小学校受験に塾に通わず合格した保育園児とワーキングマザーのママミーヤが、「お受験」に挑戦するまでに考えたことや実践したことを振り返る連載!vol.14では絵画考査対策を自宅で行うためのポイントをお伝えします。
はじめて受けた模試での衝撃
そこではじめて絵画の試験に臨んだのですが、できあがった絵はママミーヤからすると上手とは思えず、どちらかというと下手な絵に見えたのですが……なんと、満点の評価を得ていたのです!
小学校受験の絵画の評価ポイント
このときの絵のお題は、「犬と野原で楽しそうに遊ぶ」というものでした。先生の講評を聞き、絵の上手い下手というよりは、大前提として
1:先生がいったお題の内容を理解し、2次元の世界に落とし込めているか
2:一般常識があるかどうか
3:複数の色を使いこなせているか
というポイントを抑えていることが重要だとがわかりました。
そして再度ミヤピーの絵を見てみると……
1:「お題の理解」
先生の言われたお題の通りに自分と犬と野原を描いています。
2:「一般常識」
たとえばこのお題の場合の「犬」は
・足が4本あるか
・耳が頭の上の方についているか
・尻尾があるか
といった生物としての特徴を描けているかどうかです。
4本ある足も2本に見えることがありますが、「4本」描くことが小学校受験絵画で求められるポイントとなります。
3:「複数の色を使いこなす」
野原といっても、公園を描く場合もあるでしょうし、草原のような広場にする場合もあるでしょう。そこで地面を1色で塗りつぶすだけではなく、お花や虫などを描くことで絵に表現力が産まれます。
おうちや保育園でお絵かきをして遊んでいるときは、好きな絵を描きたいように描いてOKでした。しかし、お受験のための絵画考査は、それでは通用しません。「人の話を聞けるか」「一般常識が身についているか」ということも見られていて、これは、小学校入学後に授業をきちんと聞き、ついてくることができるかどうかという点を図っているのだと感じました。
奥深いです……!
この考査ポイントを理解した上で、まずは1、2を確実に抑えられるようミヤピーの絵画練習をはじめました。
自宅で練習するときに用意するもの
画用紙
過去に描いたものを振り返って見られるように、1枚ずつバラバラになるタイプではない方が初期の頃はいいと思います。段々と上達してくるのを振り返って見られると、子どものモチベーションもアガるでしょう。親にとってもいい記録になります。
クレヨン
図鑑
練習するステップを考える
頻出度が高いモチーフを練習する
まずは子ども自身を描く練習をするといいと思います。そのときに前向き・横向き・後ろ向きを描けるようになりたいので、前後左右のお子さまの写真を撮ってプリントアウトしたものを用意するといいでしょう。
徐々に体の動きをつけていけるように練習しますが、ミヤピーにはデッサン人形を準備しました。自由に体が動かせるのと、人間の関節などの場所を直感的に理解できるので、絵画練習にはとても役立ちました。
Step2:動物
4つ足の動物から描けるようにするといいでしょう。犬・猫・うさぎ・ゾウ・クマは頻出します。動物図鑑を見ながら特徴を掴むようにしましょう。
Step3:背景
人間と動物が描けるようになったら、背景を描く練習をします。
では、次の回では人間と動物の描き方を詳しく説明します。