すぐに席を立って食事が進まない、好き嫌いが多い、小食。子どもの食事にまつわる悩みは尽きません。わが家の姉妹もスムーズに食事を終えられる日の方が少ないです。そんな中、筆者なりに考えた楽しく食事する方法や食に関心を持ってもらうための工夫をお伝えします。
食への関心が低いとどうなる?
いろんなことに興味関心のアンテナがビンビン反応する幼児。のはずなのに、どうして食事には無頓着なのか。
それは、親が子どもの気持ちや都合を無視して「食べさせる」状態になってしまっているからかもしれません。
それだと食事時間はつまらないものになりますし、食べてもおいしくないと感じてしまいます。食べることにも集中できません。
食の関心が低いと食べることも雑になります。栄養の偏りを招き、成長にも悪影響を及ぼしかねません。
小さい頃に「おいしいものに出会う」ことは、味覚を育て、心も豊かにしてくれる、とても重要な原体験です。
おもちゃやゲーム、テレビも魅力的。同じくらい「食事」も楽しいものにするにはどうすればいいかを考えてみると、自然と子どもの食への関心を高めることに繋がります。楽しい食事は、つまりおいしい体験です。
筆者が考えて実践してみた「子どもが食事が楽しむための工夫」をいくつかご紹介します。
素手で下処理できる食材がオススメ!食材に触れてみよう
たとえばソラマメの豆を取り出す仕事。
ソラマメより小さいですが、枝豆やグリンピースもよくむいてもらいます。
わが家の長女はもうすぐ6歳。包丁もずいぶん上手に扱えるようになりました。なので、野菜を切る仕事もよくお任せしています。大きさを揃えて切ってね、8等分してね、というお願いもちゃんと理解して作業してくれるので助かっています。
食の豆知識で想像力を膨らませる
以前、とうもろこしの皮むきを長女にお願いしたときに、「このふさふさしたの何?」と聞いてきました。実は、正式な名前を筆者は知りませんでした(後でめしべだと知りました)。でも、このひげと実の数が同じだということは知っていたので、それを伝えると長女は目を丸くして驚いていました。そして数えだしました。
数えながら「もうわかんないー!」と楽しそうに一人でげらげら笑っていました。なかなか皮むきは終わりませんでしたが、楽しそうに仕事をしているのでよしとしました。
特別な知識がなくてもパパママが好きな野菜だよ、子どもの頃はこんな料理をばあばが作ってくれたよ、なんていう話でもいいと思います。食材と大好きなパパママがリンクすると、興味を持つきっかけになります。
お手伝いを通して親子の会話もぜひ楽しんで、食材に親しんでいってください。
料理道具は最高のおもちゃ!料理にチャレンジ
最近の長女のお気に入りはすりばちとすりこ木です。何をするものなのかを説明すると使ってみたい!と。ごまをすってもらって、苦手な緑の野菜をごま和えにしたら喜んで食べていました。
ごま和えはこちらの記事でも紹介しています。
子どもに人気のごま和えの魔法!野菜が何でも食べられるように – Chiik! – 3分で読める知育マガジン –
大根おろしにチャレンジしたり、きゅうりのスライスにチャレンジしたり。「それ使ってみたい!」という子どもの気持ちをうまく利用して、料理のお手伝いを楽しんでもらいましょう!
食べるときにも子どもが楽しめる工夫を
たこ焼きプレートを使ってシューマイを作ったり。
こちらは、お味噌汁の具材を用意して、お椀に入れてもらいました。このあと、作っておいた汁を筆者が注ぎ、「2人で作ったお味噌汁だね!」なんて一言声をかけたら、長女はとても満足そうな、得意気な顔をしていました。
食事は楽しい、おいしい!と家族で共有していこう
なかなかうまくいかないな、と思いますが、「楽しく料理を作って家族でおいしく食べる」ことで子どもの食欲が増し、集中して食べてくれる時間が持続することは実感しています。
何より、作りながら筆者も親子タイムを楽しめますし、モリモリ食べてくれる子どもたちの笑顔を見れると幸せに思います。
ぜひみなさんも子どもと一緒に食事を楽しむ気持ちで試してみてくださいね。