2023年02月12日 公開

【小学生の忘れ物対策】親子でできる環境改善&グッズ、コツ紹介

小学生のお子さまの忘れ物に悩むママパパは多いのではないでしょうか。学校、習い事で忘れ物が多いことは学習効率を低下させます。忘れ物対策は、親子で取り組みましょう。

小学生のお子さまの忘れ物の多さにお悩みの親御さんは多いかと思います。
未就学児のうちは、登園、通塾(あるいは習い事全般)準備にママパパが関わることが多いので「忘れ物の責任=親」という感覚が、親子共にあったのではないでしょうか。
実際、未就学児の間は親が事前準備を監督、手伝うことが自己管理能力や自立心を育むので、登園、通塾準備を親の指導の下”させる”ことは必要と言えるでしょう。

しかし小学校に入学すると、学校で連絡帳に必要なものを書き、時間割を見ながら子ども主体で準備をしなくてはなりません。「忘れ物の責任=子ども」となり、忘れ物の有無が成績表や中学受験時の報告書(内申書)に影響するようになります。
また学校以外の場所でも忘れ物が多いことによって、個人の印象や評価は確実に下がります。できるだけ早いうちに忘れ物を減らす対策をしたいところ。

小学生であれば「忘れ物を減らすには事前準備とチェック」が大切であることは、頭では十分わかっているはず。あとは親が気持ちの面でサポートし、家庭環境を整えれば自主的に動けるようになるでしょう。

忘れ物が多い=ダメな子ではない

毎日忘れ物をしてしまう我が子に対して、だらしない、記憶力が低い、ぼんやりしている・・・などのマイナスイメージを持ってしまいがちです。
しかし忘れ物が多いからと言って、その子能力や性格を否定する言動はNG。自己肯定感を下げて、親子の信頼関係も悪化させます。

先生や親が注意しても忘れ物が多いことも、別の角度から見れば「親や先生にビクビクせず、おおらかな気持ちで学校生活が送れている。」、「気持ちの切り替えができている。」とも言えます。

まずは中学年、高学年であっても、親が時間割の確認、持ち物の確認をしてあげましょう。ただしあくまでも親は最終確認だけ。準備の9割はお子さまに任せます。入れ忘れが多いからと言って、はじめから親が手出し・口出ししないようにしましょう。
自立心を育てて、忘れ物をしないように意識を変えることで、必ず改善されます。

子どもが忘れ物をしない5つのコツ

子どもが忘れ物しないための5つのコツをご紹介します。すぐに全部できなくても大丈夫。まずは親子で意識することから始めましょう。

1.連絡帳、宿題、手紙はすぐに出す

学校であれば帰宅後すぐに連絡帳、宿題、手紙をランドセルから出すように習慣づけましょう。
習い事も帰宅したらすぐに、通塾バッグやスクールバッグを開けて確認します。
帰宅後時間がたつほど、体の疲れも感じやすくなり、明日の準備、次回レッスンの準備が面倒になります。また注意力も散漫になるのでチェック漏れや見落としが起きやすくなります。

2.低学年時はママパパが一緒に指差し確認

時間割や連絡帳を確認しながら、自分で一通り準備をさせます。1年生の1学期は時間がかかるかと思いますが、子どもが1人で行うことが大切。
その後、ママパパが漏れがないか確認してあげましょう。子どもと一緒に読み上げながら、指差し確認すると良いですね。
頑張って準備したことを褒めると自信がついて、準備を楽しみながらできるようになります。

3.毎日必要なものはチェック表に

「音読カード」、「漢字ドリルと計算ドリル」、「給食セット(ナフキン・マスク)」、「水筒」・・・小学生は毎日持っていかなくてはならないものがたくさん。
必ず必要になるものや毎日出る宿題はホワイトボードなどを使ってチェック表にまとめておきます。
習い事も持ち物も同様に。

4.学校の時間割は早めに

眠い時、慌てている時は準備にミスが生まれます。ママパパがダブルチェックするにしても、疲れていたり、余裕がなかったりする時は忘れ物を見落としがち。
できるだけ夕食前までに時間割を確認して明日の準備をするようにしましょう。

