2020年のコロナ禍以降、子どもにオンラインの習い事を受けさせる家庭は増加傾向にあります。
「感染リスクをできるだけ減らすため、すべての習い事をオンラインに切り替えた。」
「飛沫が飛びやすい運動系の習い事だけオンラインに切り替えた。」
「学習効果を上げたいので、通いの授業に加えてオンラインレッスンも始めた。」
など各家庭の事情によって、オンラインの取り入れ方はさまざま。
オンラインの習い事はインターネットを使って、パソコン・タブレット・スマートフォンで授業を受けます。デバイスに難しい設定は不要。ビデオ会議ツール「Zoom」・「Skype」や専用アプリがあれば、非対面・非接触でマンツーマンもしくは少人数制のレッスンが受けられます。
オンラインレッスンで人気の習い事は、英語・ダンス(ヒップホップやチアーなど)・お絵かき(アート系)・プログラミングのようです。ママパパからの人気が高いのは英語、プログラミング。子どもから人気が高いのはダンス・お絵かきです。
すぐに習える!オンライン習い事の受講方法
準備するものは3つだけ。
1.パソコン・タブレット(スマートフォンは画面が小さいのでおすすめしません。英語の発音・ダンスの動きなどの確認が見づらいです。)
2.インターネット回線
3.料金(月謝)の支払い手段
あとはスクールから指定された通信アプリ・ツールをダウンロードすれば、すぐに受講可能です。(ママパパがリモートワークで使う会議ツールZoom・Skype、LINEなどやスクール専用アプリ)
オンラインの習い事は通信環境さえあれば、いつでもどこでもレッスンが受けられます。テキストやウェアなどの教材を持ち運ばなくても良いので、小さなお子さまの場合は「習い事の選択肢」が広がるかもしれません。
オンライン習い事のメリット
子どもに習い事をさせる時に気になるのは「費用・通学時間・先生の質・子どもとの相性」ではないでしょうか。オンラインの習い事なら、この4点すべてにおいて満足のいく教室が見つけることが可能です。
子どもにも親にもメリットがたくさんあるオンラインスクール。定番化しつつある今、「通うレッスン」に比べても、種類・学習内容ともに遜色ないものになってきています。
近くに教室がない習い事にも通える
子ども、特に未就学児に習い事をさせる場合に、外せない条件として「自宅から通いやすい」ことが挙げられます。送迎時間に時間がかかることは親子ともに負担。子どもがやりたがっている習い事でも通学時間に30分以上かかる場合、あきらめるご家庭が多いかと思います。
オンラインなら全国どこの教室でも受講できます。また時差の少ない国なら海外から授業を受けることもできます。オンライン英会話教室では時差の少ないフィリピンと接続して、フィリピン人講師からレッスンを受けるスクールも多いです。
「どこに教室があるか」で選ぶのではなく、純粋に「何を習いたいか」で選べるのが良いですね。
料金がリーズナブル
英会話・ピアノ・習字・ダンス・・・どの習い事もオンラインで習う場合、通うレッスンに比べて料金がかなりリーズナブルです。その理由は「教室運営費」が通う習い事に比べてかからないから。
テナント料・スタジオ利用料・光熱費・教材費などが抑えられることで受講費がかなり割安になります。中でも教材費はかなりのコストダウンになっています。教材を受講者側で選べることが多いからです。
通いのダンス・体操などはスクール指定のウェアを購入することが多いですが、オンラインスクールは運動しやすい服装であればOKなスクールも多いです。
上図は一般的な英会話教室のオンラインと通いで比較したもの。英会話教室以外の学習塾・習字・ダンス・お絵かき教室などもオンラインで習う場合は、3割~6割程度受講料が割安になります。浮いたお金で新しい習い事を始めることもできますね。
通塾時間がない
オンラインなので当然「通塾時間0分」。自宅が習い事の教室になるので、授業開始までに教材・着替えなどの準備をしておけば良いのでスケジュール管理もラクチンです。
