大掃除やおせち料理の準備が整い、ほっとひと段落。年末年始からお正月は、子どもたちにとって楽しい行事が目白押しですね。そんな家族での団らんのとき、年末から読みたい、お正月をテーマにした絵本を4冊選りすぐってご紹介します。
お正月のなぜ?がいっぱい『あけましておめでとう』
著者 :中川ひろたか(文)/村上康成(絵)
出版社 :童心社
一年のはじまりであるお正月には、「あけましておめでとう」を言って、神社に初詣にでかけます。そして今年一年がまた良い年になるようにとお願いをします。
正月飾りを飾って、お雑煮やおせち料理に舌鼓をうてば、次に待っているのは嬉しいお年玉です。
日本伝統の「お正月」の行事や風習について、いろいろな「なぜ?」や「どうして?」の答えが、ギュッと凝縮されている一冊。
子どもたちが「文化や伝統」に親しむのに良いきっかけになる絵本です。
伝統のお正月!『もうすぐおしょうがつ』
著者 :西村繁男(作)
出版社 :福音館書店
ある家族が冬休みにおじいちゃんとおばあちゃんの家に行き、家族みんなでお手伝いをしながら新年を迎えるお話です。
まずは、大人にまじって大掃除のお手伝いからはじまります。ガラスを拭いて障子を貼って、大忙しの家族。翌日にはおじさん夫婦といとこも合流。みんなで賑やかにお餅つきを楽しみます。市場に買い物にいったり、しめ飾りを飾ったり年越しそばを食べたり。
古き良き時代から続く、日本の家庭の伝統的なお正月の姿が、ある家族を通して楽しく描かれています。
懐かしいきもちで思わず感慨にひたるパパママも多いのでは?
登場人物は皆動物たちで、主人公の家族は犬の姿で描かれているので、小さなお子さまも親しみやすい一冊です。
家族の様子に心温まる『おしょうがつおめでとうはじまりの日!』
著者 :ますだゆうこ(作)/たちもとみちこ(絵)
出版社 :文溪堂
年末も押し迫った大晦日の夜。どこかへ出かけていくお父さん、お母さん、あまねちゃんに気づく猫のみ~み。いつもと違う家族の様子に興味を惹かれて、こっそり後をつけていきますが……。
温かみのある楽しい文章と、独特の美しいイラストが、年末年始の賑やかな家族の様子を描き出しています。
門松ってどうして玄関の前にたてるの?
お年玉はどうしてもらえるの?
お正月のいろいろな疑問へ答えてくれる、お役立ちの豆知識付。
絵本の本文は全部ひらがなの文章で、豆知識も全部ルビがふってありますので、小さなお子さまから小学生中学年くらいのお子さままで楽しめる、お正月を学ぶには最適の一冊です。
お正月がいっぱい!『おしょうがつさん』
著者 :谷川俊太郎(文)/大橋歩(絵)
出版社 :福音館書店
お正月と言えば思い浮かぶのは、門松やしめ飾り、鏡餅。楽しい遊びの凧揚げに、子どもたちの待ちに待ったお年玉。
日本のお正月のいろいろな物が、独特のリズム感あふれる文章と鮮やかな美しいイラストで描かれています。
右ページにイラスト、左ページに言葉と文章という見開きのページ構成になっていて迫力満点!
まだ字の読めない年齢のお子さまでも、鮮やかなイラストが楽しくお正月の雰囲気を伝えてくれますよ。
日本伝統のお正月を、絵本で楽しく学びましょう!
十二支のお話や、その年の干支の動物が主役の絵本を読んであげるのもおすすめですよ。
絵本のあとは、かるた遊びや福笑いなどお正月の遊びで盛り上がるのもいいですね。楽しいお正月をお過ごしください。