2019年10月14日 公開

親子留学、費用はどのくらいかかる?人気の国別、相場を徹底調査!

親子留学を考える上で、一番気になるのがその費用。何に、いくらかかり、留学先の国によってどのくらい違うのでしょうか?欧米から南半球のオーストラリア、フィリピン、マレーシアなどのアジアまで、人気の国別の留学費用を徹底調査しました。

親子留学の必要経費は?

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親子ともに成長できる語学留学「親子留学」には、どんなお金が必要なのでしょうか?まずは概略として、必要経費を項目別に挙げてみましょう。

親子留学で必要な費用の内訳

ビザ取得代
3カ月以上など長期で留学する場合、国によってビザの取得が必要になります。費用は国や滞在期間によって異なり、大使館などで申請する、留学エージェントに依頼して手配してもらう、留学先の学校を通して申請するなどの取得方法があります。

往復航空券代
親子留学で比較的大きなウェイトを占めるのが渡航費です。子ども料金があっても早期購入などの割引が適用されないなど、子どもでもしっかりかかると考えておいたほうがいいでしょう。空港までの送迎費も必要経費として考えておきましょう。

学費(授業料+入学金+教材費)
海外旅行の費用感覚と最も異なるのが、学費が必要であることです。学費は国や学校によって大きく異なりますが、おおまかに2週間程度の留学であれば大人1人+子ども1人で欧米など英語圏なら12万円前後~。アジア圏の学校は授業料に食費や宿泊費など滞在費も込みで表示されている場合が多いですが、合計費用は欧米の約半額程度が目安です。短期留学であっても入学金が必要な場合があるので注意しましょう。

宿泊費
留学中の宿泊費は、ホテルやコンドミニアム、アパート、寮、ホームステイなど、滞在方法や施設によって異なります。場所により、安価に抑えると環境としてリラックスできない場合もあるので注意が必要です。

食費
アジアなどでは授業料や宿泊先の家賃に含まれる場合も。そうでない場合は、自炊ができる環境なのか、外食の頻度はどのくらいかなどによって大きく変わってくるでしょう。

海外保険代
突然の体調不良など非常事態が起こる可能性を考えると、海外保険への加入は必須。費用は保険会社により異なるので、保証内容と合わせて検討しましょう。

通学代(学校の往復交通費)
長期留学になると計算しておいたほうがいいのが通学費。国や地域によっては地下鉄代やバス代、タクシー代がある程度は必要になります。

通信費(携帯電話、インターネット)
滞在先での親子の連絡や、日本の家族との連絡に、携帯電話やパソコンでの通信費用は不可欠です。

その他(娯楽費、交際費、お土産代、ほか雑費)
せっかくなら、学校のない休日や放課後に親子で観光などのアクティビティーを楽しみたいですよね。現地での交際費やお土産代も場合によってしっかりかかってくるので用意しておきましょう。

1週間~1カ月のプチ親子留学は、リーズナブルに抑えられる

授業料はもちろん、滞在中の娯楽費や食費、滞在費などを考えると、長期での留学は欧米なら1年間で1人200万円~400万円のまとまったお金が必要となるのが一般的。その点、1週間~1カ月のプチ親子留学なら、2人でも比較的リーズナブルに親子留学が可能です。

親子留学の費用を抑えたい場合は?

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日本から近い国を選ぶ

航空券代を抑えるなら、滞在国に日本から近い国を選ぶのが一番。これだけでも大きく違ってきます。

比較的物価の安い国を選ぶ

アジアなど比較的物価の安い国を選べば、費用は欧米の半分程度。リゾート地であるセブ島のほか、マレーシアは生活水準が高く、快適な留学生活が過ごせます。また、日本経営や欧米資本の学校があるなど、英語の教育水準も欧米に劣らない場合もあります。

人気の国別、親子留学の相場目安と滞在のポイント

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では、具体的な国別の金額の目安を見ていきましょう。現地での生活や英語の特徴など留学先としてのメリット・デメリットも紹介していますので参考にしてください。

アメリカ・ハワイ

【料金相場】1~4週間の親子留学の相場は60-120万円
美しい海とゆったりと流れる時間。親子留学先としても大人気のハワイですが、生活費は日本よりもやや割高。コンドミニアムでも1泊5000円以上はかかり、レンタカーも利用したいとなると、どうしても必要経費がかかってきます。ハワイだけでなく、アメリカの他の都市でも同程度と考えておくといいでしょう。日本ではアメリカ英語が主流なので、「映画を字幕なしで観たい」という場合などは留学先としてアメリカを選ぶのがおすすめです。

【メリット】日本語が通じやすく、利便性も高い 
日本人も数多く訪れる観光地なので、街で日本語が通じやすく、先進国なので利便性も高いため、英語が話せなくても生活に困りにくいのが特徴。親御さんも英語力に自信がない、これから身につけていきたいという場合でも、リラックスして滞在できます。

