海外のカードやゲーム、ちょっと難しい印象があるかもしれません。でも、ルールさえ理解してしまえば、簡単に親子で楽しめるアイテムばかり!親子で遊びながら英語の語彙やスペルを覚えられるカードやゲームを紹介します。
英語のカード&ゲームって?
海外で子ども達のために開発されたカードやボードゲーム。実は、日本でもAmazonなどで手軽に入手可能です。人気の理由は、子ども用に作られたポップなカラーのイラスト。
海外の対象年齢にはあまりこだわらず、英語を始めたばかりの子どもから、既におうち英語を取り入れている家庭まで、気軽に親子で楽しみましょう!遊び感覚で英語力もアップできる英語のカードやゲームをご紹介します。
一緒に遊ぶパパママも、「発音は気にせず堂々と使う、一緒にゲームを楽しむ」気持ちが大切です。堂々と英語を使っている姿勢は、きっと子どもにとって良いお手本になるでしょう。子どもが飽きずに楽しむためにも、ぜひ一緒に楽しんでみてくださいね!
こんな時に活用できる英語カード&ゲーム
おうち英語を進める中で、つい英検や周りとの比較に焦ってしまうこともあるのでは。親が読み書きを急ぐあまり、子どもの意欲が低下してしまうことも。そんな時に、英語カードやゲームは、英語の楽しみ方を思い出させてくれる強力な助っ人です。
特に、ゲームは自ら発言するアウトプットの場となります。理解しているのに話さない、恥ずかしがって英語から遠ざかりがち、というお悩みをお持ちの親子におすすめです!
英語はあくまでもコミュニケーションツールの一つ、という意識を持つためにも効果的なアイテムです!
1:Brain Quest
対象年齢・必要な英語レベル
ネイティブ2歳~。具体的には、アルファベットの読み方や、身近な物の単語の意味が分かるレベルから。2~3歳用、3~4歳用、4~5歳用、5~6歳用と年齢に応じたレベルが選択可能です。ただし、これはネイティブを対象とした年齢区分です。
日本人でおうち英語をされる家庭の場合は、対象年齢は関係なく、英語力に応じたレベルを選択しましょう。目安として、それぞれ以下のようなクイズが入っています。参考にしてください。全てのクイズにはイラストがついています。
3~4歳用:問題「How many eggs did the hen lay?」答え「Three.」
4~5歳用:問題「What color is the tallest building?」答え「Yellow.」
5~6歳用:問題「Cow, chicken, goat. Which one rhymes with “wow”?」答え「Cow.」
遊び方
カードは全て100枚セットが2組。全部で600問というボリューム!(2~3歳用のみ700問です。)1枚に、クイズと答えが3問ずつ書いてあります。
できるだけクイズ感覚で、隙間時間や移動時間にパッと取り組みます。1日何枚、と決めてもよいと思いますが、ノルマのようになってしまうと苦しいかもしれません。親も子も楽しめる範囲で進めたいですね。
遊びのアレンジ
親子や兄弟でクイズを出し合ったりしてみましょう。親が適度に関わると、飽きずに長く楽しめます!
「少しだけ難しい」レベルが子どもが楽しめるレベルです。答えられない問題が多いと感じた場合は、3問中2~3問答えられるページだけを選んで聞いてみましょう。
子どもも無理せず楽しめます。答えられない問題ばかりだと、やる気をなくしてしまうかもしれません。
子どもにあったカードだけを選んで質問してみても良さそうです。お勉強感覚ではなく、クイズで遊ぶような感覚が理想です。
身につく力
レベルに応じた語彙が無理なく身に付きます。また、クイズ形式なので「What letter is this?」など、ネイティブの使う自然な疑問文をパパママが読んであげられるメリットも。
パパママにとっても、ネイティブの実年齢の英語の語彙や知っておくべき知識を得る意味でも非常に有益です。食べ物や色の名前だけではなく、「携帯電話」や「はしご」、「工具の名前」なども、3~4歳の知っておくべき表現として掲載されています。パパママにとっても、身の回りの物の名前を英語で知る絶好のチャンスと言えそうです。
2:Pop for sight words
ポップコーンのBOXのような形の箱の中に、単語が書かれたカードがたくさん入っています。BOXの中を見ないようにして一人ずつ順番にカードを引いていくゲーム。2~4人くらいで遊ぶと楽しめます。
対象年齢・必要な英語レベル
一人で英単語を読み始めるレベルから。読めない単語ばかりだと、子どもが飽きてしまうので、ゲームを始める前に、読めそうな単語カードだけに絞ってもOK。難しすぎず、簡単すぎない単語レベルの選定が大切です。
遊び方
ゲームのルールはとてもシンプル。
②カードに書かれた単語を読む
③読めたらカードをもらう
④途中でPOPカードを引いたら、手持ちのカード全部BOXへ戻す
⑤最後に手持ちのカードを一番多く持っていた人が勝ち
遊びのアレンジ
紙やノートに書かれた英単語を読ませるだけでは味気がないもの。このゲームを参考に、子どもが読みを挑戦中の英単語をカードに書いてみましょう。
カードの形を工夫して、キャンディや目玉焼き、魚などにしてみると盛り上がります。目玉焼きならフライ返しで取ったり、魚なら魚釣りにしてみたりと、色々な遊びのアレンジができそうです。
ちょっとの工夫で、まるで英語教室のような遊びが、家でも簡単にできちゃいますよ。
身につく力
英単語を一人で読む力、自分で読んでみたいと思うやる気が育ちます。
3:Flash Cards
表側が「写真+スペル」裏側が「スペル」のみになっているフラッシュカードです。イラストではなく写真なのも、幼児にとって分かりやすいポイントです。名詞が2種類、動詞が1種類と同じシリーズが販売されています。
対象年齢・必要な英語レベル
対象年齢は6歳以上となっています。写真と写真の名前を覚えたり、カードを元にパパママがお話をするだけなら、2歳頃の幼児から活躍します。
遊び方
2歳~英語初心者:親がスペルを読んであげて、写真を見ながら物の名前を覚える。
6歳~英語中級者:カードの裏面(スペルのみ)だけを見て、スペルが読めるかどうか確認する。
ただ単語を覚えさせようとするよりも、写真についてコメントしたり、話し合ったりするとお勉強感覚ではなくなります。まるで親子で絵本を読むするような感覚で楽しんでみましょう。
1日に全てフラッシュさせるやり方、5枚、10枚と少ない枚数だけ選んで少しずつ覚えていくやり方などがあります。子どもによって遊び方の好みがありますので、子どもと話し合いながら楽しめる方法を見つけましょう!
