まだひらがなを十分に読めない小さな子どもから大人まで、楽しく遊べて学べる「かるた」。知育玩具としてかるた遊びがおすすめな理由と、家族や友だちと一緒に楽しめる、人気のかるたのおすすめ12選をご紹介します。
かるた遊びで得られる効果とは?
読み手の声にじっと耳をすますことで、聞く力や集中力が育ちます。前にとった絵札を覚えておく必要があるため、記憶力を養うにも効果的。さらに、読み札の言葉を耳で聞いて、見つけた絵札をできるだけ速く手で取るという動作を繰り返すことで、反射神経が磨けます。周囲と競うことで積極性や競争力が身につくのも、かるた遊びの効果のひとつといえるでしょう。
かるたは頭や体、心までも育む、成長著しい子どもたちにとって理想的な遊びではないでしょうか。
かるたは何歳から遊べる?
小さな子どもからおじいちゃん・おばあちゃんまで、世代を問わずに楽しめるのもかるた遊びの魅力ですね。
かるたの遊び方は?
たとえば「逆かるた」。その名の通り、かるた取りとは逆に読み札を並べ、絵札を山にして置きます。参加者が順番に絵札の山から1枚引き、対応する読み札を見つける遊び方です。かるた取りに比べて少し難易度がアップしますが、遊びながら文字を覚えるよいトレーニングになるでしょう。
家族や年齢の違うきょうだいが一緒に遊ぶときは、チーム戦で遊ぶと楽しめます。親戚の集まりなど人数が多いときは、トーナメント制を取り入れると盛り上がること間違いなし。協調性や集団でのルールを身につけるきっかけにもなりますね。
知育におすすめのかるた12選
生き物の名前から社会生活のマナー、百人一首まで。「こんなこともかるたで覚えられるのか」という内容がきっと見つかると思いますよ。
あっというまにことわざを覚える【にほんごであそぼ ことわざかるた】
著者 :佐藤 卓(デザイン)/仲條 正義(かるた絵)/齋藤 孝(監修)
販売元:奥野かるた店
NHK Eテレの番組「にほんごであそぼ」から生まれた「ことわざかるた」です。
黒色だけで描かれた絵柄はシンプルですが、子どもにとっても覚えやすく、テレビで見慣れているお子さまは、カルタとテレビの相乗効果でより楽しめます。
こどもたちに覚えて使ってもらいたいことわざを「上の句」と「下の句」に分けてカルタにしており、二つの札を合わせて、ひとつのことわざと絵が完成するようになっています。ことわざを知らなくても、絵のつながりで組み合わせを見つけることができるので、小さなお子さんでも遊ぶことができ、あっという間にことわざを覚えることができます。
上の句札と下の句札の裏の色が違いますので、下の句札だけを並べ、上の句札を一枚ずつめくって組み合わせを探したり、神経衰弱のように使ったりと、様々な遊び方ができます。
古典に触れてみよう【「百人一首」かるた遊び】
著者:中村久憲(監修)
出版社:ラピュータ
難解と思われがちな百人一首を、子どもでも楽しめるように工夫されたかるたです。遊び方が紹介してあるので、百人一首を知らなくても大丈夫。
読み札の漢字にはひとつずつルビが振ってあるため、漢字の勉強にも最適です。
また、付属CD-ROMには、読み上げの音声ファイルが収録されているので、少人数でもかるたを楽しめます。小学生以上なら、収録されている書き写しシートを活用して、難しい漢字の書き取り練習にチャレンジしてみるのもオススメです。
遊びながら生活習慣について学べる!【せいかつかるた】
メーカー:銀鳥産業
喧嘩した後の仲直りの方法や、行ってきますなどのあいさつ、寝る前の歯磨きの習慣など、日々の生活で必要なマナーやルールについて優しい言葉で教えてくれるかるたです。場に出しておく札には、カラフルでかわいいイラストが描いてあるので、それを見ているだけでも楽しめます。
絵を見ながら読み札の内容を予想しあうのも楽しい遊び方です。自分のことを自分でやりはじめる幼稚園や小学校に通う年齢の子どもにおすすめです。
2歳からできる【ひらがなどうぶつえあわせかるた】
著者:しぶたにゆかり(絵)
出版社:学研
らいおんやわにといった身近な動物の名前に親しみながら、スムーズにひらがなを覚えられるかるたです。札の裏には、動物にまつわる情報や英語での呼び方も載っているので、さらに知識を深められます。
かるた取りとしてだけでなく、絵合わせ遊びもできるので、小さな子どもから楽しめます。まずは知っている動物だけで遊ぶのもおすすめ。子どもの年齢や成長に合わせて遊び方を変えられるのもうれしいですね。
みんな大好き【たべものかるた あっちゃんあがつく】
著者:さいとう しのぶ
出版社:リーブル