【デメリット】治安面では注意が必要
穏やかなイメージのハワイですが、外国人を狙ったひったくりや車上荒らしなどの窃盗には注意が必要。そのほか、アメリカでは都市や地域によって窃盗や発砲などの犯罪に巻き込まれてしまう危険性も。外務省の渡航情報などをチェックして、危険な地域には近づかないようにしましょう。

イギリス

【料金相場】1~4週間の親子留学の相場は40-120万円
物価が高いイメージのあるイギリスですが、費用を抑えるならホームステイを選択しましょう。たくさんの留学生を受け入れてきた経験豊富なホストファミリーが多く、英語教師宅に滞在して効率よく学べる「ティーチャーズホームステイ」は親子留学にも人気です。

【メリット】ビジネスでも使いやすい正確な英語が学べる
アメリカだけではなく、ヨーロッパなど世界の公式な場で使える英語を学ぶなら、イギリス留学がおすすめです。イギリス英語は比較的はっきりと発音するので外国人でも聞き取りやすいですが、イギリスだけでしか言わない言い回しやスラングも多いのが特徴。

【デメリット】物価が高く、滞在費が割高になる
たとえばロンドンで通学する場合、地下鉄代に月4~5万円かかることも。ホームステイにして宿泊費や食費を抑えても、たまの外食や遊興費、足代など諸経費だけでまとまった額が必要になることもあります。

カナダ

【料金相場】1~4週間の親子留学の相場は50-80万円
カナダは教育水準が高く、治安もいいので親子留学にもぴったり。英語はイギリスとアメリカ両方の影響が感じられる、癖のないきれいな英語です。ただ、物価は高めで、外食や洋服代などは日本よりかなり割高に感じられます。

【メリット】自然が豊富でフランス語も学べる
移民が多く、民族や人種の多様性を尊重する多文化主義を掲げるカナダは、日本人も馴染みやすい国。豊かな自然と穏やかな人たちの中で、リラックスして英語が学べます。カナダの公用語は英語とフランス語であり、ケベック州ではフランス語がメインで使われているため、英仏2言語が学べるというメリットも。

【デメリット】冬の寒さが厳しい
カナダの冬は厳しく、首都オタワでも一番寒い1月、2月の平均最低気温はマイナス14度。一方、バンクーバーでは冬でも気温が氷点下になることはあまりないので、冬のカナダ留学では場所を選んだほうがいいでしょう。

オーストラリア

【料金相場】1~4週間の親子留学の相場は40-90万円
実は物価が比較的高いオーストラリア。授業料や滞在費は平均的ですが、外食が高いので、できれば自炊をして食費を抑えられるといいでしょう。英語は独特の言い回しや訛りはありますが、全体的には世界で通用するイギリス系の英語が学べます。

【メリット】治安が良く、自然が豊か
東西南北の地域によって様相が異なる、雄大な自然を楽しめるのが魅力。治安もいいので、ゆったりとした気持ちで滞在を楽しめます。日本との時差がわずか1時間なので、生活リズムが崩れないのもポイントです。

【デメリット】季節が日本と逆で、夏は紫外線が強い
南半球のオーストラリアは、クリスマスが夏に訪れるなど、日本とは季節が逆。日本の冬に訪れると温かく過ごすことができ、子どもたちにとっては新鮮な経験となるかもしれません。ただし、夏は紫外線が強いので、ママだけでなくお子さまも日焼け止めなど紫外線対策を忘れずに。ゴールドコーストなどの中部は、1年を通して過ごしやすい温暖な気候が魅力です。

ニュージーランド

【料金相場】1~4週間の親子留学の相場は40-90万円
豊かな自然の中でアウトドアを楽しむ文化が根づいているニュージーランド。ファームステイや乗馬体験など自然に触れるプログラムも多く、親子で学びながらのびのび滞在を楽しめます。

【メリット】英語圏のなかでは、比較的費用が安い
上記の英語圏の国々のなかでは、比較的費用を抑えられるのが人気の理由。都市部で都会的な日々を過ごしつつ、週末に自然を楽しむなどのメリハリもつけられます。英語留学の受け入れ体制も整っており、英語教師宅に滞在するティーチャーホームステイも選べます。

【デメリット】利便性があまりよくない
羊の数が人の数よりもずっと多いニュージーランド。コンパクトな街は住みやすさ抜群ですが、移動は徒歩かバスが中心と、利便性の面ではあまりいいとはいえません。ステイ先から学校へのアクセスなども確認しておきましょう。

フィリピン・セブ島

【料金相場】1~4週間の親子留学の相場は25-50万円
セブ島留学の多くは、授業料に宿泊費や食費などの滞在費用が含まれていることが多く、全体の経費が見えやすいシステム。語学学校などでの親子留学の受け入れ体制が整っており、ベビーシッターサービスも利用可能。マンツーマンレッスンでしっかりと英語が学べます。

【メリット】留学費用を安く抑えられる
欧米に比べると、アジア圏への親子留学は費用を半額程度に抑えられるのが魅力的。公用語はタガログ語と英語ネイティブではありませんが、予算を気にせず快適に滞在できるメリットがあります。