遊びのアレンジ
カードを床に広げ、「Where is a butterfly?」と親が子どもに探させるカルタ遊びも楽しめます。英語が少し読めるようになってきた子どもなら、裏面の英単語だけのカードを広げても楽しめそうです。「Where is ○○?」と聞いたら、子どもが探し当てた時に「This one!」とパパママも一緒に言ってあげましょう!
また、カードで覚えた単語は生活の中で積極的に取り入れます。
「Look at ○○!」
「I find a ○○!」
など、パパママから自然と単語を使ってみると、子どもも抵抗なく使えると思います。
身につく力
写真から英語をイメージする想像力や、英単語のリーディング力が身に付きます。特に幼い子どもは、和訳ではなく「イメージ」で使うシーンを想像しながら覚えてしまいます。子どもの吸収力には目を見張るものがあります!
4:Junior SCRABBLE
アメリカのボードゲームSCRABBLEの子ども版。表面には既にいくつか英単語が書かれていて、ゲームを進めながら自分のカードの中から選んだアルファベットを並べます。
裏面はマス目だけが並び、自分たちで自由に英単語を作っていくことができます。表、裏、どちらかを選んでゲームを始めます。裏面は、大人同士でも充分楽しめるゲームです。
対象年齢・必要な英語レベル
ネイティブ5歳以上。アルファベットが全て読めれば、アルファベットを並べるだけの表面は充分楽しめるでしょう。2~4人の複数人で遊びます。フォニックスで3語以上の単語を読めるようになった子どもなら、少しレベルアップした裏面にもチャレンジできそうです。
遊び方
②自分のコマを決める
③一人ずつ順番に自分のカードの中から2枚ずつ選んでボードの上に並べる
④単語を1つ完成させたらコマを1つ前進させる
⑤全員のカードがなくなったときに、一番前進している人が勝ち
遊びのアレンジ
何も書かれていない裏面を使うと、自分たちで単語を作ることが出来ます。簡単な単語でも良いので、知っている単語をどんどん作ってみましょう。大人が教えてあげたり、少しハンデをつけて、子どもが楽しめるペースを見守ってあげてくださいね。
大人は5文字以上の単語、子どもは3文字までとルールを決めても良いですね。大人でも意外とスペルを忘れているもので、頭を使う場面も多そうです。
身につく力
学んだフォニックスを元に、単語を読んだりスペルを想像する力。ライティングを本格的に始める前の基礎作りにもなります。ゲーム感覚でスペルや単語力を強化できる、嬉しいアイテムです。
5:3 Letter Words Cards
3 Letter Words Cardsは、文字の英単語を作るカードで、フォニックスの定着に役に立ちます。フォニックスを導入し始めたお子さんにとても良い教材です。3枚1セットになっていて、正しく組み合わせると絵とスペルが完成します。
対象年齢・必要な英語レベル
アルファベットが全て理解でき、フォニックスを少しでも導入していることが理想。絵を合わせるだけなら、3歳頃から楽しめそうです。その場合、単語はパパママが読んであげましょう。
遊び方
全てのカードをバラバラにし、3枚の組み合わせを見つけましょう!子どもは、初めは絵をヒントに組み合わせを見つけると思います。
そこで、パパママから何の単語かを聞いてみたり、フォニックスの音を口に出して言ってみましょう。「フォニックスの音を組み合わせると単語が読める」ことを子ども自身に感じてもらうことが大切です。
遊びのアレンジ
家の中のあちこちにカードを隠します。探し当てたカードを合わせて単語を作ろう!という遊び。お友達や兄弟など、複数人でやっても盛り上がりますよ!まるで英語教室のようですね。
身につく力
フォニックスから英単語を作り、読む力が育まれます。CATやDOGなど、全て3文字の単語なので、フォニックスを導入し始めた子どもにはぴったりの教材です。
遊びながら英語が上達!コスパの良い英語教材
いかがでしょうか?海外のゲームといっても、日本でも簡単に手に入るものばかり。ぜひ、おうち遊びに気軽に取り入れたいですね。また、デジタルゲームと違い、紙のゲームは家族団らんの場としても優れたアイテムです。親子や兄弟のおうち時間に、取り入れてみて下さいね。