2017年6月28日 公開

子どもたちに伝えたい、伝統行事【五節句】の意味と願いとは?

日本ならではの伝統行事である節句を祝うことは、日本人としてのアイデンティティを育てるきっかけをもたらし、心を豊かにする情操教育の一環にもなります。ここでは、子どもたちにも語り伝えたい五節句の意味と願いをご紹介します。

五つの節句、ご存知ですか?

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四季の彩り豊かな日本では、古くからさまざまな季節を感じる行事が行われてきました。その中でも代表的なものが五節句です。五つの節句、全部ご存知ですか?

1月7日の人日(じんじつ)

七日正月ともいい、七草粥を食べる習慣があります。

3月3日の上巳(じょうし)

桃の節句、ひな祭りとも呼ばれ、女の子の節句として親しまれています。

5月5日の端午(たんご)

尚武の節句、菖蒲の節句ともいい、男の子の節句として祝われます。

7月7日の七夕(たなばた)

彦星織姫の伝説から来ています。笹に願いを書いた短冊を飾るようになったのは江戸時代末期からです。

9月9日の重陽(ちょうよう)

菊の節句、栗の節句ともいわれます。現在では、菊人形や菊見など菊の鑑賞が盛んです。

五つの節句は厄払いからはじまった

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これら五つの節句を五節句と呼びますが、もともとは中国の唐の時代に定められたものでした。

ところで、この「節句」という言葉、どういう意味かご存知でしょうか?

「節句」とは、「節供」とも書かれます。

これらの日は、季節の変わり目に不浄を清め、忌み謹んで神をまつる節目の日であり、そのときに神様にお供えとして捧げられたものを節供(せちく)といいました。そして今では、節供を神様に捧げる日のことを節句と呼ぶようになったのです。

つまり節供の由来は、中国の唐の時代に季節の変わり目ごとに行われた、厄払いの行事にあります。

七草粥も桃酒、チマキも厄を祓ってくれる食べ物だった

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厄払いとしての節句の役割は、今でも節句の日の食べ物にみられます。

1月7日の七草粥にはじまり、ひな祭りのよもぎ餅(草餅)や桃酒、端午の節句のチマキ、七夕のそうめんに、重陽の菊花酒。

これらの食べ物は、厄を流してくれるものとされ、節句の日にこれらを食する習慣があるのは、厄を祓うためでした。

無病息災を願うのは、人として当然のこと。生きていくのが現代よりも厳しい昔であれば、その思いはさらに強かったのでしょう。

日本に伝わった節句は、季節を愛でる祝いの日に

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中国から日本に伝わった厄払いの行事としての節句は、日本の独自の文化や季節の風物詩と結びつき、厄を祓うとともに季節を愛で、家族の健康と幸せを祝う行事として発展していきました。

そこには、日本人独自の季節感や感性があります。ひな人形や鯉のぼりなどは、日本独自のもの。日本人としての感性を磨く意味でも、健康で季節の節目を迎えられたことを祝う意味でも、家族そろってぜひお祝いしたいものです。

大切なのは、季節の節目を家族みんなでお祝いできること。五節句に込められた、家族の無病息災を願う気持ちこそ、伝えていくべきものなのです。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

宮本ちか子 宮本ちか子  フリーランスエディター、ライター&コーディネイター。ネパールのポカラ在住。広島県の瀬戸内海の島育ち。東京での会社員時代は、マーケティング会社の編集部でマーケティング情報誌や、社内報、会社案内などの編集、ライティングを担当。その後ネパールのポカラにて宿を15年間経営。ネパール人夫と娘の3人家族。現在は、フリーランスライター、仕入れサポート、プライベートガイドとして活動中です。