子どもは宿題や習い事で忙しく、親子で英語学習に取り組む時間がなかなか作れないご家庭も多いでしょう。共働きのわが家も、学童帰宅後に英語の勉強時間をどう捻出するかが問題でした。1日に1分でも英語を見る・聞く!スキマ時間を使って毎日続けるコツとその理由を紹介します。連載【小1から英検チャレンジ】vol.21です。
最近の小学生は忙しい!
小学校の宿題も毎日ありますし、その宿題の対応だけでも大変ですよね。
わが家はフルタイムの共働きのため、家庭学習の時間がどうしても短くなってしまいます。
また、まわりには塾に通う子も多く、その場合は学校の宿題とは別に塾の宿題もこなさなくてはなりません。
他にも習い事などでも忙しく、英語学習の時間を作りたいけどなかなか難しいと悩んでいる家庭も多いのではないでしょうか。
英語学習に使える時間はどこ?
現在小学生の娘、ミヤピーは、受験して少し離れた場所の小学校に通っています。そのため、保育園児のときよりも朝は早く、7時過ぎ頃には家を出ます。
帰りは学童保育で過ごしていますが、迎えに行けるのは18時30分から19時30分の間となります。ここから夕食・お風呂になるので残された家庭学習の時間が非常に短くなります。
ほとんど時間がない中、どうやって英語の時間を捻出するのか?
保育園時代に小学校受験の対策をしたときと同様なのですが、「スキマ時間」をフルに使うことしか方法はありません。
さあ、どうする……?
おうちで時間を作るための「お約束」
まず、娘のミヤピーには小学校に入学して学童に通うようになってから何度も何度もお願いし、今でも注意をし続けていることがあります。それは、
学校の宿題は「必ず」学童で済ませてくる
ということです。
これが守られないと、学校の勉強以外のことを家庭で取り組むことは不可能になります。
しかしながらこのことを守らせるのには本人だけではなく親の強い意志が必要となります。
学童で宿題をすませることが大切な理由をしっかり伝える
子どもたちが自分でタイムマネジメントをするのは、多くの場合無理なことでしょう。ミヤピーも学童で思い切り遊んでしまって、宿題がほとんど終わってない状態で帰宅したことがあります。その日は、泣きながら夜遅くまで宿題をやることになり、英語には取り組めませんでした。
学童で済ませてきた宿題を親がチェックしている間に子どもは英語に取り組むなど、効率的に時間を使わないとあっという間に1日は終わります。
自分でタイムマネジメントができない子どもには、このことを「繰り返し」伝えていくしかないのだと思います。
子どもは1度ではわかりません。親がしつこく言い続けることでだんだんと刷り込まれ、やっと習慣化していきます。
途中で中断してしまうのは親が諦めてしまうパターンがほとんどではないかとママミーヤは思います。
卒業までに英語2000時間を目ざす理由は……
母国語以外の言語を習得するには最低でも2000時間英語に触れることが必要だという話をよく耳にします。2000時間という数字に科学的根拠があるか、正しいかは諸説ありますが、多くの時間を要するということは間違いないでしょう。
私たちも中学生になってから週に何時間かは英語を学んだものの、学校の勉強だけで英語ができるようになった!という人は皆無だと思われます。
2000時間がどのくらいの数字か想像つきますか?1日1時間やったって5年半はかかるのです。1日1時間、休日も含めて休まずです。正直厳しいと思いませんか?
でもどんな方法を使ってもとにかく触れさせるようにすれば、幼児からはじめた場合小学生のうちに2000時間は達成できるのではないでしょうか。
そして、そうなると、家庭で宿題をやっている時間はもったいないと感じてしまいます。
英語学習に使えるスキマ時間は意外とある!
スキマ時間なんて全然ない!とおっしゃる方もいるかもしれません。
そんなことはありません、必ずあります!
机に向かって勉強するためだけの時間はないかもしれませんが、何かの「ついで」に英語に触れられる時間ならきっとあるはずです。
自宅に19時に帰って、寝るのが22時とします。この間3時間あります。夕食とお風呂を済ませたあとの時間をうまく使うのは当然ですが、夕食の時間やお風呂の時間を英語のかけ流しタイムに当てられます。朝食時間にも同様に英語のかけ流しを行います。
これだけでおそらく1時間は英語を聞くことができるのではないでしょうか?
バスタイムは防水スピーカーでかけ流し
お風呂用スピーカーはいろいろと売られていますが、Bluetoothの防水スピーカーがおすすめです。
私は吸盤のついた防水スピーカーを使っています。3,000円くらいの安価なものですが、お風呂で英語を聞くくらいなら十分です。
英検対策!問題を解く時間はどうする?
平日に英語学習の時間が作れないなら、休日に集中して勉強すればいいのでは、と思うかもしれません。
が、平日にも英語に触れていないと、おそらく太刀打ちできないでしょう。
忙しい平日は、少しでも英語に触れられるよう聞くこと・読むことを中心に。余裕のある休日は、問題を解くなどの学習系を行う。そうやってメリハリをつけるとうまくいくのではと今は感じます。
ミヤピーも、普段できていない英検の過去問などに取り組むのは休日です。最初は家の中の音が気になって集中できなかったので、ヘッドフォンで音楽を流してみました。しかし音楽の中の歌詞の内容が気になって手が止まっています。
そこで歌詞のないクラシックや映画のサウンドトラックなどをBGMにしながら学習をしてみたところ、ミヤピーには向いているようで集中できるようになりました。
休日に学習に打ち込むために、ご家庭で勉強に集中できる環境を整えてあげられるといいですね。
失敗からたどりついた、続けられる英語学習法
ミヤピーに合った勉強方法を見つけられたわが家ですが、さまざまな失敗も経験しています。
毎日たっぷり時間を取って学習しないと身につかないのではないか?という不安感から、学童でも少しは英語の本を読むようにランドセルに忍ばせたりもしたのですが全くうまくいきませんでした。学校の宿題すらやってこないのですからそもそも無理な話です。
自宅でしっかり勉強するため英検の過去問を気合を入れて準備したのに、思った以上に学習時間が取れずに空回りしたこともあります。
学校生活や習い事だけで精一杯の平日に無理して英語の勉強をさせようとしても、親の私自身も仕事をしているため準備をするだけで時間切れ。相手は小学生です。大学受験の高校生のように、夜遅くまで自主的に勉強できるわけでもありません。
そうした失敗を繰り返してしまったことがきっかけとなり、
1日に1分でも英語を見る・聞くということを怠らないようにする
というシンプルな目標に変えてから、スムーズにできるようになってきました。
1日さぼると2歩後退!?英語学習には親の忍耐力も大切
英語学習をするのは子どもですが、準備は大人がしてあげないと難しいです。
毎日のかけ流しの教材をセットする、再生するだけでも面倒くさいものです。
でも、1日でも忘れると大きく後退してしまう……。私はそのことを思い出しながらなんとかつないでいます。
帰国子女の子どもたちも英語を使わないでいるとどんどん忘れてしまいます。ましてや日本で英語を学んでいる場合は、今まで使ってきた英語の量も大きく異なるので、忘れ方の幅が大きいです。
子どもの英語学習につまづきを感じる時は、親の行動を見直してみることです。
これはママミーヤにとっても耳が痛い話ではありますが……、日々自分との戦いだと感じています。
次回の更新もお楽しみに!
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