5.寝る1時間前までにもう一度確認

学校や習い事の準備したものを、就寝1時間前までに再確認しましょう。宿題や課題を「やり忘れ」も、早めに気づけば取り組むことができます。

子どもの忘れ物をなくすために親ができること

学校や習い事の準備のサポート以外に親ができることは、住環境の整備です。
学校に必要なもの、習い事に必要なものを整理して一か所にまとめて置いておくことが忘れ物対策になります。すぐ取り出せて、すぐにしまえるようにしておくことで、準備そのもののハードルが下がります。

まずは親から「家の中を整理整頓する」

「勉強机の上には、必要な物以外置かない。」というのはよく聞きます。
実際、勉強机に限らず、作業する際に物が散乱していると、集中力・注意力が散漫になりがち。
子どもが忘れ物をしやすい理由の一つとして、「家が散らかっていて必要なものを探すのに時間がかかる」ことがあります。どこに何があるのか家族全員が把握できるように、整理しておくことが大切。そのためには、ものを床やテーブルなどの上に物を置き過ぎないことと、不要な書類はこまめ処分することです。

また子ども関係の道具、学用品は一か所にまとめておくと良いでしょう。
はさみはリビングの引き出し、習字道具は2回の子供部屋、体操着は脱衣所の棚・・・のように、いろいろなものが違う場所にあることで、準備を面倒に感じてしまいます。

忘れ物対策をすることが成績アップにもつながる

忘れ物をしないように、自分で学校や習い事の準備をすることは、学力向上にもつながります。

忘れ物対策で育まれる「学力向上につながる能力」
・集中力と注意力が育つ時間割を見ながら必要なものを揃え、書かれた項目と目の前にあるものが合致しているか確認することで、集中力と注意力が養われます。
・授業の記憶がよみがえることで、プチ復習ができる
時間割には学習内容も書かれています。時間割を揃えることで、前回の授業を思い出し、これから習うことを確認することができます。
「明日の算数はくり上がりのある足し算の続きだな。今日はカードを使って、くり上がりの考え方を習ったな・・・」などと、短時間でも思い出すことが復習になります。
・自主性が育つ
例えチェック漏れがあったとしても、自分で確認して持ち物を揃えることが自主性を育みます。
・チェックする能力
「指示されたものを過不足なく揃える」ことは、読解力・チェックする能力が必要。これは全教科の学習に必須となる能力です。

・責任感が育つ
明日の自分が困らないように、今準備をすることは、自分に責任を持つことにつながります。
・自己管理能力が育つ
疲れていても、気分が乗らなくても「とりあえず時間割は揃える」、「塾の宿題はやる」ことを習慣化することで、自己管理能力が養われます。一時の気分に流されず、先のことを考えて準備や課題をこなす習慣は、学生時代のみならず社会人となっても有利に働きます。

子どもの自主性も育てる!おすすめ忘れ物対策グッズ

小学校低学年でも、1人で準備や忘れ物チェックがしやすい「忘れ物対策グッズ」をご紹介いたします。

Apple AirTag

商品名:Apple AirTag
ブランド名:Apple(アップル)

忘れ物対策のコツは学校や習い事に必要なものを、すぐに用意できる状態にしておくこと。必要なものがなかなか見つからないと、時間もかかる上、集中力も落ち、忘れ物を誘引しがちです。
Apple AirTagは「見つける天才」。お子さまの持ち物紛失予防に使うママパパも多いです。
iPhoneまたはiPadとワンタッチで接続して、持ち物の位置情報を把握し、必要であれば音を鳴らすこともできます。
また、AirTagをつけたものが手元から離れた際に、「探す」アプリで通知することも可能です。例えば「”○○の鍵”が手元から離れました」のように通知されます。

スケーター 子供用 持ち物チェッカー

商品名:スケーター 子供用 持ち物チェッカー
ブランド名:スケーター(Skater)

カチッとスライドして忘れ物チェック!目で見て、手で動かして確認することで忘れ物0(ゼロ)を目指しましょう。
忘れ物の項目は、付属の項目シールから自由に選べます。シールにない項目も、白紙のシールに書き込むことができます。
自分で確認することで、自主性と責任感が育ちます。
平日用、月曜の朝用、習い事用など、何種類か揃えておくのも良いでしょう。

