日本でも流行っているバーベキューですが、やはりバーベキューの本場といえば、アメリカではないでしょうか。アメリカのバーベキューは、イベントであり、パーティーでもあります。男性の役割から子ども達が大好きなデザートまでアメリカのバーベキュー事情をお伝えします。
アメリカにおけるバーベキューの位置付けとは
肉を焼いて食べるという行為は同じですが、本場アメリカのバーベキューと日本の焼肉の違いは、どこにあるのでしょうか?日本バーベキュー協会では、以下のように定義しています。
日本の焼肉は、その象徴的な食文化スタイルとも呼べる鍋料理の影響からか、調理と食事が同時進行している・・・つまり「焼きながら食べる」というのが一般的です。しかし欧米・特にアメリカのバーベキュースタイルは、肉や野菜を全て焼いてしまい、お皿に綺麗に盛り付けてから、みんなで一斉に食べるというのが基本です。つまり一言でいうと、焼きながら食べる焼肉、焼き終えてから食べるバーベキュー、と分類できます。
一方で、日本の焼肉は薄くスライスしてあるので、いろいろな部位がたくさん食べられるといったメリットもありますね。
バーベキューのピークは独立記念日の7月4日!
毎年5月1日の「メイデー」を皮切りに、バーベキューが盛んになり、7月4日の「インディペンデンスデー(独立記念日)」は一年の中で最大の盛り上がりを見せます。そして、夏の終わりとされる、9月第1月曜「レイバーデー(労働者の日)」の三連休までがバーベキューシーズン。ハワイは12~4月にかけてが雨季なので、バーベキューをすることは少ないです。
特にハワイは、ビーチや公園など広い場所でバーベキューをすることが多く、とてもたくさんの人数でにぎやかに行われていますよ。
バーベキューの食材は「ポットラック」で持ち寄り
ハワイでは、事前に持ち寄るものをみんなで打ち合わせし、前菜、お肉、デザートを分担して持ち寄ります。持ち寄りは「ポットラック」と呼ばれます。
お肉は、シーズニングやタレに少なくとも半日くらい漬け込み、また野菜もあらかじめ味付けして、ホイル包などにして持ってきます。
一方、日本の焼肉は、肉や野菜を焼きながらシーズニングしたり、焼きあがった食材にタレをつけたりしながら味わうのが基本ですね。味付けという側面でも、アメリカと日本では大きな違いがあるようです。
子どもたちが大好きなデザート「スモア」
子どもが多いバーベキューだと、誰かしらが用意してくれるデザートに「スモア」と呼ばれるものがあります。
スモアは、グラハムクラッカーに焼いたマシュマロと、板のチョコレートを挟んだデザートです。まず、みんなでマシュマロを焼くために、火を囲むのがすごく楽しいので、子どもたちは大好きなんです。
マシュマロの焼き加減もみんなそれぞれ好みがあり、自分の好きなタイミングで仕上げます。とてもとても甘いデザートですが、大人も大好きなデザートですよ。ぜひ試してみてくださいね。
グリルをするのは男性の仕事
あまり日本人男性になじみのないことなので、筆者の夫は、日本から引っ越してきたばかりの日本人男性とバーベキューをするときに必ず、「肉は男性が焼くんだよ」と伝えています。またアメリカ人男性は長年の経験があるため、筆者の夫は、バーベキューのたびにいつも伝授してもらっています。
ただ焼けばいいというものでもなく、シーズニングから焼き方までさまざまなコツがあります。アメリカ人男性はステーキ肉のようなぶ厚いお肉をふっくらとジューシーに焼くのが上手!味に違いが出るので、参加者のなかでも上手な人がいたら、その方にお願いしてしまいます。
一方、日本の焼肉は、お肉が薄いので「技術」というよりは、火から離すタイミングや、焼いたらすぐに食べるといった食べる側のさじ加減や、つけるタレでおいしさが決まることが多いのではないでしょうか。同じお肉を焼く行為でも、アメリカと日本、いろいろと違うものですね。
語らいの場としてのバーベキュー、ぜひ体験を!
大人たちも時間を忘れてゆっくり食事とお酒、会話を楽しむことができるのも何より至福の時間です。アメリカスタイルのバーベキュースタイルも参考にしてくださいね。