2016年12月11日 公開

《現地インタビュー》フランス人子持ち家庭、夫婦での過ごし方♪

フランス人といえば、子どもが生まれてもカップルが恋人で居続ける、というイメージがありますよね?そこで、どうやってフランスのママ・パパたちが夫婦の時間を作っているのか、実際に友人宅にお邪魔してインタビューしてみました!2歳半の子どもを持つフランス人カップルのお話です♪

子どもがいても夫婦でデート!フランスのカップル事情

Être parent et rester amoureux (32167)

フランス人カップルといえば、子どもが生まれてからも恋人のように過ごす、というイメージがありますよね。でも、二人でデートするために子どもを誰に預けるのか、忙しい日常の中でどうやって恋人感覚を持ち続けるか、リアルな事情が気になりますよね?

カップルでデートできる頻度、カップルのあり方を含め、パリ郊外に住む子持ちの友人カップルにリアルな子持ちカップル事情を聞いてみました!

今回訪問したのはこんなお宅♪

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<家族構成>
・パパ:グレゴリーさん(32歳、スポーツ講師・不定勤務)
・ママ:ミカエルさん(34歳、銀行職員・週3勤務)
・長男:ロバンくん(2歳半、保育ママ・週4託児)

今回インタビューしたのは、現在2歳半になるロバンくんのママ・ミカエルさんとパパ・グレゴリーさん。二人とも音楽やダンスなどいろいろな趣味を持ち、ストレスフリーな子育てをしているイメージがあったので、リアルな子育て事情を聞いてみることにしました。

ミカエルさん・グレゴリーさん一家は、パリから電車で1時間ほどの郊外に住んでいます。二人がセーヌ川沿いにある大きな庭付きの一軒家を購入したのは、ロバンくんの妊娠を知ったとき。自然に囲まれて子育てがしたい、とこの家を選びました。庭には大きな家庭菜園があり、グレゴリーさん自作のウッドデッキ・テラスには、おしゃれな椅子とテーブルが置かれています。

ミカエルさんは銀行に勤めており、グレゴリーさんは地方自治体によって運営されているカルチャー・センターでスポーツを教えています。現在ミカエルさんは第二子を妊娠中、今月中にも出産予定です♪

週1日は自分の時間!夫婦だけで海外旅行も

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ミカエルさん:私は銀行でマネージャーをしていたのですが、産休の後、勤務時間を減らすことにしました。現在は、週3日勤務をしています。息子のロバンは週4日アシスタント・マテルネル(保育ママ)に預けています。保育ママに支払う金額は450€(約5万5000円)ほど支払い、国から250€(約3万円)ほど払い戻されます。週3日勤務で週4日子どもを預けているので、週1日はゆっくり自分の時間を持てることになります。第二子を妊娠前は、もともとやっていたクラシック・バレエの教室にも行っていました。

グレゴリーさん:私は勤務時間が不規則なので、ときには妻が休みの日に合わせて休みをとり、二人の時間が持てるようにしています。夜カップルで出かけるときは、ベビーシッターに預けますが、1時間10€(約1200円)なので、たまに利用する程度です。

ミカエルさん:それ以外にも必ず毎晩、子どもが寝たあとにテラスなどで一杯飲みながら恋人感覚で向き合う時間を作っていますね♪

グレゴリーさん:うちのカップルできるだけ並んでテレビを見ないようにしています。一緒にテレビをみると、会話が減ってしまうし、向き合っていない感じがするので。お陰で、カップルの会話が多くなっていいですね。

ミカエルさん:二人では共通の趣味である音楽フェスティバルやコンサートに行くことが多いですね。出産後は2泊3日夫婦だけでスペインに旅行に行く予定です。そのときは、父と母に息子を預けます。

たまには夫婦交代で遊びに行く?

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ミカエルさん:二人目を妊娠する前は、月に1・2回は女友達とディナーに行ったり、コンサートに行ったりしていましたよ。その間はグレゴリーが子どもの世話をしていました。

グレゴリーさん:私はバンド活動をしているので、週1回はライブのリハーサルがあります。その間はミカエルにお願いしています。

ミカエルさん:他にも、友人カップルと計画して、パパ二人が子どもたちの世話をしている間に、ママたちがマッサージやショッピングに行ったりもしますね♪

グレゴリーさん:育児はできるだけ、同じくらいの割合で分担しています。

ミカエルさん:もっと自分でしたい!と思うこともあるのですが、分担することは相手を信頼することにもつながるので、今の状態でいいと思っています。周りには、ママと子どもの関係がとても密な家庭もあるのですが、私はそれにはあまり同意できません。子どもには両親どちらともに、同じぐらいの信頼感を持ってほしいです。

寝かしつけがすべてを変えた?

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出産後1ケ月でひとり寝させることにしたというミカエルさんとグレゴリーさん。

グレゴリーさん:最初は同じ部屋にベビーベッドを並べて寝ていたのですが、子どもの寝息に気遣うばかり、ミカエルが寝不足になってしまいました。ちょうど1ケ月を過ぎたころ、私が「子どもは子ども部屋にひとりで寝かせよう」と提案しました。

ミカエルさん:ひとり寝をさせた1日目から、私もぐっすり、そして何と息子は一晩中、目を覚ますことなく寝たんです!よかれと思って一緒の部屋で寝ていたのですが、実はお互いに疲れてしまっていたんですね。もちろん私の場合は授乳を全くしていないので、授乳をしている場合は一晩中寝てくれるというのは、難しいと思いますが…。ひとり寝をさせるようになってからは、夫婦の時間も持ちやすくなったので、それも良かったと思います。

グレゴリーさん:最初の1ケ月は夫婦二人とも疲れきっていましたが、この日を境に自分たちのペースをつかめるようになりました。

ミカエルさん:実際、子どもと同じ部屋に寝ていたときは、グレゴリーとの喧嘩も多くなっていましたが、カップルで寝るようになってからはそれもなくなりました♪

育児分担は授乳から?フランス人家庭のカップルのあり方

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今回インタビューしたミカエルさん・グレゴリーさん宅は、フランスでは平均的な世帯収入の家庭(月収約48万円程度)だと言えます。とはいえ、パリ郊外在住なので、パリ市内よりは生活に余裕があるかもしれません。

印象に残ったのは、育児分担を授乳から始めたということ。日本だと授乳はママの役割というのが一般的な気がします。こちらの家庭ではミカエルさんが産院を出てすぐに授乳を止めたということで、その時点でミルクの準備はパパの役目になったというから驚きです。

また週3日勤務を選んだことでミカエルさんの月収は下がったそうですが、それでも家族でいる時間と自分自身の時間的余裕の方が大切だという考え方が、ストレスフリーな子育てにつながっているのかもしれません。

今回、ミカエルさんが妊娠中であったこともあり、グレゴリーさんが中心になって家事をしていたのが印象的でした。筆者の家庭でも、週の半分はパートナーが料理を作っています。人にもよりますが、フランス人男性は料理好きなことも多いので、その点は家事分担がしやすいのではないでしょうか。

また、一般的に女性=母性という感覚があまりなく、むしろ求められていない印象を受けます。ミカエルさんの話にもあったように、ママと子どもの絆よりも、パパとママの関係を優先しているところが、まさに私たちがイメージするフランス人ですね!
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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kaori kaori  在仏9年目、パリ在住。慶応義塾大学文学部卒業、フランスの大学院で日本語教育学を学びました。現在、フランスのラグジュアリー・ブランドに勤務しつつ、日本語学校を運営しています。現地からフランス流の子育て情報をお届けします!