「七福神」とは名前の通り、人々に幸福をもたらすと言われている7人の神様のことですが、宝船にのった姿は誰もが一度ならず目にしているのではないでしょうか?今回は今の時期に子どもと読みたい、おめでたい「七福神」をテーマにした絵本を4冊ご紹介します。
七福神のことが分かる絵本『どんぶらどんぶら七福神』
著者 :みき つきみ(文)/柳原良平(画)
出版社 :こぐま社
どんぶらどんぶらと波をかきわけて、やってきた宝船に乗っているのは、人々に福をもたらすと言われている7人の神さま、七福神。
誰もがイメージする七福神の様子が、みき つきみさんの明るい色彩の楽しいイラストと、テンポの良い数え歌で描かれています。
七福神の名前や姿、それぞれの神様が持っている「ご利益をもたらすアイテム」はにどんなものがあるか、七福神について楽しく学ぶことができる絵本。
お正月を迎えるこの時期に、子どもに読み聞かせたい一冊です。
お正月のことが分かる『七ふくじんとおしょうがつ 』
著者 :山末やすえ(作)/伊東美貴(絵)
出版社 :教育画劇
お正月に、お年玉で買った凧あげをしていたら、七福神がやってきた!
古くから伝えられてきた、日本の伝統的なお正月。
年賀状で新年のご挨拶、初詣、楽しい凧あげやカルタ遊びといった、お正月のさまざまなことがらの由来を、物語を通して楽しく学べる絵本です。
お正月の行事も簡略化されつつある現代。子どもにも、本来のお正月の姿を伝えていきたいものですね。
運が開けることがらがいっぱい!『開運えほん』
著者 :かんべ あやこ(作)
出版社 :あかね書房
大晦日の日。年越しそばを食べていた主人公の女の子「はなちゃん」のところに、本物の年神様がやってきたから、さあ大変!
開運の夢を見ようと、枕の下に七福神の絵を敷いて眠ったはなちゃんでしたが、夢に出てくるのは、人食い鬼やろくろ首、貧乏神といった、開運には程遠い面々。
果たして、はなちゃんに、開運は訪れるのでししょうか?
おせち料理の「黒豆」には、「まめで元気に」、「羽根つき遊び」には、「厄を跳ね飛ばす」という開運の願いが込められています。
主人公・はなちゃんの、ドキドキワクワクの体験を通して、日本の正月のさまざまなことがらの由来や意味を、楽しく学ぶことができる、お正月にはぴったりな一冊。
絵本を読んで、家族みんなで開運探しをしてみませんか?
『だるまちゃんとだいこくちゃん』
著者 :加古里子(作・絵)
出版社 :福音館書店
「だいこくちゃん」の所へ遊びに行った、主人公の「だるまちゃん」は、だいこくちゃんが持っている便利で不思議なおもちゃ、「うちでのこつち」が欲しくてたまりません。そこでだるまちゃんは、自分で「うちでのこづち」作りにチャレンジすることに。
果たして、だるまちゃんは、「うちでのこづち」を無事完成することができるのでしょうか?
1967年から続く、人気の「だるまちゃんシリーズ」の第5作目の今作は、七福神の7人の神様のうちのひとり、「大黒様」がだるまちゃんのお友だちとして登場。
大黒様が持っているご利益アイテム「うちでのごづち」をめぐるストーリーになっています。
日本の伝統文化をモチーフにした、楽しい創作絵本。
創意工夫をして、物を作り上げる喜びも学べる一冊です。
七福神をテーマにした絵本で日本の伝統文化を知ろう
なんとなく雰囲気は知っていても、詳しいことは意外と知らないものです。この機会に、七福神をテーマにしや絵本を読んで、七福神をはじめとする日本のお正月に関連したことがらの由来や意味を、親子で楽しく学んでみてはいかがでしょうか。