未就学児の習い事は授業開始までに「通塾時間+準備時間30分」は欲しいところ。通う時間が長いほど、親子ともに集中力を保つのが難しくなります。子どものやる気を盛り上げた状態でレッスンに持ち込めるのは嬉しいですね。
親が頑張りを見ることができる
子どもの年齢が低いほど、「親から褒められる」ことで自己肯定感と学習意欲が高まります。また遊びや学習を行う時に親が側にいることで安心して集中できます。
幼児教室のように親子で通う習い事を除いて、たいていの習い事は親の付き添いはありません。オンラインの習い事なら「子どもの頑張りをリアルタイムで見る」ことができます。学習塾・英会話教室・習字教室・ダンススクール・・・いろいろな習い事を子どもがリラックスできる環境で受けられます。
乳児期(2歳前後まで)には親への愛着 (心の絆)がほぼ形成され、それが安心して学べる対人的環境の基礎になる。幼児期(2歳前後以降)にはその愛着を確かなものにする とともに、愛着が周囲の人に広がることが大事である。親は子どもに温かく接し、子どもが親からしっかり受容されていると感じられ るようにしたい。さらに、親が仲良くしている人(祖父母や幼稚園の先生など)には連鎖的に愛着が形成されるため、親は子どもに関わる大人を中心に良好な関係を形成する必要 がある。そうできれば、子どもは周囲の大人に愛着(ないしは愛着よりは弱い信頼感)を形成し、安心して学べる環境はさらに大きく確固としたものになる
引用:櫻井茂男「幼児期および児童期における学習意欲の形成」日本教材文化研究財団研究紀要 (41),62, 2011
感染の心配がない
先生・さまざまな地域から通う生徒・通塾時の交通機関など、多くの人と関わる習い事には感染リスクがあります。ヒップホップ・チアー・ヨガ・体操等の運動系習い事は飛沫が飛びやすいこともあり、習うことを躊躇するママパパもいるかと思います。
オンラインなら運動系・学習系・アート系すべての習い事の感染リスクを最小限に抑えることができます。パンデミック以降、子ども達の生活も制限が増えストレスを感じています。習い事をオンラインですることで行動・コミュニケーションの制限を減らせます。
先生に質問がしやすい
先生とのコミュニケーションとりやすく、わからないことをその場で聞けます。オンラインレッスンの多くはマンツーマンか少人数制です。5人以上のレッスンであっても一人一人の意見を聞いてもらえます。どうしても意見が言えない、みんなの前では言いにくい場合は「チャット形式」で文字で送ることも可能。
他の子の前で発表するのが苦手な子でも、自分のペースで意見が言えます。通いの英会話教室やダンスクールは先生一人につき5~10名のグループレッスンも多く、内気な子はコミュニケーションの機会が限られてしまうことも。
オンラインレッスンで人前で話すことに慣れることで、コミュニケーション能力・プレゼンテーション能力・論理的思考力が育まれます。
コミュニケーション能力は就職活動時に重要視されます。子どものうちから「自分の意見を言う」、「他人の意見を聞き、感想を言う」ことに慣れておきたいですね。
マスク
通常習い事では先生・生徒ともにマスク着用が必須。英語の発音・歌唱・演技などの指導の時は、距離をとってマスクを外すこともあるようです。
習い事によっては必要に応じてマスクを着脱する必要があります。また幼児の場合はマスク着用自体が難しいことも。オンラインの習い事ならマスクは不要。マスクがないことで、習い事により集中して取り組めます。
■コミュニケーションが取りやすい
先生と生徒・生徒同士の表情が見えやすく、コミュニケーションが取りやすいです。
■息苦しさなし、酸素欠乏症の心配がない。
運動系の習い事も飛沫を気にせず思いっ切り動けます。ヒップホップ・体操など心拍数が上がる習い事も、酸素欠乏症の心配なく楽しめます。
オンラインのデメリットは?