【デメリット】治安面で注意が必要な場所がある
観光客が多い繁華街やリゾートエリアは、フィリピンの中でも治安の良さで知られるセブ島。しかし、ショッピングモールやビジネスホテルが立ち並ぶセブシティエリアでは、スリやひったくりなどの被害も見られます。夜は保護者同伴でも出歩かないなど、一定の注意が必要です。

マレーシア

【料金相場】1~4週間の親子留学の相場は20-50万円
グローバル教育先進国であり、質のいい欧米系のインターナショナルスクールが集まるマレーシア。幼稚園や保育園に当たるプリスクールやナーサリーで短期の入学を受け入れているケースもあり、近年、親子留学先としても注目が高まりつつあります。

【メリット】親日国で費用が比較的控えめ
授業料は学校やプランによって差がありますが、物価はそれほど高くないので予算を気にせず希望の留学プランが選べます。基本的に親日でフレンドリーな人が多いので、おおらかな気持ちで滞在できます。

【デメリット】英語の訛りが強い
マレーシアの国民の多くは英語を話すことができますが、その英語は「マングリッシュ」といわれることもあり、弱くはない訛りがあります。その分、外国語として英語を話す気持ちを理解しているので、日本人の片言の英語もじっくりと聞いてくれ、コミュニケーションがとりやすいのも特徴です。

シンガポール

【料金相場】1~4週間の親子留学の相場は40-70万円
アジアへの親子留学は全体的に費用が抑えられますが、シンガポールは別。全体で見れば欧米ほどではないにしろ、アジアの中では最も高い水準といえます。都会的で、さまざまな人種の人が暮らす多民族国家であるシンガポールは、日本人にも親しみやすく住みやすい国といえるでしょう。直行便で7時間前後と、日本から比較的近い点も魅力です。

【メリット】教育水準が高い
シンガポールは世界でもトップクラスの教育水準を誇り、アジアをはじめ各国から教育移住する家庭が絶えないほど。学生の意識も高く、ファーストフード店などで勉強する若者もよく見かけます。ビジネスでも実力主義で競争意識が高く、親子ともに刺激を受けるはず。

【デメリット】学費が高い
レベルの高い教育が受けられる分、学費が高いのが特徴。しかし、インターナショナルスクールでは多くの学校がバイリンガル教育に力を入れており、英語と中国語などを同時に学ぶことができるなど、費用に見合う充実した教育が受けられます。

親子留学で気をつけるべきポイント

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英語教育の質や費用だけでなく、親子留学だからこそ気をつけたい点がこちら。

治安などの安全面

お子さま連れで特に意識したいのが安全面。親子ともに日本の生活に慣れていて、お子さまが親から離れて1人歩きをしてしまったり、荷物の管理が行き届いていなかったりすることも。語学力が十分ではない中、治安がよくない場所を選ぶと、1日のお子様の安全確保だけで気疲れしてしまうかもしれません。親子が安心してゆったり過ごせるよう、余裕を持って準備し、不安な点は事前に取り除いておくことが大切です。

生活環境

滞在先の安全面や衛生面、食事付き・キッチン付きなど、生活環境については入念にチェックしましょう。特に好き嫌いが多いお子さまでなくても、慣れない外国の食事が長く続くと、一時的に食べられなくなることもあるので、好みに合わせて自炊ができるキッチン付きの部屋だと安心です。小さなお子さまと一緒に長時間歩くのも大変なので、滞在先から学校への通学ルートも確認しておきましょう。病院の場所も事前に確認しておくことをおすすめします。

親子留学は何歳で行くのがベスト?

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長期休みが取りやすい未就学児のうちに行く人が多数

親子留学に挑戦する子どものボリュームゾーンは4~6歳。未就学児なら夏休み以外でも気軽に長期休みを取ることができ、航空券代が節約できるオフシーズンを選ぶこともできます。4歳以上なら生活面でもある程度は自分でできるようになるので安心ですし、日本との違いを理解して、海外生活を楽しむこともできるでしょう。もちろん、より早いうちから英語に触れられる3歳未満の低年齢や、勉強の理解力が高くなる小学校に上がってからの親子留学を選ぶケースも。園や学校の状況とともに、お子さまの成長や将来も含めた目的、英語学習の進捗、性格などの個性に合わせてベストなタイミングを検討しましょう。

親子にとって理想的な留学を

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コストを抑えて、その分、留学期間を長く設定するのもよし、短期間でも憧れの国に暮らすのもよし。親子留学に決まりはないので、自分たちにとって最適な選択肢を選びましょう。お子さまが成長すると部活や塾などに忙しくなるなど、時期によって親子留学も簡単には叶わなくなるかもしれません。機会を逃さず、最高の親子留学を楽しんでくださいね。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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suna suna  ライター/エディター。東京で出版社に勤務後、フリーランスに。結婚を機に広島県に移住し、男女男の3人育児と仕事との両立に奮闘中。子育て、旅、グルメ、住宅、動物など幅広いジャンルで編集・執筆を担当。イギリス、アイルランド等に留学経験あり。