英語は発音と同時に「アクセント」も忘れてはならない要素です。しかしどの位置にアクセントが来るのか、どのように発音するのかわからないという方も多いのではないでしょうか。こちらでは英語のアクセントの基本、位置の法則、調べ方についてご紹介します。
英語のアクセントとは
英語のアクセントはひとつの単語を音節に分け、そのどれかを強く長く発音します。たとえば「information(インフォメーション)」という言葉。日本語ではまっすぐ強弱なく発音しますが、英語では「インフォ "メーイ" ション」と、「メーイ」の部分が強調されます。
このように単語のなかで強く発音するのが英語のアクセントです。このアクセントの位置はアメリカ英語やイギリス英語などで変わってくることもありますが、必ず母音につきます。
英語のアクセントの調べ方
先ほどの「information (インフォメーション)」を例に見てみましょう。「information(インフォメーション)」という単語は「in·for·ma·tion」と4つの音節に分けることができます。辞書を見てみると発音記号は「nfɚméɪʃən」。アクセントマークは 「ma(メーイ)」の部分についています。
この単語には日本語の発音にない 「f」 や 「ʃ」 が入っていますが、「メーイ」のアクセントをしっかりつけられれば、非常に聞き取りやすくなるでしょう。
アクセントの位置の法則
1.名詞と動詞、2つの意味を持つ単語
例)conduct(コンダクト)
名詞:"con" duct 動詞:con "duct"
2.接尾辞にアクセントを置く場合
「-ee」 「-teen」 「-eer」 「-ever」 「-ese」 「-self」 「-esque」 「-ette」
例)sixteen(シックスティーン):six "teen"
3.接尾辞のひとつ前にアクセントを置く場合
「-tion」 「-sion」 「-ic」 「-ety」 「-ity」 「-graphy」 「-logy」 「-ence」 「-ial」 「-ual」 「-ious」
例)occasion(オケェイジョン):oc "ca" sion
4.接頭辞にアクセントを置く場合
「no-」 「any-」 「some-」 「every-」 「by-」 「pan-」 「para-」 「-ette」
例)antying(エニシング):"any" thing
5.接頭辞のひとつ後にアクセントを置く場合
「de-」 「dis-」 「pre-」 「un-」
例)prepare(プリペア):pre "pare"
単語のアクセントのルールは、慣れてくると自然と判断がつくようになってきます。音節ごとに分け、接頭辞や接尾辞に注意しながら発音してみてください。
文章中の単語にアクセントを置いて強調する
例1)"Did" you see the movie last week?
「Did」を強調した場合、「観たか観ていないか」「行ったのか行っていないのか」という行動が強調された表現になります。
例2)Did "you" see the movie last week?
「you」を強調する場合「あなたはどうだったの?あなた自身は観たの?」という表現になります。
例3)Did you see "the movie" last week?
「the movie」にアクセントを置く場合、ほかの何ものでもなく「映画」を観たのか尋ねる表現になります。
文章に置くアクセントは、ネイティブとの会話を繰り返しているうちに感覚的にわかるようになるもの。単語のアクセントのようにルールがあるわけではないため、少しずつ慣れていきましょう。