周囲の整頓が必要
机・部屋が散らかっていると雑然と見えるだけではなく、教材が取りづらい、作業がしづらいことで学習効率が下がります。カメラで映る範囲は整理整頓しておきましょう。
マンツーマンではなく複数人でのレッスンの場合、先生以外の人にも部屋の様子が見られます。気になるようであれば個人情報がわかる賞状・習字作品などは写らないようにします。習い事によってはバーチャル背景を設定してもOK。
毎回授業が始まる前にはカメラテストを行うことをおすすめします。部屋の明るさ・座り位置・立ち位置を確認し、先生からはっきり様子がわかるように調整しておきます。
通信環境によって授業が受けづらいことがある。
通信障害・メンテナンスの発生によって、インターネットがつながらなくなる、つながっても映像・音声が途切れがちになります。
その場合、いったん退出して入り直す、デバイスを再起動するなどして改善するか試します。改善の見込みがなければ、速やかにスクールに連絡します。ほとんどの場合、振替レッスン対応または録画ビデオレッスンなどで同じ内容が学習できます。
運動系・アート系の習い事もできる!
オンラインの習い事の定番と言えば、英語教室・学習塾などの「学習系習い事」を思い浮かべるママパパが多いかもしれません。オンライン授業は先生・生徒のコミュニケーションが取りやすく、個別指導がしやすいので効果的な学習ができると言えるでしょう。
一方、運動系・アート系の習い事は、通う「対面授業」の方が「きめ細かい指導が受けられて、上達が早い」イメージがあります。オンライン授業でも対面授業のようなきめ細かい指導は可能です。ダンス・ヨガならばポーズ・フォームを、アップとルーズ(近と遠)で指導が受けられます。
自分自身も常にカメラに写っているので、自分の姿勢を客観的に見られるようになります。習字であれば「留めの角度と字形のバランス」、お絵かきであれば「筆使いとキャンバスに対するバランス」を対面授業と同じように先生の実技・講義で学べます。
定番から話題のアノ習い事まで「おすすめオンライン習い事8選」
学習塾・英会話教室・プログラミング教室など学力アップに関わる習い事はママパパからの人気が高いです。既に通いで習っているご家庭も多いので、オンラインへの切り替えが多い習い事でもあります。
ヒップホップ・チアー・バレエなどのダンスは、子ども人気が高い習い事です。感染対策をしながら対面授業で習っているご家庭も多いかと思います。ダンス系のオンラインスクールは通いに比べて割安感があり、「お試し」で気軽に始めやすいことから人気急上昇中。
一般的なもの、習いづらそうだが実は効率が良いもの、習ったら自慢できそうな変わり種まで「おすすめオンライン習い事8選」をご紹介いたします。
習字
「字は人を表す」と言われるように、字の書き方はその人の印象を左右します。美しい文字を書く人は賢い・誠実・育ちが良い・・・など良いイメージを持たれますよね。字が上手いことで得することはあっても、損することはありません。パソコン・スマートフォンが普及した現代でも習字を習う子どもが多い理由は「社会的価値が高まる」、「知育効果が高い」ことが挙げられます。毛筆・硬筆ともに巧緻性と集中力が高まることで、脳が活性化します。
習い方
通いの教室同様、事前に送信(送付)されたお手本を使って、カメラに映る先生の筆使い・鉛筆使いから、「とめ」「はね」「はらい」の技法と字形を学びます。オンラインの良い点は筆の動かし方と字形の整え方がわかりやすいことです。
先生の手元だけではなく、半紙や用紙全体を見下ろすことも可能なので「書き方のイメージトレーニング」がその場でできます。
書いた文字はその場で添削してもらえて、直接アドバイスが受けられます。「もう少し斜めに筆を入れたほうが良い。」「縦線は下方向に下ろした方が字がきれいに見える。」など具体的なアドバイスを口頭・実技で伝えてもらえます。対面授業と変わらないクォリティの指導がマンツーマン・少人数(3名~5名程度)で受けられます。
ダンス
