自然と触れ合うためにうってつけのレジャーといえば、キャンプ。子ども連れでキャンプに挑戦してみたいけれど、大変かも、と迷っている人もいるのでは?オーストラリアで何度も家族キャンプを楽しんできた筆者が、実体験をふまえて「子連れキャンプ」のコツと魅力を紹介します。
子連れでキャンプ体験、初心者でも大丈夫?
筆者の住むオーストラリアでは、キャンプはファミリーに大変人気のレジャーです。筆者自身、年に2~3回は家族でキャンプに行きますが、子どもたちはとても喜びます。
この記事では、はじめて子どもと一緒にキャンプに行ってみたい方へ、筆者の実体験を交えた「子連れキャンプの楽しみ方」を紹介します。
キャンプ場を選ぶ際のポイントは?
キャンプに慣れていない方、子ども連れの場合は、温水シャワー、水洗トイレ完備の場所がおすすめです。「家族連れにおすすめ」などの記載があるキャンプ場なら、安心ですね。
子連れキャンプは荷物が多くなりがち。テントのすぐ近くまで、車が入れるようになっている施設が便利です。
キャンプ場に到着してからは、荷物を降ろしたり、テントを立てたり、と、セッティングに意外と時間がかかるものです。わが家がはじめてキャンプをしたときは、テント設営に1時間かかりました。
現地に早めに到着できるよう、慣れないうちはあまり遠くない場所を選ぶとよいでしょう。
持ち物の準備は?
ティッシュ、ペーパータオルは、お皿やテーブルを拭くときに大活躍。ビニール袋はゴミや持ち物の整理に使えます。たっぷり持っていきましょう。
ランタンに加えて、ヘッドライトもぜひ持参を。夜の屋外は想像以上に暗く、作業しづらいです。子どものお世話をするとき、カバンの中の探し物をするとき、ヘッドライトは大活躍。パパもママもひとつずつ用意しましょう。お子さまにも付けてあげると、探検家気分が盛り上がって喜びますよ。
また、電池や充電式で、スイッチひとつで点灯するナイトライトは、子連れ家族の必需品です。夜のテントの中は真っ暗。夜中に子どものお世話をするとき、サッと灯りが付くととても便利です。
キャンプ場の天気予報はもちろん、夜間の気温もチェックして、衣服を準備しましょう。
さあ、後はキャンプ場に行くだけ!
現地ではどうやって楽しむ?
周辺の観光施設を訪れたり、アクティビティを計画するのも楽しいですが、実は「キャンプそのものがお楽しみ」なのです!
テントを立てるのも、寝袋を広げるのも、子どもにとってはそれだけでワクワクすること。興味津々で手伝ってくれるでしょう。準備が整ったら、新鮮な空気を味わいながら、ゆっくりリラックスする時間です。
トイレは?シャワーは?調理場は?と場所を確認したり、あたりを歩き回っているだけでも、あっという間に時間は過ぎていきます。自然の中ならではの、野鳥や昆虫、草花を見付ける楽しみもあります。
ただし、施設内であっても、お子さまの安全には必ず気を配ってあげてください。
子連れならでは?こんなことも……
しかし、子連れキャンプの場合、夕方はただでさえ忙しい時間。子どもとキャンプを楽しむことに重点を置くなら、食事は思い切って手を抜いてしまうのも手です。
たとえば、「ソーセージと野菜1~2品を焼くだけ+ロールパン」など。インスタントのカップスープやラーメン、シリアル、レトルトなども上手に利用しましょう。
筆者も、最初の頃は食材をたくさん準備して料理していました。が、とても慌ただしくなってしまい、食事がおわるとクタクタに……。
最近では、キャンプだからと割り切って、できるだけ調理をしないメニューを工夫しています。
家に帰ってからバランスの取れた食事をすることにして、キャンプではパパもママもリラックスして過ごしましょう。
最後に
生活の舞台が大自然の中に移るだけで、寝ることも食べることも「特別な楽しい体験」に変わるのが、キャンプの面白さだな、と筆者は感じています。
またキャンプは、そうした日常のことを、家族で協力し合いながらやる、よい機会にもなります。みんなで荷物を運び、寝る場所を準備し、片付けをする……。子ども自身が身の回りのことに関心を持つ、よいきっかけになるでしょう。
ぜひとも、お子さまと一緒にキャンプに出かけてみてくださいね。