ユーモラスな食べ物たちの表情がゆかいなかるた。細部までいきいきと描かれた食べ物たちのイラストは、小さな子どもでもわかりやすく、見ているだけでも楽しめそうです。
つい歌のように口ずさみたくなる、リズミカルな読み札の言葉で、語彙力を育むのにもぴったり。
50音だけでなく濁点や半濁点の札もあり、ボリュームもたっぷりで遊びごたえがあります。子どもも大人も自分の大好物の絵札は、誰よりも早く取りたくなってしまいますね。
小学校入学前に【五色ソーシャルスキルかるた】
販売元:TOSSオリジナル教材(東京教育技術研究所)
小学校入学時に必要なソーシャルスキルを、遊びを通して自然と身に付けられるかるたです。
学習準備やあいさつ、交通ルール、対人関係でのマナーなどの社会的なスキルは、親が口を酸っぱくして伝えても、なかなか子どもにとって習得が難しいことも。しかし、このかるたで繰り返し遊んでいるうちに、学校生活や社会生活で必要なルールやマナーが覚えられます。
世界への興味を深める第一歩【世界の国旗かるた】
出版社:学研
世界国々の国旗がそのまま絵札になったかるたです。 スポーツの世界大会やニュースなどでよく目にする国旗、特徴あるデザインの国旗が全部で48種類揃っています。
読み札には国旗の特徴、絵札の裏側には国旗の意味や首都などさまざまな情報が載っており、子どもだけでなく大人も楽しく遊びながら学べるかるたです。
国旗の一覧や世界地図付きで、世界の国々への興味関心がかきたてられますよ!
日本地図が覚えられる【リバーシブルかるた】
販売元:エンスカイ
「さめのかたちは鹿児島県」や「えびのかたちは青森県」といった具合に、各47都道府県の形に動物や乗り物などをあてはめて覚えやすくしたかるた。
裏側には、「熊野古道 梅とみかんの 和歌山県」といったように、特産品などの情報が掲載されており、子どもの成長やレベルに合わせてリバーシブルで楽しめます。
読んだり聞いたりして遊んでいるうちに、大人でもなかなか覚えにくい地図の形や場所、名前まで、いつの間にか覚えてしまえるのが魅力ですね。
考える力を自然と育む【おもしろなぞなぞかるた】
販売元:アーテック
読み札がなぞなぞの文章で、絵札に答えとなるイラストが載っている、クイズを解きながら遊ぶかるたです。
普通のかるたよりもちょっぴり頭を使う必要があるため、遊びながら考える力を育みます。読み札だけでも、なぞなぞ遊びに使えて便利。優しいテイストのイラストがかわいらしく、家族みんなで遊ぶのにぴったりです。
アプリ付き【お子さんがどんどんしゃべる英語カルタ】
販売元:ファンファンラーニング
スマホを使った、現代ならではのカルタ。専用アプリが3つの英語ヒントを読み上げ、答えがわかったら発音して絵札を取ります。
国立や公立の小学校での英語授業でも使われ、楽しく学べるため子どもたちにも大人気。専用アプリがネイティブ英語で読み上げてくれるので、楽しみながら本場の発音に耳を慣らすことができます。
読み札を使って、アプリなしで遊ぶことも可能。かるたを通して英語に親しみ、これから小学校で本格化する英語授業に備えておきたいですね。
名シーンが蘇る!【となりのトトロ 名台詞かるた】
販売元:エンスカイ
読み札を「となりのトトロ」の劇中に出てくる名台詞だけで構成したかるた。おなじみの台詞から隠れた名台詞まで出てくるので、ジブリファンならずとも盛り上がりそうですよね。
普段は絵札を取りあうのがかるたの醍醐味ですが、登場人物になりきって読み札を読むのも楽しめます。50音よりも台詞が優先されているので、すべての音の札があるわけではありません。しかし、台詞とシーンさえ知っていれば絵札を取れるので、小さな子どもでも楽しく遊べます。
変わった生物を身近に感じられる【変ないきものかるた】
販売元:アーテック
ゆかいで変わった44種類の生き物の生態を、楽しく学べるかるたです。ここ数年ブームとなっていて、図鑑やテレビ番組などで親しみを持っている子どもも多い「変ないきもの」。生き物についての解説書も付属としてついているので、さらに知識を増やせますね。
変わった生き物を身近に感じられる、かわいらしい絵も魅力的。動物園や水族館に持っていき、実際の生き物と照らし合わせてみるのも楽しいかもしれません。
耳に残っていると学んだときに定着しやすい?
聞いたときには意味がわからなくても、学校で習ったりテレビに出てきたりしたときに「これ知ってる!」「聞いたことある!」と感じられるはず。そうした経験をともなって蓄積される知識は頭と心に定着しやすく、子どもにとって大きな学びとなります。
かるた遊びで、学習の第一歩を楽しく踏み出してみませんか?