リズム感・運動能力を高めるダンス。全身運動なので心肺機能・筋力・免疫力アップにつながります。「子どもが習いたい」習い事ランキング常連でもあります。
どちらかと言うと「運動が得意でコミュニケーション能力も高い子」が通うイメージのあるダンス教室。子どもに習わせたいけれど、
「運動全般が苦手。ダンスをやりたがっているけれど他の子についていけるか心配。」
「ダンスを習わせてみたいけれど、うちの子は恥ずかしがり屋だから。」
などの理由で躊躇するママパパもいるのではないでしょうか。
オンラインで習えば他の子の目を気にせず、自分のペースでダンスに集中することが可能です。「先生にダンスを見せる」、自分の意見を伝える」ことの繰り返しで、表現力・コミュニケーション能力が鍛えられ「人前に出る度胸」もついてきます。
習い方
マンツーマン・少人数レッスン・グループレッスン(定員20名までなど)があります。
「先生の動きを見ながら、生徒たちが踊る」、「先生の動きを見てから、その後すぐに生徒たちが同じように踊る」などダンスの種類・生徒のレベルに合わせて少しずつ動きを体に覚えこませます。
オンライン上ですと全身の動きが先生からも自分からも見えやすいです。グループレッスンであっても先生は腕の上げ方・体のそらし方・ターンのタイミング等一人一人確認し、指導することができます。
子どもの向上心・達成感を育むために、数カ月おきにオンライン上で発表会・習熟度テストを行うスクールが多いです。
お絵かき
巧緻性・集中力・表現力・創造力・想像力・・・たくさんの知育効果のあるお絵かき。プロから習うことで画力がアップし、絵を描くことが楽しくなります。クレヨン・色鉛筆・絵具を使ったお絵かき、デッサンから始める本格的な絵画教室、イラストマンガの描き方教室などさまざまなジャンルのお絵かき教室があります。
習い方
少人数レッスンのスクールが多いです。多くても10人以下。
指定された画材または、好きな画材(クレヨン・絵具・色鉛筆・水彩絵の具)を準備します。画材は生徒側が購入しておくスクールが多いです。工作要素のある作品の場合はキットがスクールから送付されることも。
先生のお手本または描いている様子をオンラインで共有。対象物の形の捉え方・鉛筆の力の入れ具合・色の重ね方などが目で見て理解できます。言葉での説明と声がけでデッサン力を育みます。小さな子にもわかりやすいように先生が目を合わせながら、ゆっくり教えてくれます。
時間内に仕上げたところまで先生がチェック、指導します。定期的に課題が出されて、完成した課題をスクールに郵送する場合もあります。その場合は、作品の評価・コメントが後日作品と共に返送されます。
英語
英会話は「習わせたいオンラインの習い事ランキング」の3位以内入ることが多いです。国際共通語でもあり、小学校でも必修科目の英語。幼児期から学ばせるご家庭が増えています。少人数制・マンツーマンレッスンのスクールが多いです。
通いのスクールでは高額になりがちなマンツーマンレッスンが格安で受けられます。英語力はもちろん、コミュニケーション能力が確実に鍛えられます。とにかく先生が明るくて表情豊かです。言葉だけではなく、顔の表情・身振り手振りを使った自己表現方法が学べます。
習い方
事前に送付されたテキストやオンライン画面の黒板スペースなどを使って授業行います。多くのスクールの場合、挨拶と短い質疑応答からスタートします。例えば「How is the weather where you are?」「It’s sunny !」のようなやり取りの後、オンラインの黒板画面に「Ask the teacher the same question (先生に同じ質問をしてください。)」のように日本語訳のある英語分が表示されます。それを見て生徒は先生に質問をし返します。
その後はその日の学習テーマに沿って学んでいきます。「好きな食べ物」「やったことのあるスポーツ」など子どもにとって身近な話題で会話をします。以下一例です。
先生:What foods do you like ?(どんな食べ物が好き?)
