2017年01月25日 公開

今も昔も変わらず夢中になれるかわいい玩具、独楽(コマ)!

形を変えながらも、独楽(コマ)は国籍や年齢を問わず、多くの人々を魅了してきました。誰しも一度は思うように独楽を回せず、悔しい経験があるのではないでしょうか?ここでは、パパママからお子さまへ伝えて欲しい、独楽の魅力について改めてご紹介します。

形を変えながらも、独楽(コマ)は国籍や年齢を問わず、多くの人々を魅了してきました。誰しも一度は思うように独楽を回せず、悔しい経験があるのではないでしょうか?ここでは、パパママからお子さまへ伝えて欲しい、独楽の魅力について改めてご紹介します。

回り続ける不思議な玩具、コマ(独楽)とは?

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コマ(独楽)は、古くは「こまつぶり」「つむぐり」とよばれていました。また、高麗(こま)から伝来したので、このようによばれるようになったともいわれています。

 コマの歴史をたどると、古代ギリシャ・ローマ時代にまでさかのぼります。古代エジプトの木や石で作った手回しコマが、最古のコマだとされています。

 日本にも、奈良時代から「つむぐり」という木の実のコマがありました。平安末期から庶民の間にもひろがりましたが、盛んに遊ばれるようになったのは、江戸時代からです。全国各地に、様々な特色のあるコマが受け継がれています。

コマの歴史って古いんですね。日本を含め、世界各国にて木の実や種を使ったコマの存在が確認されていることから、古代の人々が落ちてくる木の実の動きなどを見てヒントを得て作りはじめたのがきっかけなのかもしれません。

どういう仕組み?コマはなぜ回るのか

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コマはなぜ回り続けることができるのでしょうか?この世界には、外的な要因がない限り、動くものは動き続け、止まるものは止まり続ける、いわゆる慣性の法則が働いていますが、コマはこの法則に基づいて回り続けています。
回しはじめの斜めになっているコマには、その回転軸を変えようとする力が働くと、その力に対して直角方向に軸が動く(ジャイロ効果)という効果が働きます。
重力や摩擦力などによって、軸を中心に回転しようとする力が発生するわけです。それらの力のおかげで最終的にコマは安定し、回転し続けます。
そして接触面や空気との摩擦によって速度が減り続け、最終的にジャイロ効果が外的な要因に負けて倒れてしまうのです。

ジャイロ効果は自転車から人工衛星まで様々なものを安定する仕組みに通じています。コマをながく回そうと試行錯誤することがSTEM教育になるかもしれませんね。

☆miniサイエンスショー☆ 体が動く!?ジャイロ効果!

日本とは異なる、世界のコマ遊び

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前述したように、独楽は日本独自の文化ではなく紀元前から世界のいたるところで使われていた記録が残っています。
形はもちろんのこと、回し方にもいろいろなスタイルがあり、日本では一般的に糸を巻きつけて投げて回す「投げゴマ」を連想しがちですが、その他にも指先でひねって回す「ひねりゴマ」、両手で軸を挟んでもみ合わせることで回す「もみゴマ」、巻きつけた糸を引く力だけで回す「糸引きゴマ」や、鞭でコマをたたくことで回し続ける「叩きゴマ」などがあります。

コマ遊びがなぜ知育に効果的なのか

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メンコやヨーヨーなどと同様に、コマは昨今のゲーム機に比べてはるかに感覚的な要素が強い玩具です。上手く回せるようになるまでは練習が必要ですし、上手く回せるようになったら、さらに難しい上級の技も存在しており、手先の使い方がどんどんと上手くなっていくでしょう。
そういった感覚的な発達に貢献するだけでなく、競技性、芸術性、物理的要素といったポイントに触れるうえで素晴らしい力を発揮します。素朴で古典的な見た目に多くの魅力が詰まっているからこそ、今でも多くの人を惹きつけているのでしょう。

世代を超えて、親子でコマ遊びをしよう!

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コマには、その回り続ける姿から「お金が回って縁起が良い」という意味合いが込められていたり、軸が貫いていることから「芯が通っている」などという観点から、正月によく遊ばれる縁起ものです。
そして素晴らしい点は何といっても、何世代にもわたって遊ばれてきたことです。もしかするとパパやママに限らず、おじいちゃんおばあちゃんまで一緒になって遊ぶことができるかもしれません。
3世代にわたってあそぶことのできるコミュニケーションツ-ルとしての役割まで果たしてくれる玩具です。

地球と共に永劫のときを回り続ける

すでに2千年以上にわたって続いているコマの文化には、それだけコマに人類を魅了し続けるだけの力があるからだと考えられます。深みと広がりのある世界ですから、パパやママの方がはまってしまうかもしれませんね。

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター