2021年06月11日 公開
GPS 小学生

【小学生の見守り】GPS端末おすすめ4選|選び方やメリットは?

小学校への進学を機に、子どもがひとりで行動する機会は大幅に増加します。実際に入学後半年間で感じたGPS端末の必要性とメリット、デメリット、さらにおすすめの端末をご紹介します!

小学校への進学を機に、子どもがひとりで行動する機会は大幅に増加します。保護者にとっては、わが子が犯罪に巻き込まれてしまわないか、と不安に感じることも。小学1年生の息子を持つ筆者も、そうした不安から登下校時にはGPS端末を持たせています。
ランドセル 小学生
今回は、実際に筆者が入学後半年間で感じたGPS端末の必要性とメリット、デメリット、さらにおすすめの端末をご紹介します!

放課後の居場所確認にも!GPS端末ってなにができるの?

GPS端末とは、手のひらサイズの小型端末。子どものランドセルに入れておけば、親の携帯でいつでも子どもの現在位置を確認できます。約30グラムと軽量で、小学生にとっても通学の負担にならないアイテムです。
GPSサービスには、様々な端末がありますが、サービスの利用はとても簡単。親の携帯電話に専用アプリをダウンロードし、端末とリンクさせるだけ。アプリを開いた瞬間に、最新の現在地が分かります。また、子どもが小学校に着いた時、出発した時、習い事に到着した時なども、親の携帯にプッシュ通知で教えてくれるのです。一日の移動履歴も、アプリの地図上で一目瞭然。もし、子どもが寄り道して帰りが遅くなっても、現在地と徒歩ルートがわかれば安心です。

ママパパがGPS端末を検討する理由は?

昨今、小学校入学準備のひとつとしてGPS端末を検討する家庭が増えています。これにはいくつか要因があります。共働き世帯の増加により下校後に一人で過ごす子どもが増え居場所確認を必要とする家庭が多いこと。他には登下校時、事故や事件に巻き込まれる心配があること、迷子防止などです。

小学生のお留守番事情

小学生になると、さまざまな事情から子ども一人でお留守番をする機会が出てくることも。働くママだけでなく、専業ママにとっても留守番中の子どもの様子は心配です。
I.Oデータの調査によると、一人で留守番をしたことがある小学生は全体の約7割という結果が出ています。また、全体の約4割が2時間以上留守番をしているという結果に。多くの小学生が長時間一人での留守番経験があることがわかります。

円グラフ 留守番
円グラフ 留守番

何歳になったら安全という保証はありませんが、特に小学校低学年・中学年のうちはまだまだ身体的にも精神的にも幼い部分があるので心配です。

とはいえ、どうしても留守番を避けられない事情もありますよね。そこで子どもの見守り対策のひとつとして、GPS端末を検討する家庭が多いようです。
参照:https://www.iodata.jp/ssp/lancam/qwatch/family.htm

通学途中の事件、事故

小学生は通学途中にどのくらい交通事故の被害にあっているのでしょうか?警視庁の統計グラフを見てください。

小学生交通事故グラフ

https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/about_mpd/jokyo_tokei/tokei_jokyo/vta.files/schoolchildren.pdf

過去5年間で小学生の交通事故数や死者数は減少傾向にありますが注目すべきポイントは、事故が起きている時間帯です。

交通事故グラフ
特に交通事故は、午後4~6時の間が最も多く、次いで午後2時~4時に多発しています。しかし、小学1年生に限って言えば、朝の登校時間中の事故が最も多くなっています(グラフ参照)。
交通事故 グラフ

出典:小学生の交通人身事故発生状況(令和2年中)|警視庁

月別では4月から7月の間、10月、11月が多くなっています。通学に不慣れな時期や、通学に慣れて気が緩み始めた時期に事故にあう確率が高いことがわかります。秋に事故が増加するのは、陽が短くなり薄暗い“魔の時間帯”が原因として考えられます。さらに注目したいのは、小学1年生は、6年生と比べ、約3.6倍も歩行中の交通事故にあう確率が高いこと。道路交通に不慣れな低学年が、通学中に交通事故にあいやすいことがわかります。
他にも、「略取誘拐」や「強制わいせつ」など小学生を狙った事件も多発しているのが現状です。安全に登下校ができているか見守りたいという理由からGPS端末を検討する家庭も増えています。

習い事や一人での外出が増える

GPS端末やキッズケータイが活躍する場面は、登下校だけではありません。小学校中学年以降になると、子ども一人で電車やバスに乗って習い事に行く機会も増えてきます。そのような場合にも、GPS端末で子どもの居場所が一目で分かると安心です。また、休日に家族で大型商業施設や混雑した場所に外出する際にも、迷子防止としてGPS機能が活躍します。

GPS端末とキッズケータイの違いは?