生徒:I like curry .(カレーが好きです。)
先生:Please tell me why you like curry. (なぜカレーが好きなのですか?)
生徒:Because it’s spicy but delicious. (辛いけれどおいしいからです。)
単純な質疑応答で終わらぬよう、先生が話題を広げてくれます。子どもが質問の意味や回答方法が分からなくても大丈夫です。先生が日本語で教えてくれる、オンライン画面で日本語ヘルプが表示されるなど授業が中断しないようにサポートされています。
F、V、THなど日本人に理解しづらい発音も、口元をアップにして正しい発音方法を教えてもらえます。
英語の4技能「reading(読む力)・listening(聞く力)・speaking(話す力)・writing(書く力)」をバランスよく伸ばすために、レッスンごと、単元ごとなど定期的にテストが行われることが多いです。
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ピアノ
「頭を良くする習い事」「東大生がやっていた習い事」などで必ず上がる習い事がピアノ。「音符の種類を覚える」、「音階を理解する」、「楽譜を見て、指番号を確認して指の動きを確認」など、ピアノで曲を弾くまでには”脳と指先”にいろいろ覚えさせなくてはなりません。ピアノは効率的な脳トレと言えます。
オンラインでピアノを習う際に気をつけたいのはカメラの位置。後方の高い位置にデバイスを設置して、手元全体が映るようにします。自撮り用スタンド・アーム式スタンド・カメラ三脚など使うとアングルが調整しやすいです。
習い方
事前に送付されている楽譜・教本を使います。はじめの挨拶はお互い顔を見て行います。挨拶後、デバイスカメラのアングルを鍵盤にします。上から鍵盤全体を見下ろせるオンラインレッスンは指の動き、手首の動きが良く見えます。
ほとんどのピアノ教室では宿題が出されます。授業のはじめは宿題の確認から始まることが多いです。音の強弱・長短やテンポなど先生が出した指示通りに弾けているか確認してもらいます。弾いている間は、先生は指の動きを見ながら「もっと強く!」「テンポあげて。」などと指導します。生徒の弾き方の批評をして、改善点を先生の実技で教えます。
課題がクリアできたら、次の小節または曲の練習に入ります。小さなお子さまの場合は短い曲を1,2週間で、長めの発表曲向けの曲は1~3カ月程度かけて習得します。
1年に一度、半年に一度などオンラインで発表会を行うことも。人数制限・感染対策をしながら発表会・コンクールに参加する場合もあります。
学習(塾)
知的好奇心を高めながら、将来の学力へつながる「ことば・文字・数」の学習をさせたいならオンライン学習塾・幼児教室がおすすめです。少人数・または10名以下のグループ授業となります。
先生・他の生徒とやり取りができるので、学習意欲が高まります。出席している他の子の答え・作品を確認することができるので、他者の意見を聞く、良い所を認める力が育ちます。
習い方
通いの幼児向け学習塾・幼児教室と同様、幼児教育に携わった経験のあるプロ講師が担当します。事前にテキストが送付され、テキスト中心に学ぶスクールが多いです。「果物の色分け・種類分け」「動物の数を数える」「直線・曲線を書く運筆練習」などを先生のお手本を見ながらゆっくり行います。
わからないことがったら、すぐに質問してOK。その子の理解度に合わせて、先生が具体例を挙げて説明します。テキストに対応した人形・貼り絵などを使って楽しくわかりやすく指導します。
内気な子、家での勉強が集中できない子にもオンライン授業はピッタリです。他の生徒とのコミュニケーションが適度に取れることで「共に学び、成長し合う」ことができます。
プログラミング
プログラミングとは、「コンピューターに意図した動作を行わせるために、整理した処理手順を作成して指示する」ことです。
