2020年12月04日 公開

国語力アップに!男の子でもはまった『1分間速音読ドリル』体験記

ゲーム感覚で楽しめ親子で学べる『1分間速音読ドリル』シリーズ第2弾が発売。息子たちが大はまりした本書の概要や使い方、子どもたちの変化についてご紹介します。

ゲーム感覚で楽しめ親子で学べる『1分間速音読ドリル』シリーズ第2弾が発売。息子たちが大はまりした本書の概要や使い方、子どもたちの変化についてご紹介します。

こんにちは。小学生・幼稚園・未就園児の3兄弟を子育て中のライター福岡です。
今日は小学生だけでなく弟たちもはまった、音読教材についてご紹介します。

国語力は全ての教科の基本となるため、ご関心の高い方も多いのではないでしょうか。良質な日本語を聞かせたい、絵本だけでなく物語や文学作品にも興味を持ってほしい…。でもわが家の場合、宿題の音読すらなかなかうまくいかず、お勉強というと親子バトルに発展していました。
そんな座学が苦手な子どもたちですが、遊びの要素が入っているだけで前のめり!ゲーム感覚で親子で学び楽しめる、そんなドリルの使い方のヒントをお届けします

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『1分間速音読ドリル』とは?

まずはじめに、今回使用した教材の概要をご紹介します。

この本は、明治大学の教授でNHK Eテレ『にほんごであそぼ』の総合指導を務めている齋藤孝氏が考案した「速音読」という音読のメソッドを本にした音読ドリルです。第1弾作品も小学生ドリルのジャンルでは異例の5万部を突破するなど大人気とのことで、わが家ではシリーズ第2弾『国語の力がグングン伸びる 1分間 速音読 ドリル2』を購入しました。

【対象年齢】
小学校全学年
ただし、就学前でもひらがなが読めるお子さんならチャレンジできると思います。(フォントは1cm四方と大きく、全ての漢字に仮名がふってあります。)

【定価】
1,200円+税

【期待できる効果】
本書によるとこの速音読を続けるとこのような効果が期待できるそうです。

・集中力アップ
・注意力アップ
・頭の回転が速くなる
・やる気が湧いてくる
・記憶力が高まる
・語彙力が高まる
・テキパキ話せるようになる
・文学の教養が高まる
・文豪たちの語彙が身につく

続いて、実際に使ってみて、ここが良かった!面白い!と感じた特徴を3つにまとめます。

【特徴1】子どもが飽きずに楽しめるゲーム仕立て

1つ目はゲーム仕立てであるということ。
”見開き1ページを1分で速く読む!”だけが唯一のルールなので、間違ったら訂正する、知らない言葉の意味を調べる、姿勢にも注意…なんてことは、忘れてOK!この点が親も子も楽にしてくれます。
ストップウォッチを片手に、よーいどん!制限時間を設け音読にゲーム性を持たせることで、やる気スイッチがオンになりました。

【特徴2】良質な文章に小さい頃から触れられる

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2つ目は、扱われている素材が大人顔負けの名文学作品であること!

~目次より抜粋~
・杜子春
・蜘蛛の糸
・羅生門
・鼻
・名人伝 

ほか万葉集や漢詩など

正直なところ、母親の私ですらまともに読んだことがないラインナップ…(汗)に、大丈夫かなと一瞬不安になったのですが結果オーライ!(ちなみに、第1弾には『ごん狐』や『走れメロス』といった小学校高学年で出てくる作品もあります。)
自分が知っていると、ついつい教えたり間違いを指摘したくなるものですが、そもそも分からないため、ゲームにとことん集中することができました。
最初はたどたどしくても、繰り返すことで驚くほど正確に読めるようになっていくので、大人も子どももまずは挑戦。心配ご無用です。

【特徴3】続けるとタイムが縮まり、成長が自分で分かる

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良かった点3つ目は、タイムを記録する欄があることです。
見開き1ページの最後に「繰り返し挑戦しよう!」という言葉とともに10回分時間を記入するスペースが用意されていて、これが習慣化に一役買ってくれました
「よーいどん」で読む、読み終わったらストップウォッチで時間を確認(その後、ぎゃーとかきゃーとか盛り上がり)、最後は記録。この欄があることで、自分の成長が一目でわかるようになりました。

【小学3年生の息子】コツコツ続けて自信につながった速音読

国語はどちらかというと苦手、毎日出る音読の宿題すらうんざりだった息子に最初この本を見せたときは、拒絶されたほど。ですが、1か月経った今はお風呂上りに裸で暗唱するまでになりました。

活字が苦手なお子さんには、遊び道具として手渡そう!

