2017年12月24日 公開

【知育に役立つ】長編、写真集、キャラクター図鑑の読み聞かせ

子どもが絵本以外の本を「読んで!」と持ってきたときはどうしていますか?読み聞かせでは子どもの意思を尊重してあげるのが大切です。けれども、児童書は長すぎるし、写真集は文字がない……。そんな読み聞かせのしづらい本を読むコツを知って、親子の時間を充実させましょう。

絵本以外は読み聞かせに向いていない?

Jet Cat Studio / Shutterstock.com
多くの絵本は、子どものために声に出して読みやすいように作られています。けれども、子どもが絵本以外の本を読んでほしいと持ってきたときはどうしたらいいでしょう。楽しく読めるのかわからない、面倒くさいという理由で「ダメ」とは言いたくないですよね。

筆者は読み聞かせ歴約9年。9歳の息子へさまざまな種類の本を読み聞かせています。ちょっとしたコツを知っていれば、どんな本も楽しく読み聞かせできます。

それでは、長編(児童書)、写真集、キャラクター図鑑の読み聞かせのコツを紹介します。

長編(児童書)の読み聞かせのコツ

タイトル:ルドルフとイッパイアッテナ
著者:斉藤 洋(作)、杉浦 範茂(絵)
出版社:講談社
黙読で読んでも時間がかかる長編の児童書。「自分で読めるようになってから読めばいい」と思っている人もいるかもしれません。ただ、子どもが読み聞かせてもらって理解できる本と、自分で読める本のレベルは違います。子どもが長い話も飽きずに聞いていられるようになったら、児童書の読み聞かせにチャレンジしましょう。もちろん、子どもが好きそうな話を選ぶのが大切。本に書かれている対象年齢はあくまでも目安なので、気にしすぎないようしてください。

長編を読み聞かせるときに大切なのは、時間に余裕を持つことです。できれば1章は読み切る時間があるときにしましょう。途中でやめてしまうと、せっかくの楽しかった時間が台無しになってしまいます。時間が限られるときは、「今日は1章だけね」などと、どこまで読むかを事前に伝えておくとよいでしょう。

『ルドルフとイッパイアッテナ』や『大どろぼうホッツェンブロッツ』は、児童書の導入に適しています。筆者は、これらのシリーズを入学前の息子に読み聞かせしました。息子の「もっと、もっと」の声に、なんと数時間も読み続けたこともありましたよ!

絵がほとんどない児童書は「物語をイメージできないのでは?」と心配になるかもしれません。けれども、親が考えているよりも、子どもは頭の中に物語の世界を作っています。ですから、子どもが楽しんでいれば、補足説明はしなくても大丈夫です。

児童書はまだ早いようでしたら、幼年童話もありますし、子どもの理解度に合わせてステップアップしていけるといいですね。もちろん、児童書が理解できるようになってからも、素敵な絵本や幼年童話はどんどん読んであげてくださいね。

写真集の読み聞かせで子どもに新しい世界を

タイトル:Snowflakes
著者:Kenneth Libbrecht (著)
出版社:Voyageur Press
「文字のない本の読み聞かせなんてできない!」と思っていませんか? 確かに、物語のように文を読むわけにはいきません。けれども、写真について話してあげることはできます。

子どものための写真集を選ぶポイントのひとつは、日常にあるものだけれども、細かいところまではなかなか見ることができないもの。そんな写真集を、本棚の子どもの目のつく場所にそっと置いておきます。たとえば、筆者が用意したのは雪の結晶の写真集。写真を見ながら雪の結晶の形の違い、どのように雪の結晶ができるかなどの話をしました。すると、息子は雪の日に雪の結晶の形や雪の状態(さら雪やべた雪)に注目するようになりました。

また、子どもが好きなものの写真集を用意するのもおすすめです。電車好きの子どもには世界の電車の写真集、オシャレが好きな子どもには宝石の写真集など。子ども向けのものにこだわる必要はありません。一流の写真を見て親子で話すことで、子どもの世界が広がります。

文字を覚えるチャンス!キャラクター図鑑の読み聞かせ

タイトル:ポケットモンスター サン&ムーン だいずかん
著者:監/小学館集英社プロダクション 他
出版社:小学館
好きなアニメのキャラクター図鑑ばかりを選んで持ってくる時期が、多くの子どもにはあると思います。そんなときについ「アニメの本なんて自分で見なさい!」と言いたくなるかもしれませんが、これも実は知育のいい機会なのです!

まだ字が読めない子どもの場合は、キャラクターの名前の下を指でなぞりながら読んであげると、言葉と文字を一致させるチャンスになります。筆者の周りでも、ポケモン図鑑を何度も読んでいるうちに、カタカナが読めるようになったという話をよく聞きます。

ただ、読み聞かせで美しい日本語に触れる機会を作るのは大切なことです。ですから、キャラクター図鑑ばかりになってしまわないようにしたいですね。いち日の終わりには物語を読み聞かせる習慣をつけるなど、工夫することが大切です。

一般的な図鑑の読み聞かせのコツは、こちらの記事をご覧ください。

子どもの「この本読んで!」に応えてあげましょう

親にとっては、物語の絵本を読み聞かせるのが一番簡単かもしれません。けれども、子どもが「読んで」と言った本はなるべく読んであげたいですよね。最初から、「これはおもしろくないよ」とか「まだ難しいよ」と言って拒否するのはもったいないです。

子どもは、つまらなければ「もういい」とはっきり態度に示します。筆者は、息子が本棚から引っ張り出してきた料理のレシピ本を読んだこともありましたよ(笑)。もちろん、子どもに本当に読んでほしくない本は、子どもの手の届く場所に置いておかないことも大切です。

子どもの興味に合わせて、親子で楽しい読み聞かせの時間を過ごしてくださいね。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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LOA

WRITER

LOA LOA  カナダ在住のフリーライター。Web媒体で子育てや語学学習についての記事を多数執筆。8歳の息子が0歳のときからはじめた絵本の読み聞かせは、今では私たちの生活になくてはならないものになっています。これまでに息子と読んだ絵本や児童書は、日本語、英語、フランス語を合わせて数千冊。息子が笑顔になる絵本を見つけるのが喜びです。