2018年06月12日 公開

お受験親子の合格のための身だしなみ「『お受験』はじめました!」vol.21

身だしなみは、だんだんと身についていくもの。お受験本番前にドタバタ取り繕っても、その人に馴染まずボロが出てしまいます。本番のための身だしなみは早めに整える方がいい!お受験にふさわしい親子の身だしなみについてまとめました。

身だしなみは、だんだんと身についていくもの。お受験本番前にドタバタ取り繕っても、その人に馴染まずボロが出てしまいます。本番のための身だしなみは早めに整える方がいい!お受験にふさわしい親子の身だしなみについてまとめました。

小学校受験のための親子の身だしなみとは?

娘ミヤピーが小学校に入ってから、習い事で一緒だったり、同じ保育園出身で子どもをお受験させたお母さまとお話する機会が増えました。

受験準備中は薄々わかってはいたもののお互いにあまり触れずにいました。しかし、終了したあとは「お疲れさま……!」という仲間意識のようなものが生まれ、顔を合わせると受験中のいろいろなエピソードを話したり聞いたりするように。

周りの方々の苦労話などを伺う中で、塾に通っていなかったわが家には驚くような話がたくさんありました。わが家と最も大きく違うと感じたところは、「小学校受験を乗り切るための身だしなみの整え方」についてです。

前回の記事に書いた、お受験前の親子の必需品ともつながる話ですが、本番のための身だしなみも、早めに準備をはじめる方がよさそうです。

塾通いのママに聞いた、入塾した初日のできごと

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ある知り合いのお母さまの話です。

大手の受験対策塾に入塾されて初日の授業を迎えた日。

お母さまは働いているのでオフィスカジュアルな服装、子どもは保育園用の服装で塾に行ったのですが、教室に入った途端に先生がやってきて一言。

「お母さま。もう受験ははじまっています」

早速ダメ出しがあったそうです。

「お母さま・お子さまともに受験に臨むときのスタイルでいらしてください」
「こういった服装は慣れが必要なのです。お子さまだけではなく、お母さまにとっても同じことです」

帰りに慌てて親子でスーツを買いに行ったことを話してくれました。

常に受験スタイルでいることの意味

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街を歩いていると
「あ、あの家庭ではお受験するんだ」
とすぐにわかる親子を見かけませんか?

ママミーヤもはじめて塾の説明会に行ったときに、私以外の全員が紺のスーツを着ていたことに衝撃を受けました。

受験準備をはじめるとユニフォームとして着なければならないの?

世の中の人に「わたしたち受験しまーす!」と見せなきゃいけないの??

と疑問だらけでした。

しかし、今になって思います。本番だけで取り繕うことの難しさを。

特に子どもはこうしたきちんとした服装には慣れが必要です。母親のスタイルも長い時間をかけてベストなスタイルになっていくのだと思います。

お受験のための身だしなみを早めに整えることのメリット

最初にミヤピーに購入したアンサンブルの紺スーツは、それほど高価なものではなく、安さにひかれて選んだものです。しかし、やはり生地感が値段に表れるといいますか、着てみると生地がパリパリで肩が張ったような印象で、着ているうちにだんだん見た目が気になってきました。

しかも、ミヤピーは生地が肌にあたるとちょっとチクチクするのが気になると……。

お受験を終えた知り合いの方が受験のときに着たお洋服を譲ってくださったのですが、柔らかい生地でミヤピーも気に入ってよく着てくれました。見た目も上品に見えたので(服のパワーはすごい!)、本番のときも活用しました。

お受験に必要なのは、アンサンブルスーツやワンピースだけではありません。運動考査用の体操着も、早めに用意することが重要です。わが家では、たまたまフリマサイトで高級ブランドのキュロットが1,000円で売り出されていたのを発見し、即購入。こちらも生地が上質でとても動きやすく、ミヤピーはすぐに気に入りました。最終的に体操の実技もあった学校の本番のときにも着せて、無事合格しました。

値段が高ければ良いというわけではありませんが、清潔感があり本人が心地よく着られて気分良く過ごせるものがいいのだろうなと思います。

また、子どもは外側だけきれいにしても、中身が追いつくのに時間がかかります。

ハンカチを出して手を拭いたあときれいに畳んでしまう。
自分でハンカチ・ティッシュを準備してポケットに入れる。

ミヤピーの場合は、塾通いしている子なら普通にできていた当たり前のことが、全然できていませんでした。身なりに加えてちょっとした基本のマナーをおさえておくこと。こうしたきちんと感を定着させるのには、時間がかかりました。

前述の塾の先生が普段の服装から受験がはじまっているというのはやはり正しいのでしょう。

いざというときのために、お洋服はもう1着必要!?