子どもの見守り・安全対策ツールにはGPS端末以外にも、キッズケータイやキッズスマホがあります。
キッズケータイ・スマホの大きな特徴は、通話やメッセージ送受信機能があることでしょう。ここは大きなメリットでもありますが、コミュニケーション機能はリスクも伴うためデメリットでもあります。

また、キッズケータイの契約には親の通信キャリアに縛りがかかることも。ドコモのキッズケータイを利用する場合は、家族がドコモユーザーでなければ契約できません。ソフトバンクやauではキッズケータイの単独契約ができますが、親も同じキャリアでなければ位置情報サービスの利用ができないなど、機能に制限がかかります。

しかし、低学年の小学生にキッズケータイを持たせること自体に不安を覚える人もいるでしょうし、多くの小中学校では、スマホの持ち込みを禁止しています。
ケータイ・スマホデビューはもう少し先にしたいけど位置情報サービスは利用したいママパパには、シンプルなGPS端末がおすすめです。

簡単?シンプル?GPS端末の使い方

ボタンのような形状が多いGPS端末ですが、だれでも簡単に使えるのでしょうか?
サービスの利用開始はとても簡単。親のスマホに専用アプリをダウンロードし、端末とリンクさせるだけです。アプリを開いた瞬間に、最新の現在地が分かります。また、子どもが小学校に着いた時、出発した時、習い事に到着した時なども、親の携帯にプッシュ通知で教えてくれるのです。一日の移動履歴も、アプリの地図上で一目瞭然。もし、子どもが寄り道して帰りが遅くても、現在地と徒歩ルートがわかれば安心です。

GPS端末おすすめ4選|機能や費用を比較

それでは、主なGPS端末について比較してみましょう。
下の表では、小学生向けのGPS端末の利用料金や仕様などを比較してみました。特に、小学生の間、3年間、6年間と使用することを考えると、長期的な目線で購入を検討する必要がありそうです。筆者は、低学年の間はGPS端末を利用し、中学年以降、一人でバスや電車で習い事に行く機会などができた時に、通話もできるキッズケータイを検討しようと考えています。

各社GPSサービスの比較

商品名GPS BotどこかなGPSotta.gSoranome(ソラノメ)
会社名ビーサイズソフトバンクottaグローバルコネクション
本体購入費用(税込)5,280円13,200円9,800円14,520円(4/30までキャンペーン価格9920円)
初期事務手数料(税込)0円0円3,000円3,300円
月額利用料(税込)528円0円(3年目以降、440円)680円(スタンダードプラン)539円
端末保障1年間1年間3年間3年間
3年間の利用料(税込)24,288円18,480円37,280円32,624円(キャンペーン価格で購入の場合)
6年間の利用料(税込)43,296円34,320円61,760円52,028円(キャンペーン価格で購入の場合)
1回の充電で最大連続利用日数2週間~1か月7日間1か月1週間
特徴的な機能ボタンなしのシンプル構造。端末のボタンを押すとメール送信が可能。防犯ブザーとボイスメッセージ機能。緊急時用のSOSボタンあり。4色展開。

GPSBoT(ビーサイズ)

GPS端末

筆者が現在使っているのはこちらのGPSBot。端末料金は5280円で、月額利用料金は528円。1年間の端末保障がついています。子どもが学校を出発したときに、親のスマホに「○○君が小学校を出発しました!」と通知が届きます。だいたいの帰宅時間を予測できるため、とても便利です。端末自体は非常にシンプルな作りで、ボタンや防犯ブザーなどもついていません。親が子どもの居場所を確認するためだけの最低限の端末と言えます。

GPS端末

GPSBot公式サイト

どこかなGPS(ソフトバンク)

GPS端末
どこかなGPSは、ソフトバンクの販売するGPS端末ですが、ソフトバンクユーザー以外でも契約できます。本体価格に、2年間の利用料金が含まれており、3年目以降は月額440円で同じ端末を利用可能です。初めの2年間は、位置検索をはじめ、どの機能を使っても追加費用はかからず、お財布にも安心です。

さらに、GPS端末が親のスマホと一定距離離れると、スマホのポップアップ表示でお知らせ。外出中の迷子防止としても便利です。
「どこかなGPS」が家の中で見当たらないとき、スマホのアプリで音を鳴らして探せます。