論理的思考力と創造力を育むプログラミング教室は、オンライン指導と親和性が高い習い事です。アニメーション・ゲーム・アプリなどデジタルコンテンツ作成が主なカリキュラムになります。ITリテラシーとデバイスの使い方からスタートするのでパソコン・タブレットに触れたことのないお子さまでも安心
Scratch(スクラッチ)やMINECREFT(マインクラフト)など、子どもに親しみやすい教材を使ってプログラミングの基礎を学びます。ロボット製作ができるスクールもあります。少人数制レッスンがメインですが、一部マンツーマンレッスンのあるスクールもあります。
※Scratch(スクラッチ):マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ開発の8〜16歳向けの教育プログラミング言語。
MINECREFT(マインクラフト):ブロックを配置して建造物を作り、冒険するゲーム。欧米ではプログラミング教育教材に使われている。
習い方
現役のシステムエンジニア・プログラマーが指導します。
オンライン上で課題となる「動き」のプログラム方法・ルールを先生が図・アニメーションを使って説明します。
その後は生徒が試行錯誤しながら指示されたプログラムを完成させ、実際にアニメーション・ゲーム・ロボット等が稼働するかを確かめます。決められた時間内で指示内容を整理し、プログラミング言語として通じるように組み立てなくてはなりません。
課題がクリアできたら、自分のプログラミングについてプレゼンテーションをします。手を動かしながら、意見交換も行うプログラミングの授業。オンラインとは言え、協同学習(生徒同士が関わり合いながら学ぶ)要素が高い習い事です。
聞く力・論理的思考力・表現力・コミュニケーション能力・プレゼンテーション能力が鍛えられます。
歌(ボイトレ)
メディアで見る「歌ウマな子どもたち」。才能に恵まれているのはもちろんですが、日々のボイストレーニングも頑張っています。
ボイストレーニングと聞くと「オーディションに受かるために、子どもの歌唱力を上げたい!」「プロの歌手を目指している!」などの理由がある、志の高い子が習うイメージがあります。
一方で「楽しい、好き」という気持ちだけで歌を習う子も増えています。歌を歌うことは自分を解放し、自己表現力を高める効果があります。思いっきり声を出してのびのびと歌うことで、心肺機能を高めストレスも解消します。
オンラインでレッスンを受けることで飛沫・接触感染を気にせずリラックスして声を出すことができます。少人数制もしくはマンツーマンレッスンが基本です。
習い方
「喉を開いて声を出す」ことから先生が指導します。声を出す時の姿勢・首の角度・声質などトータルで見て、その子が楽に良い声を出せる方法を決めます。
発声・呼吸法から歌唱指導までプロの歌手・シンガーソングライターの講師が優しく丁寧に指導。歌う曲は指定される場合と自分で決める場合があります。
オンライン画面上で講師が大きく口を動かしてお手本を見せてくれるので、恥ずかしがり屋の子もすぐに声が出せるようになります。楽しく遊びの延長で歌唱力をアップさせます。
赤ちゃんが寝ている、近所への迷惑が気になる場合もオンラインレッスンは可能。スクールに相談すれば、大声を出さなくてもできる発声トレーニングを提案してくれます。
オンライン習い事で「子供の得意」を探そう!
スクール・先生の変更が「通い」の習い事に比べて、気まずくないのがオンラインの良いところ。子どもの知的好奇心を育て、能力を伸ばすにはスクール・先生との相性が大切です。
オンラインだからこそ、親は子どもの「授業への食いつき度」がよくわかるはずです。数回レッスンを受講して、「何だかうちの子と合わないな。」と感じたらスクール・先生を変更してみてはいかがでしょうか。
状況を見て子どもに合うスクール・先生を選ぶことで、嫌だった習い事が「得意なこと」になることもあります。
また習い事自体が興味を引かない、楽しめていないようなら辞めてしまって、まったく違う習い事を始めるのも良いでしょう。幼児期はいろいろなことにチャレンジして、得意なことを探す時期でもあります。習い事から思いもよらない才能が見つかるかもしれません。