小学校受験は数日にわたって数校受けられる方が多いと思います。万が一、受験用のお洋服を子どもが汚してしまったら……。そんなことも想定しておく必要があります。

あるお友だち親子が塾に入ったときに、

「お子さまがお洋服を汚されることがご心配でしたら2着購入する。または即日クリーニングできるお店を探しておく。それがお母さまの仕事です」

と先生から告げられたと言っていました。

「すごい……」と思わず唸ってしまったことを思い出します。私にはそんな考えは全くありませんでした。早めに身だしなみに気を付けるようになることで、危機管理能力も磨かれますね。

もちろんヘアスタイルも身だしなみの一部

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親子ともに髪型は早くから考えていたほうが良いでしょう。

ママミーヤは受験を考える前までは短めのヘアスタイルでしたが、受験を決めてからは髪を伸ばしはじめました。といいますのは、手先が不器用で上手にヘアアレンジをする自信がなかったので(笑) 短いヘアスタイルでもモサッとしないようにセットできればよいのですが、髪を伸ばして後ろで束ねた方が簡単にすっきりと見せられるかなと考えました。

他のお母さまのヘアスタイルを見たところ、長い髪の方は、すべて後ろに流してゴムできつく縛っている方もいますし、編み込みをされている方もいました。総じて地味な雰囲気に仕上げます。

最近はヘアアレンジ専門の美容院などもありますので、何度か利用してみてベストなスタイルを決めてもいいと思います。

女の子のお子さまで髪が長い場合も、本番は、すっきり顔が見えるように三つ編みや編み込みなどで髪をまとめましょう。お子さまのヘアアレンジはお母さまがすることになると思いますが、きれいにまとめられるよう練習をしておくことをおすすめします。

どうしても自分ではきれいにできない!という場合は、受験当日の早朝に親子でセットしてくれる美容院を予約しておく、という選択肢もアリだと思います。

お受験に適したお母さまのアクセサリー・メイク

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総じてシンプルに、派手にならないようにすれば問題はないと思います。

某校での受験のときに、まつ毛エクステに派手めメイク、髪は高く結い上げ、キラキラ光るアクセサリーを付けた披露宴でのお呼ばれスタイル?と思うような方がいらっしゃいました。服装は地味でしたが、思わず目がいくその姿に、これはどうなのだろうかと心配になりました。

主役はあくまでも子どもですので、親はがんばりすぎない方が良いでしょう。

身だしなみにまつわる都市伝説

お受験の世界でよく見るワードとして「ご縁をいただく」「合格をいただく」というものがあります。

ご縁はわかりますが、「合格する」じゃなくて「合格をいただく」というのに、お受験独特の世界観を感じます。いただくということは、自分から掴み取るより学校が好むスタイルにいかに合わせていくか、というのが重要だということでしょう。

こうした独特な世界なので、いわゆる「都市伝説」的な話もよく聞きました。

縁起物…?

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「受験のときにコレを身につけて合格できました!ご縁をお分けします」
というフレーズを、よくフリマサイトで見かけます。

実際はそれを身につけたからご縁をいただけるわけでも何でも無いのですが、できることはすべてやっておきたいという親の心理から、よく売れるようです。

正解のないものなので過去の成功例と同じものにして安心感を得たいという気持ちはわかります。しかし、自分の審美感というものも大切にしたほうがいいのかなと、客観的には思います。上品で清潔感があるかどうか、そして、何より似合うかどうかは各自違いますので。

学校とご縁をつなぐ!?体操服のカラーリング

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運動考査がある学校の受験では、体操着が必要な場合があります。

一般的には白の上着に紺の半ズボンを合わせる方が多いです。しかし、中には学校の制服や校章などの色に合わせて、体操着にもワンポイントでその色を入れる方もいます。こうやって考査のときに熱意を表すのだそうです。

また、ワンポイントがあると、考査のときに先生がチェックしやすいのではという期待もあるようです。このワンポイントが合否に関わるかは定かではありませんが、こうした体操着が通常のものより高い価格で売られているのは見かけます。

ソフト面もハード面も、お受験準備は早めに!

今回はお受験本番の親子の身だしなみについてご紹介しました。

お勉強などの「ソフト面」も重要ですが、服装や持ち物などの「ハード面」もお受験を乗り切るためには大切だということが伝わったでしょうか。

小学校受験を決意したら、ソフト面、ハード面両方の準備をスタートさせることをおすすめします。それでは次回もお楽しみに!

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター

ママミーヤ
ママミーヤ

フルタイムではたらくママ(時に数日にわたる徹夜あり)。 会社員から脱却し、フリーランスになるが前より忙しくなる誤算に悩む。 0歳から保育園に通う娘が一人。昨年、塾なしで小学校受験に挑戦して無事に入学。 0歳からの幼児教育・お受験の勉強を自宅で行うためのコツ・時間のやりくりなどをお伝えします!