじゃない?」
「小さいうちから、スケジュール管理なんてかわいそう……」
「1人寝なんてサイレントベビーにならない?」

しかし、実際にジーナ式で育てられて、全く嫌がらずに1人寝をする息子の姿を目の当たりにした人からは、後で「どうやるの?教えて!すごい!!」と言われることがほとんどです。

良い意味で周囲の目を気にせず、いつか理解してもらえる日を地道に待ちましょう!

3.スケジュールどおりに動けないときに困る

旅行や里帰りなどで、ジーナ式のスケジュールから大きくずれて過ごしていると、子どもの生活リズムが乱れていつものように寝なくなってしまう場合があります。

そのため、普段は機嫌が良い時間帯でも、泣いたりぐずったりするので親は困惑してしまうでしょう。

ただし、ジーナ式の習慣がある程度身についている子であれば、短期間スケジュールどおりに過ごせなくても問題はありません。

家に戻ってからいつものスケジュールに戻せば、子どもの生活リズムも徐々に整って、また1人でも眠れるようになるでしょう。

もちろん外出時に関わらず、ママが寝坊してしまったり子どもが予定より早く起きてしまったりといった理由で、スケジュールどおりにいかないケースもあります。

そういったときには、1日の合計睡眠時間が規定と同じになるように、スケジュールを全体的に前倒しや後ろ倒しにして調整してみてくださいね。

基本的には神経質になりすぎず、ママのストレスがたまらない範囲内でジーナ式を取り入れるのがオススメですよ♪

4.月齢が上がるとジーナ式を取り入れにくい

ジーナ式は、産まれたその日からスケジュールどおりに育児をして、生活習慣を子どもに身につけさせることを推奨しています。

そのため、すでに添い寝や抱っこでの寝かしつけなど、ジーナ式とは違った生活習慣の中で育てられていた子が後からジーナ式を実践する場合には、新たな生活習慣を上書きするのに時間がかかるでしょう。

ちなみに、筆者は息子が生後4カ月になったときにジーナ式を知ったので、ジーナ式による夜泣き対策のスタートダッシュは遅れてしまいました。

実際に効果が現れはじめたのは、ジーナ式を開始して3日経ってからでしたが、完全に寝かしつけゼロ・夜泣きゼロになるまでには、1カ月半かかりました。

ママが笑顔になれる夜泣き対策を取り入れよう

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Evgeny Atamanenko / Shutterstock.com
ジーナ式とは、スケジュールによって赤ちゃんの生活リズムをつくり、決まった時間に眠くなる状況へと親が導いてあげる育児法です。

子どもの生活習慣が整えば、パパママも夜はゆっくりできて余裕が生まれ、笑顔になる時間が増えるでしょう。

子育て中の睡眠不足は、本当に辛いものです。

ぜひ、興味がある方は本を読みながら、ジーナ式による夜泣き対策を取り入れてみてくださいね!

次回は、ジーナ式をする上で大切な「睡眠環境の整え方」についてお話していくので、よろしければコチラも合わせて読んでみてください。お楽しみに!

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この記事のライター