食育や木育など「◯◯育」という言い回し、さまざまな場面で耳にすることが増えたと思いませんか?企業や団体の活動に使われることが多く、未来を担う子どもたちに向けてメッセージが込められていることも。今回は◯◯育の中から5つをピックアップ。起源や目的をご紹介します。
全部知ってる?◯◯育
これからご紹介する◯◯育、あなたはいくつ知っているでしょうか?
食育(しょくいく)
親子料理教室や収穫体験などはもちろん、旬の食べ物を知ること、箸づかいやマナーを習得すること、食糧問題・食物自給率について考えることなども食育の一環。
家庭でも、お手伝いやベランダ菜園などを通して食材に触れたり、旬の料理を食卓に並べたりと、子どもたちが食について考える機会を増やすることで、興味や関心を促してあげるとよいですね。
読育(どくいく)
読むことがしっかり身についていれば、読解力が養われ、考える力を育めます。これから学習し、成長していく子どもたちの土台となる「読む力」を形成し、どんな難問にも取り組んでいってほしいという願いが込められています。
読み聞かせする際にも、ただ読んであげるだけではなく、「どんな気持ちだったのかな?」「この先どうなるのかな?」など、物語を楽しむことに子どもを導いてあげたいですね。成長とともに、自分で考え、答えを見つける力を育めるようになるはずです。
水育(みずいく)
活動内容は、大自然のなかで森の探検や水に触れる体験をおこなう「森と水の学校」と、映像や実験を通して学ぶ「出張授業」の二つが中心です。
日本では当たり前のように、蛇口からきれいな水が出てきますが、それは水を育む森があってこそ。水がどのようにして生まれるのかなど、川や海に触れる機会に少しずつ伝えていきたいですね。
木育(もくいく)
現在では、その他にもさまざまな分野で使われるようになりましたが、いずれも木や森とのかかわりや遊び、木で何かを作る体験などを通して、感性を高めたり自然との共存をはかったりすることを目指しています。
人の手によって丁寧に作られた木のおもちゃは、温かみがあり、子どもたちも大好き。幼い頃から、木で作られたものに親しみを持つことも木育の一環です。
また、その木がどこからやってきたのか、環境は守られているのかなどにも思いを馳せ、子どもたちに伝えていきたいものですね。
「木育」のススメ♪ 暮らしに木を取り入れよう!
便育(べんいく)
排便のことを「汚い」「恥ずかしい」と思い、幼稚園や保育園、小学校でトイレに行けず、ストレスを抱えている子どもも少なくないといいます。
しかし大便とは、その名の通り、心身の調子を知らせてくれる身体からの「大きな便り」。立派なうんちが出たら褒めてあげる、うんちはどこからやってくるのか話すなど、家庭でも子どもが便を通して自分の身体や生活にもっと関心を持てるようにしてあげたいですね。
◯◯育で子どもも大人も成長しよう
上記で紹介した以外にも、花育や遊育が知られています。
興味のある◯◯育について子どもと一緒に調べてみると、思わぬ発見があるかもしれません。また私たち大人にとっても知らなかったことが多く、学びの機会になることも。親子で一緒に学び、ともに成長していきたいですね。