2020年10月8日 公開

知育とは?三育の考え方や知育教育のポイントを解説

子育てする中でよく見聞きする「知育」。知育は教育の基本とされる三育「知育・徳育・体育」ひとつです。三育の概要と、知育教育のポイントを年齢別にお伝えします。

子どもの年齢にかかわらずママの頭を悩ませるのが子どもの教育のこと。
教育について考えたとき、よく見聞きし、気になる存在のひとつが「知育」ではないでしょうか。知育玩具や知育アプリなど、「知育」と名の付いたものも多いですね。
知育教育について、その考え方や家庭での取り入れ方を年齢別に紹介します。
これからの子どもの教育にはもちろんのこと、遊びやおもちゃ選びの参考にしてみてください。

三育とは

教育の基本とされる三育をご存じでしょうか?
三育とは教育の基本とされる「知育・徳育・体育」のことです。
イギリスの思想家で教育学者のハーバード・スペンサーの著書『教育論』(1861年)がベースになったとされています。
三育の考え方が日本に広まったのは明治時代にさかのぼります。新しい教育制度をつくろうとする明治政府により1971(明治4)年に文部省が設立され、その翌年には学制が施行されました。その年に出版されてベストセラーとなった福沢諭吉の『学問のすゝめ』の中で、三育が教育の基本として取り上げられています。
「知育」は知能を高めること、「徳育」は道徳心を身につけること、「体育」は健やかな体を育てることを言います。
現在の教育基本法にも、教育の目標として“知・徳・体の調和のある人格の完成を目指す”という内容が記されています。

知育とは?

三育の中でもよく見聞きするのが「知育」。
知育玩具や知育アプリ、知育菓子など、知育と名のついた商品も多く、身近に感じている方もいるでしょう。
そもそも知育とはどんな教育なのか、どのように取り入れればいいのかを知っておきましょう。

知育って何?いつからどうやるの?

知育とは、思考力や判断力、想像力など自分で考える力、知的能力を育てる教育です。幼いころから取り入れて身につけることで、子どもの可能性を広げていきます。
では、そんな知的能力を育てるためには、いつから知育教育を取り入れたらいいのでしょうか。
それはずばり生まれた瞬間、0歳から!
0歳からなんて早すぎると思うかもしれませんが、知育は読み書きや計算のようなみなさんが想像するお勉強で思い浮かべるようなものではありません。日常の遊びの中で無理なく学べるものもあるので、気負わず取り組んでください。
特に0~3歳までの期間が重要です。この時期に人間の脳の8割が完成するとされています。
0~3歳の時期の重要さ
生まれた瞬間やその後の数カ月から数年間は、 幼い子どもが暮らしのなかで経験する接触、動き、 情緒のすべてが脳内で爆発的な電気的、化学的 活動に変換され、脳の何十億もの細胞がネットワ ークに組織され、何兆ものシナプスで結ばれる
話題のモンテッソーリ教育でも、0~3歳の期間は人生の中でもっとも吸収力が強いと言われ、重要視されています。

年齢別、家庭での知育

知育教育には、教室に通うという方法もありますが、家庭での日々の暮らしの中でできることもたくさんあります。
どのような視点で取り入れたら良いのか、そのポイントとおもちゃの例を年齢別に紹介します。

【0~1歳】見たり聞いたり五感を刺激!

まだ言葉を話さないこの時期には、見る・聞く・触るといった刺激を与えてあげることが大切です。
ねんね期の赤ちゃんに話しかけるだけでも十分。赤ちゃん自身が話すのはまだ先のことでも、話しかけられることによって言葉をぐんぐん吸収していきます。

・実はすごい「いないいないばあ」
子どもを喜ばせるために誰もが一度はやったことがありそうな「いないいないばあ」。とてもシンプルな遊びですが、子どもの脳はそれに大きく反応しています。
母親が手のひらで隠していた顔を突然の ぞかせたとき、強い期待をもって見つめていた赤ちゃんが喜びの声をあげるのを見たことがあるだろうか。この簡単に見える動作が繰り返されるとき、発達中の子どもの脳のなかの数千の細胞が数秒のうちにそれに反応して、大いに劇的な何かが起こる。
「いないいないばあ」をくり返すことによって、赤ちゃんは「いないいない」で見えなくなっても「ばあ」で出てくることを記憶します。記憶が蓄積されると、一度見えなくなってもまた出てくるという予測・期待をし始めます。この記憶、予測、期待するという一連の流れが知的な刺激を与え、脳の発達を促すそうです。