この本の中身は、イラストもなければ白黒印刷で、正直子ども心に楽しそうには見えません(笑)そのため、お勉強のにおいがプンプンすると遠ざかってしまいそうなご家庭の場合は、ぜひ「パパママとゲームしよ!」と言って手渡されることをおすすめします。

実際息子も文字だらけな中身を見て、最初「いらない」の一点張りでした。でも、ストップウォッチを片手に誘ってみると、お試し感覚で乗ってきて、気づけば「あーーーおしかった!もう1回」と大はまり。今では「ここまでを15秒でいけたら1分いけるなー」と作戦を練るまでになりました

結果はめでたく1分間で全文完走!

1分間速音読ドリル2実践中

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最初2分近くかかっていた文章が、5回目で59秒に!面白さにはまり、違う作品にトライしたり、また戻って最高記録に挑戦したり、父親に勝負を挑んだり(大人も初見で挑むとあっさり負けます!)楽しんで続けています。

6歳・3歳の弟たちもゲームに参加。言葉を覚えて大喜び!

わが家は下に2人弟がいるのですが、お兄ちゃんのやっていることは、何でもやりたいというのが彼らののぞみです。大人から見ると、まだ早い!と思いがちですが、耳で聞いてはリピートしたり、大人について復唱したり、時にストップウォッチで遊んだり(笑)、意外と小さい子でも楽しめました。

幼稚園年長6歳の場合

6歳次男は、ひらがなをかろうじて読める程度です。タイトルの羅生門ですら、「ら・し・よ・う・も・ん」という読み方になるため、大人についてリピートする形で進めました。難しい言葉が入っていても3回くらい練習するとすらすらいえるように。時間をはかりたい!と言うので、1/4のところまででゴールとし、ストップウォッチ片手に参戦。お気に入りのページだけは相当な速さで読めるようになりました。幼稚園の先生に「羅生門知ってる?」と話しかけていたそうで驚いたと後で言われました(笑)

3歳児の場合

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これだけ家中で文豪の言葉を浴びているとさすがに覚える3歳児。字はまったく読めませんが、それっぽく本を持っては「らしょーもん」と唱えてニヤニヤ。国文学の持つ美しい響きをインプットできるのは良かったなと思います。

1分間速音読ドリルでわが家が得たもの

この本を1か月使ってみて一番変わったのは家族の空気や息子が前向きになったことかなと感じています。子どもにとってはマンガもボードゲームも速音読も優劣なく「ゲーム」。楽しく遊んでいることで国語力や集中力が身に付いたなら本当にありがたい限りです。あと書きに「自己肯定力を高める速音読」という言葉があるのですが、学力以上に心の成長を体感したわが家でした。

音読の宿題バトルがなくなった

音読とは「正しく読むもの」という私自身の概念をこの本が変えてくれました。

間違っても、意味が分からなくてもとにかく読む。そうするといつの間にかスムーズに自分の言葉になることを実感したため、学校の教材も今は途中で止めずに最後まで聞くようにしています。間違っていたら、交代で読もう!とかママの番!なと言って、自然に修正する技を身に着けました。息子も宿題を嫌がらなくなり、声を出して読むことも当たり前に!それだけでも平日夜に穏やかな時間を過ごせてほっとしています。

息子の自己肯定感アップ

漢字も苦手、音読もめんどくさい息子にとって、小学3年生にして「国語は苦手教科」という意識がありました。でも、「こんなに長い知らない漢字がいっぱいあるの読めないよ」と言っていたのに、みるみる上達!1分を切ったときには本当に大喜びでした。繰り返すことでレベルアップすることを実感し、できる!という気持ちが芽生えたのではないかと思っています。

知的好奇心の源に

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さすが明治の文豪。親の私もはじめて聞く言葉がたくさんありました。好奇心旺盛な次男を中心に「もみえぼしって何ー?」「ママも知らないから調べてみよう」…などというやり取りで、親子の知的なコミュニケーションが増えました。こういう機会でもないと自宅で文学作品に触れることはなかったので、親子ともども世界が広がったなと思います。

親子で遊んで学んで国語力を伸ばそう!

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Lubos HouskaによるPixabayからの画像

速音読のご紹介、いかがでしたでしょうか?まだ小さいうちは、お勉強といってもパパママと一緒にゲーム感覚で取り組めるのが子どもには嬉しいのかもしれませんね。
この教材は、国語力を高めるだけでなく、自己肯定感や家族の絆をも育んでくれる1冊という点に筆者は魅力を感じました。

皆さんのご家庭にも、熱気と笑顔があふれますように!

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この記事のライター

福岡すみれ
福岡すみれ

東京都在住、3人のやんちゃな男の子のママです。外遊びが大好きな息子たちと日々いろいろな公園を巡りつつ、3度の食事(とおやつとお酒)を何よりも楽しみに過ごしています。