幼稚園の願書にある「家庭の教育方針」の欄は、どう書くべきか悩む項目でしょう。教育方針欄は親の人柄・考え方が表れる項目なので、書き方には注意が必要です。幼稚園側に好印象を与えつつ、親としての考えが明確に伝わる願書の書き方とはどのようなものでしょうか。
家庭での教育方針を書く欄がある理由
幼稚園が知りたいことは、
・子どもの性格
・どのような家庭環境で育てられているか
・親の性格
・園の教育方針から逸脱した教育方針ではないかどうか
これらが主なことでしょう。
願書を書く時点で、園の教育方針に賛同しているパパママがほとんどのはず。書き方のポイントは、
・子どもをどう育てていきたいか
・そのために何をしているか(していくか)
・親が謙虚な姿勢で幼稚園と協力しながら子どもを育てていく姿勢
こうした意思を伝えることです。
入園試験が必要な幼稚園・人気のある幼稚園では、入園願書は書類選考として使われています。募集定員に余裕がある幼稚園も、園の教育方針・園風に合っている親子であるかどうかを願書で判断しているケースがほとんどでしょう。
願書にある家庭の教育方針を書く欄は、「親子の人となり」を表す重要な箇所と言えます。
伝わる&好印象な例文紹介
実現するには語学力・コミュニケーション能力が必要不可欠です。その語学力・コミュニケーション能力を身につけるためには集中力・忍耐力・協調性も基礎として大切になります。
それらを踏まえると、教育方針は以下のような書き方になるでしょう。
・協調性を伸ばすために多くの人と関わらせるように心がけています。外遊び・児童館イベント等に積極的にでかけ、幅広い世代の方と交流することで、コミュニケーションをとる喜びを感じられているようです。
・子どもの成長には忍耐力と集中力が大切と考えています。二つの力を伸ばすために食器運び・ゴミ捨てのお手伝い・毎日1冊の読み聞かせを継続して行っています。
世界で活躍できる人に育てていくという漠然とした教育方針でも、どんな能力が必要かを考えることで願書に書ける内容になります。
・何事も投げ出さずにやりきることを大切にしています。毎日の犬の散歩と花の水やりを役割として与えています。
・自分のことは自分で行えるように教育しております。着替え・片付け・食器の上げ下げ等は一人でさせています。すぐに親が手伝わず見守ることで子どもの自主性を伸ばしてきました。
など日常生活の様子がわかる内容がベターです。
教育方針を書くコツ
まずはパパママで教育方針の確認と見直しを行いましょう。性格・職業・学歴等、抽象的・具体的どちらでもOKなので、子どもの将来像の希望をいくつか挙げてみます。多くても5~6つの将来像に絞ってください。
その将来像に対して、何をしているか・これからしていくかを書き出してみることで、パパママの教育方針が明文化されてくるはずです。
簡単な明文化の手順は以下の通り。
1.将来像を描く。
2.その実現に必要な能力(育てたい能力・教育方針の基)を挙げる。
3.具体的にしていること(これからしていくことでもOK)を挙げていく。
2と3をまとめ、具体的に簡潔な文章で書くことで、教育方針がまとまるのではないでしょうか。
率直・簡潔に、嘘はつかないこと
たとえば、普段は放任主義なのに「礼儀作法には厳しくしております」などと事実とかけ離れたことを書くのはNG。幼稚園側に誤解を与え、先生達の指導方法とズレが生じてしまいます。
子どもをより良い方向に育てるために、どんなことをしているか・していきたいかという点こそが、教育方針欄で本来伝えるべきことです。
伝える気持ちを大切に、率直・簡潔に書くことで幼稚園との距離も縮まることでしょう。
入園をきっかけに親子で成長
日常生活でのしつけ方・褒め方などを見直すきっかけにもなるのではないでしょうか。