2020年度入学の新1年生を対象にした入学試験は、首都圏では主に2019年11月からスタートします。年中・年長と進級したてで日々の生活も慌ただしい中かもしれませんが、小学校受験をご検討されているご家庭にとっては「お受験イベント」はすでにスタートしているのです!
募集要項をチェック!既に考査日も発表!
昨年、例年の考査日程を変更して受験者の増減に大きく関係した東洋英和女学院小学部と立教女学院小学校。今年は、昨年と同様に東洋英和は11月1日、立教女学院は11月2日が考査日となりました。
各校の募集要項については昨年度と同様になると見込まれますが、東洋英和は第一志望としてしっかりと対策を重ねてくるご家庭がより強まるでしょう。
募集要項が発表されるこの時期は、第一志望・併願などのスケジュールを検討しはじめるのにいいタイミングです。白紙のカレンダーに気になる学校の受験日を記載してみましょう。
学校説明会などの学校イベントも続々開催
一部の学校は予約制となっており、締切が設定されている学校もあるので注意です。
学校によってはこれらのイベント出席回数をカウントしている場合もあります。面接で学校への訪問回数を尋ねて入学への本気度を図ることもあるので、できる限り参加できるように日時のチェックは怠らないようにしましょう。
ペーパー試験対策ではじめにやること
ただ、「お話の記憶」という長文を読み上げられてその内容を暗記する必要があるものは、しっかり時間を作って対策した方が良いと思います。
全体イメージを捉えるのが苦手なお子さまの場合は慣れが必要になりますので、早いうちから訓練をしておくと良いです。なぜなら、ペーパーテストがある学校の場合、ほとんどの学校で「お話の記憶」があるのと、配点が比較的高めだからです。
まずは読み聞かせた本の内容をどのくらい記憶しているか口頭で確認してみてください。これらの記憶は行動観察などでの指示を理解する能力にも関わってきます。
塾無しでどのようにペーパー学習をすすめる?「『お受験』はじめました!」vol.7 – Chiik! – 3分で読める知育マガジン –
行動観察の比重が高まる傾向
2018年に小学校受験を経験したお子さまを持つ知り合いたちに話を聞くと、合格した子どもたちが共通して言っていたのは試験以外のときもボードを持った先生たちがチェックをしていたという点です。
先生方はできるだけ子どもたちの本当の姿を見ようとされています。
娘のミヤピーが受けた学校の行動観察試験のときには待ち時間があり、娘が言うにはそのときに手遊びをしたりしてはしゃいでいた子たちがいたそうです。先生が注意されたそうですが、すぐに辞めることはなかったとか。その子達のグループは全員不合格となっていました。
それが原因かどうかはわかりませんが、けじめがつけられないと判断された可能性はあります。試験のときだけ「演じる」のではなく自然にそういったふるまいができるように教えるのが親の努めなのだと、受験が終わったあとに強く感じました。
身だしなみも重要
トイレに行って用を済ませたあと、手を洗いハンカチで手を拭く。この動作も先生がボードでなにか書き入れていたと娘が言っていたのを聞いて、親の躾というのを本当に細かくチェックしているのだなと思いました。
ある子がハンカチで手を拭いていなかったのを見て、先生が「ハンカチはどうしましたか?」と尋ねられたそうです。その子は「持っていません」と言ったらしいのですが、その後先生がすぐにボードに記入していたということで、想像ですが減点されていたのかなと感じました。
お受験親子の合格のための身だしなみ「『お受験』はじめました!」vol.21 – Chiik! – 3分で読める知育マガジン –
難化する「とっさの行動」
例えば
・雑巾を絞って洗濯ばさみを使って干す
・洋服をその場でたたむ
など、経験がなければできないことが課されることがあります。
ただし、試験内容は日頃の生活の中においてよくある出来事のため、親が子どもにどのように家の仕事に関わらせているかがあからさまに分かってしまいます。
面接の質問も「家族のあり方」「学校の教育方針の理解度」をはかるためにとっさに答えられないような質問方法で問いかけられることが増えているという報告もありました。
例えば
「教育方針で2番めに大切にしていることはなんですか?」
「お父さまからお母さまに日頃感謝していることを述べてください」
「最近子どもを叱った出来事と叱り方を教えてください」
など、一瞬戸惑ってしまうような内容も多くなっています。
また、子どもに難しい質問を問いかけ、親が見守ることができるか、もしくはついヘルプをしてしまうかをチェックしたり。
普段から夫婦間でどんな会話をしているか。教育方針に一貫性があるか。子どもに対して過保護になりすぎていないか。
入学させても学校運営がスムーズに運ぶように協力してくれる家庭かどうかをチェックする質問を、多角的に投げかけてくるように変化してきています。
今までどおりの対策ではなく、家族での会話を多く持つこと、家族のことは母親だけではなく家族全員で行っていくことを早くから実行することが大切になってきていると感じます。
それでは次回もお楽しみに!