・やっぱり大事な絵本の読み聞かせ
絵本の読み聞かせは遊びとして定番ですが、知育としての効果も侮ることはできません。その効果を侮ることはできません。新しい言葉や絵、感情や想像など、絵本を通して多くの出会いや刺激があります。
赤ちゃんのうちはあまり反応が得られず、ママのモチベーションの維持も大変かもしれませんが、続けて習慣化できると良いですね。0~1歳に限らず、その先も長く続けていきましょう。


・はじめての知育玩具にもおすすめモビール/メリー
ねんねの赤ちゃんの視覚を刺激し発達を促すものとして、モビールやメリーがあります。
風になびいて予測不能な動きをするものもあれば、音が出て聴覚を刺激するものもあるなど、その機能はさまざまです。
ベッドに取り付けるのか床に置くのか、それともベビーカーにつけるのか、取り付ける場所や環境によって選んでも良いでしょう。
ぶらさがっているおもちゃが取れるタイプなら、身体を動かす時期になると手を伸ばして触感にも働きかけられます。
プレイマットと一体化したようなものも人気ですね。

【2~3歳】指先をつかって遊ぼう

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言葉を話すようになり、身体も自由に動かせるようになるこの時期には、指先を使った遊びをするのがオススメ。指先を動かして、脳をどんどん刺激しましょう。

・集中力も高まるパズル
パズルはピースをはめるという指先の動き以外にも、思考力や集中力を高めることができます。完成した時の達成感が味わえるのも良いですね。
難しいものをやらせてみたくもなりますが、しっかり子どものレベルにあったものを選ぶことが大切です。2~3歳なら10~50ピースが目安。まずは簡単なものからはじめて、徐々にレベルアップしていきましょう。百均ショップでも手に入るので、安価なものから試すのもおすすめです。
ノブ付きのものなら、3本指でつかむという動作が自然と促されます。
・ひも通し
パズル同様に指先の動きと集中力を高められるのがひも通し。
ひも通しができるのはもちろんのこと、ブロック遊びまでできる商品もあります。こちらは対象年齢が2~7歳までとなっていて、とても長く使えそうなおもちゃです。
既製品ではなく、ストローや大きめのビーズなどで遊ぶのも良いでしょう。ひも通しも子どもの個々の発達具合に合わせたレベルのものを選べると良いですね。

【4~6歳】手先と同時に頭も使おう

手先が器用になり、集中力も身についてきます。この時期には、頭を使って考えることを遊びに足してみましょう。指先を使った遊びは引き続き効果があるので、その難易度を上げていくのも手です。手軽に遊べる折り紙やあやとりなども良いですね。
また、積み木やブロックも完成をイメージして1人で作れるようになってきます。この時期にオススメのブロックを2種類紹介します。

・LEGO(レゴ)
もはや紹介すら必要なさそうな「レゴ」。知育玩具と聞いてレゴを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
レゴジャパンが2018年に行った「レゴと知育の関連性に関する調査」では、東大出身者の約7割が幼少期にレゴで遊んでいたという結果が出ています。レゴで遊ぶことが、集中力、想像力、イメージ力を伸ばすことにつながったそうです。
種類がたくさんあるので、子どもの興味と年齢にあったものを用意したいですね。
・LaQ(ラキュー)
デンマーク生まれのレゴに対し、日本生まれの知育ブロックといえば「LaQ」。
計7種類のパーツを組み合わせて遊ぶこのブロックは、保育園などでも大人気。集中力や想像力はもちろのこと、表現力、色彩感覚、数学的思考を育むことができます。
レゴはもっと幼いころからできる商品もありますが、パーツの小さいラキューは対象年齢が5歳からとなっています。

楽しく知育教育をはじめよう!

家庭でも簡単に取り入れることができる知育。普段の遊びでも、実は知育につながっているというものも多くあります。
どういう方法でやるのか、どんなおもちゃを使うのか、そこで悩んでしまいがちですが、まずは子どもが楽しく遊べるということが大事です。
ポイントを参考に、子どもに合った知育教育をはじめてみてください。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

かすみ かすみ  東京都在住、2016年生まれ女児の母。大学卒業後は料理教室、食品マーケティング会社に勤務。 出産を機に専業主婦となったものの、子どもと2人きりの日々から抜け出したく、地域のママコミュニティに参加。 そこからフリーペーパーの製作に携わり、ライティングやデザインのスキルアップに奮闘中。