ソニック 収納ボックス リビガク ぐるっと開く勉強バッグ

商品名:ソニック 収納ボックス リビガク ぐるっと開く勉強バッグ
ブランド名:ソニック(Sonic)

ノート、筆記用具、鉛筆削りなど家庭学習に必要なものを全部まとめて収納できるバッグです。学校や塾の宿題を忘れる原因の一つは「後回しにする」こと。この後回しを助長するのが、宿題をするための準備の面倒くささです。
この勉強バッグがあれば、ぱっと開くだけで、取りやすい状態で勉強グッズが出てくるので、宿題にすぐに取り掛かることができます。
ランドセルにも入れられます。

不二貿易 カラーボックス 2列 幅59cm

商品名:不二貿易 カラーボックス 2列 幅59cm
ブランド名:不二貿易(Fujiboeki)

お部屋に合わせて縦置き、横置きが選べる、収納ボックス。ランドセル、教科書、体操着など「学校の持ち物」をまとめて入れられます。あちこち移動しなくて済むので短時間で漏れなく準備ができます。
入れるだけで良いので、低学年でも一人で収納・整理がしやすいです。どこに何を入れるかは、お子さまに決めさせると良いでしょう。
上部を図工の作品を飾るスペースにするのもおすすめです。

Esselte エセルテ ソーテッド6段 3WAYファイル

商品名:Esselte エセルテ ソーテッド6段 3WAYファイル
ブランド名:Esselte

学校の手紙、宿題プリント、テスト、習い事の手紙・・・学校や習い事に関わる書類を整理して、いつでも取り出せる形で保管できます。
学校や習い事の手紙は電子化が進んでいますが、まだまだ紙で渡されるものも多いですよね。こまめに整理しないと、1週間でもかなりの枚数がたまることに。
保護者会、参観などの大切なお手紙を渡し忘れてしまうお子さまは少なくありません。「学校からのお手紙は全部このポケットに入れてね。」と伝えておけば、ママパパへの渡し忘れが減らせます。
1ポケットに100枚収納できるので、兄弟で使うこともできそうです。
畳んで持ち運ぶこともできます。

学校では教えてくれない大切なこと 1 整理整頓

タイトル:
著者:旺文社 (編集), 入江 久絵 (イラスト)
出版社:旺文社

読書が苦手なお子さまも、楽しく読める「漫画で学ぶ子ども向け実用書」です。忘れ物をなくすために必須である整理整頓の習慣が身につきます。
整理することで身につく「続ける力」、「まとめる力」、「決める力」について解説。「整理整頓のメリット」を挙げることで、子どもが自ら片づけたくなります。
「親が怒るから片づける」のではなく、「自分のために」片づけられるようになります。

時には「忘れ物」を見守ろう

多くの小学校は親が忘れ物を届けることを認めています。親御さんに余裕があれば、鍵盤ハーモニカ、体操着、教科書・・・授業に必要な「忘れ物」を子どもに届けることが可能です。
低学年のお子さまをお持ちのママパパの中には、週に何度も学校に行っている方もいらっしゃるかもしれません。

あまりにも忘れ物が続く場合は、「ママパパが忘れ物を”いつでも”持ってきてくれる安心感」が、時間割、準備のチェック漏れにつながっている可能性もあります。授業や健康に大きな影響を及ぼすような忘れ物ではない場合は、時には届けずに「忘れ物をした」ことを見守っても良いかもしれません。
先生に注意された、友達にお願いした際に感じる羞恥心や気まずさは、忘れ物抑止力になります。忘れ物をして「自分が困る」ことを体験させるのも、親の愛情かもしれません。

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この記事のライター

AOTANAOAO
AOTANAOAO

2015年よりライターと鞄・アパレル雑貨メーカーのWEBモデルの仕事をしています。Chiik!!では幼稚園入試、英語学童、インターナショナルスクール、親子で作れる知育玩具などの記事を執筆。 教育・健康・レジャー・ファッションなど、「日常生活がより豊かに楽しく送れる」ような情報記事を書いております。