また、本体中央のボタンを押せば、スマホにメールで現在地情報が届く機能も!親子でルールを決めておけば、「今から帰るよ」「迎えに来てね」がボタンひとつで連絡できます。

otta.g

GPS端末
GPS端末 otta.gはGPS端末でありながら、音声も送れる防犯ブザーです。子どもが防犯ブザーを鳴らした時に位置と周囲の音声を自動送信し、助けを呼ぶこともできます。2020年のグッドデザイン賞受賞商品です。
防犯ブザーに加えて、ボイスメッセージが使えることが大きな特徴です。月額680円のスタンダードプランで、月10回までのボイスメッセージの利用が可能です。これは、子どもの帰宅時間に留守がちな共働き家庭には便利なサービスですね。たとえば、帰宅した子どもが「○○ちゃんの家に遊びに行ってくる」とボイスメッセージをotta.gに残すと、親は職場でもそのボイスメッセージを聞くことができます。まだ文字入力の難しい子どもにも使いやすい機能ですね。
otta.g 公式サイト

soranome(ソラノメ)

GPS端末
小学校や塾などへの出入り時に通知が来る以外の大きな特徴は、緊急時にSOSボタンを押せること。子どもがSOSボタンを押すと、すぐに親のスマホに通知が届きます。1台のスマホに4端末まで登録できる点は、兄弟が多い家庭にはうれしいですね。カラー展開は4色、ピンク・水色・黄色・グレーの中から選べます。かわいらしい見た目なので子どもも大切に使ってくれそうです。

半年間GPS端末を使ってみたメリット&デメリット

メリット①現在地が分かる安心感

GPS端末の最大の利点は学校到着時や出発時、親のスマホにお知らせが届くことです。さらに、登下校時の現在地が中継されるので、現在地を簡単に把握できます。もしも子どもの下校が予定より遅くても、すぐに居場所が分かるのでとても安心です。特に、親の帰宅が遅くなりがちな共働き家庭では必須アイテムと言っても過言ではありません。
また、GPS端末は通話やメール機能がない分、「携帯電話持ち込み禁止」の学校でも利用できます。筆者も、息子のランドセルの小さめのポケットに入れて利用しています。また、トラブルを防ぐために小学校ではGPS端末を触らない約束をしています。

メリット②休日の外出や習い事にも便利

レジャー施設やキャンプなど、人の多い場所に出かけるときGPS端末を持たせていると安心です。キャンプ場で小学生が行方不明になる事故なども記憶に新しく、まだまだ予想外の行動の多い年齢です。迷子や事件・事故のリスクはゼロではありません。軽量なGPS端末なら、子どものカバンの小さなポケットにも入るので、持ち運びにもとても便利です。

メリット③軽量で丈夫な本体

GPS端末は、子どもの手のひらに収まるほどのサイズです。重さも約50グラムと、ランドセルに入れて持ち運んでも全く負担にならない軽量さ。本体はプラスチック製ですが、生活防水や耐塵機能もついていて、活発な子どもに持たせても安心です。

デメリット

どのGPS端末でも、定期的な充電が必要となります。各端末によって、1度の充電で使用できる最大連続利用日数は様々です。また、GPSの精度を高めると連続で利用できる時間が少なくなる場合も。充電が切れてしまうと使えない点は、非常時などを想定するとデメリットと言えそうです。
また、電波が届きにくく、せっかくのGPS機能が充分に活用できないケースも想定されます。契約前に家や通学路での電波状況を一度確認しておくと安心です。

GPS端末は子どもの安全を見守るお助けアイテム

実は筆者も、息子の帰宅が予定より遅く、心配になったことがありました。家の外に出ても近くに息子の姿は見当たりません。そこでアプリを開いてみると、すぐに近所の空き地にいることが分かりました。GPS端末がなければ、あちこち探し回っていたかもしれず、ぞっとしたことを覚えています。

また、実際に入学してみて分かったこともありました。それは、時間割表に書いてある「下校時刻」と、実際に学校を出発する時間は違うことです。友達と一緒に帰ることで、想定の時間よりも遅くなることがあります。そんな時も、現在地が分かるGPS端末が大活躍。小学生からは自立心を養うためにも親の過干渉は避けたいところ。GPS端末はさりげなく子どもを見守る親の心強い味方となってくれるでしょう。

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この記事のライター

みかん
みかん

2人兄妹の母。防衛大学校卒業後、幹部自衛官として全国各地で勤務。出産、育休後フルタイムワーママを経て退職。バイリンガル教育に関心が高く、我が子にもコスパの高いバイリンガル育児を実践中。インスタグラムではおうち英語のお役立ち情報を絶賛発信中。@mikan.edu.lab 趣味は器械体操。好きな場所は瀬戸内海。好きな言葉:Planned Happenstance。