2018年3月27日 公開

お受験絵画を自宅で学ぶ(応用編)「『お受験』はじめました!」vol.16

過去2回にわたり、自宅でできる絵画考査対策をお伝えしました。今回は、応用編です。人間や動物のレパートリーを増やす方法や背景を豊かにするコツ、日々できるおすすめの練習方法などをご紹介します。描けば描くほどうまくなるのが絵です。どんどん練習していきましょう!

基礎ができるようになったら……

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この連載で、2回にわたってわが家が行った自宅での絵画考査対策をお伝えしてきました。
しばらく練習が必要だとは思いますが

・口頭で伝えた絵のテーマを覚え、正確に描けるようになる
・画用紙いっぱいに大きく描けるようになる
・さまざまな表情や動きをつけた人間が描けるようになる
・いくつかの動物が描けるようになる

以上4点がクリアできたら、応用へ進む準備はOKです。志望校に合わせて実践を積んでいきましょう。

人間のバリエーションを増やす

「家族」は絵画のテーマとしてよく出てきますので、自分の家族を全員描けるようにしましょう。大人を描くときには、顔の輪郭と背の高さに気をつけましょう。

1:大人の顔の輪郭は「長丸」

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大人は子どもよりも顔が長くなります。

2:背の高さに気をつける

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家族によって背の順は異なると思うのですが、多くの場合は父親が一番背が高く、母親、兄弟の順になると思います。そのあたりを正確に描くことでより伝わりやすい絵になります。

動物のレパートリーを増やす

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前回はゾウの描き方をお伝えしましたが、4本足の動物からレパートリーを増やしていくと良いでしょう。次に、サル・ゴリラなどの人の形に近い動物→鳥と徐々に進めていくとスムーズです。

鳥は意外と難しいです。図鑑でよくフォルムを確認してくださいね。

動物は擬人化する練習も!

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「お話の記憶」で出てくるような内容を絵に落とし込むことを求められる場合もあります。クマ・サル・犬・猫などの動物がピクニックをしたり、公園で遊んだりするような内容もありますので、これらの動物が2足歩行で人間のように動くことを想定した絵も練習すると良いでしょう。

テーマに合わせたパーツを描いて背景を豊かにする

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地平線の位置で画用紙の中の世界の広さが決まるお話を前回書きましたが、地平線以外に背景をしっかり書き込むことで絵の内容が決まります。

森や公園などはよく出るテーマですので、練習が必要です。

たとえば森だったら、たくさんの木を描き込んだり、草がたくさん生えていたり。公園だったらブランコやジャングルジムなどを描き込んでおくと良いでしょう。

実際の考査内容

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絵画考査の内容は各校ごとに特徴がありますので過去問題集をよく確認しておく必要があります。出題のされ方も異なりますので練習しましょう。

物語を1枚の絵に表現する

短いお話を読んで、その内容を絵にするという考査もあります。お話の記憶のように複数の登場人物や舞台がはっきりしているものを読み、その内容を正確に絵に落とし込む練習をします。

思い出を絵にする

たとえば「今年の夏休み、一番楽しかったことはなんですか?」や、「お家でどんなお手伝いをしていますか?」などといった、経験を絵に落とし込ませるものもあります。

この場合は、父母などの大人の姿や、自宅の様子などの背景もしっかりと描き分けられる必要があります。

想像力が問われる問題

実際に無い空想の世界のものを描かせる問題です。「もしも魔法が使えたら……」「今までに見たことが無い素晴らしい物をもらいました。どんなものをもらいましたか?」など、絵の技量と同時に発想のセンスも問われる問題です。

練習のポイント

とにかく画用紙いっぱいに描く

思っているよりもずっと大きく、ダイナミックに描くと上手に見えます。多くの子どもは小さく描いてしまいがちです。はじめは画用紙からはみ出してもいいので、大きく描かせてみてください。

絵日記も効果的

あまり気負わずに、なにか楽しいことなどあったときに、リングタイプの画用紙に絵で残してみる習慣をつけると、自然と考査対策につながってきます。

描いた内容を口頭で説明させると面接対策にもなって一石二鳥!ワーキングマザーのママミーヤはついつい効率を求めてしまいましたが、子どもにとっても無理なく対策できるのでおすすめです。

ママミーヤは、思い出について子どもが話した内容を画用紙の裏にメモしておいたのですが、願書作成の時に役立つこともありましたよ。

想像の世界の中にも秩序あり

想像の世界だからといってメチャクチャなお話にすればよいということでありません。たとえば、「魔法が使えたら」というテーマに対して「地球を壊す!!」などというちょっとアグレッシブすぎる絵を描いてしまうと問題です。

想像の世界の中でも、できるだけ楽しい雰囲気を演出できるようにしたほうが良いでしょう。

また、発想を鍛えるために「こんなことができたらいいな」とか「もしも○○があったらどうする?」というような問いかけをちょくちょくして、子どもからの答えをいろいろと引き出していくのも良いと思います。

問いかけを重ねていき、アイデアを出すことに慣れさせるのも大切です。

描けば描くほどうまくなる!

ちょっとしたコツを教えてあげることで、子どもはみるみる吸収していきます。

過去の自分の絵と比較して上手になっていることを実感すると、自信がついてより堂々としたタッチの絵に変わってきます。

コンクールで賞を取るような絵が求められているわけではありません。見る人に内容が「伝わる絵」を描かせることが大切です。

褒めるだけではなく、ポイントをしっかり指摘しつつ、勉強の息抜き時間として絵の練習ができればまたまた「一石二鳥」ですね(コレばっかりですね笑)!
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

ママミーヤ ママミーヤ  フルタイムではたらくママ(時に数日にわたる徹夜あり)。 会社員から脱却し、フリーランスになるが前より忙しくなる誤算に悩む。 0歳から保育園に通う娘が一人。昨年、塾なしで小学校受験に挑戦して無事に入学。 0歳からの幼児教育・お受験の勉強を自宅で行うためのコツ・時間のやりくりなどをお伝えします!